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一時帰国

一時帰国と言葉の変化(うちの小学生の場合)

 

こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘しています。

 

今回は約1か月の間、日本に一時帰国をしました。そして上の子は日本の小学校に体験入学をして下の子は日本の保育園に一時保育をお願いしました。1か月も一時帰国なんて長いかな?と思いましたが、過ぎてみるとあっという間でした。いつもなのですが、日本に到着して最初の3日間くらいは、時間がゆっくりと過ぎるのですがそれ以降はとても早く時間が過ぎるように感じます。他のみんなもそうなのでしょうか......。

 

それはさておき、先日は一時帰国で変わった保育園児の下の子の言葉について書きました。(「一時帰国と言葉の変化(うちの保育園児の場合)」を↓↓参考記事からご覧ください)。今回は、小学生である上の子が体験入学によって言葉がどのように変化したか、その言語に焦点をあてて書いてみます。





一時帰国と言葉の変化(うちの小学生の場合)

一時帰国の概要は下の子とだいたい同じです。

 

一時帰国の期間 : 約1か月間(地域は関西)

小学校の体験入学: 平日14日間(午前8時ごろから午後2時か3時ごろまで)

週末      : 日本の家族と過ごしたりショッピングセンターに買い物に出かけたりなど

言語の環境   : ほぼ100パーセント日本語、下の子とけんかの時や韓国にいるパパとビデオチャットでちょっと韓国語を話す程度

 

 

上の子についても、やはりほぼ100%日本語の環境を作ることができました。平日の朝8時過ぎに小学校に登校すると韓国語がわかる人が周りに誰もいないので、日本語のみとなります。放課後も日本の小学校の友達と校庭や近くの公園で1時間ほど遊んでいることもありました。家に帰ってくると、れんらく帳を見ながら国語や算数の宿題をして日本のテレビを見て・・・ といった感じでした。

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言葉の変化について

小学校に体験入学した上の子。今回で体験入学は2回目でした。前回同じクラスになった友達や今回新しく友達になった子もいて、家に帰ってきても学校の授業の話、友達の話をしていて、とにかく楽しそうなのが印象的でした。

 

上の子の言葉について気付いたことを箇条書きにすると、以下のようになります。

  • 関西弁のイントネーションがとても自然になった。
  • 関西弁のため口がとても上手になった。
  • 体験入学をして授業を日本語で受けることで以前はわからなかった授業で使う言葉がわかるようになった。
  • 漢字をある程度覚えることができた。

 

関西弁については前回の体験入学でも感じたのですが、前回はまだまだイントネーションが不自然でした。しかし、今回は体験入学が始まってから2、3日でとても自然なイントネーションになったので正直おどろきました。また、友達と過ごす時間が長かったおかげか、関西弁のため口をたくさん覚えてきました。ため口も、かなり自然なイントネーションで関西弁が母語の私も驚くほどでした。

 

また、授業に関係することで言うと以前は知らなかった算数で使う言葉(例えば、分数だと「1/4」を日本語で「よんぶんのいち」と正しく読める)や国語で詩の音読の宿題を通して短い詩を覚えることができたりして、とてもよかったと思います。その理由は以前、「現地の言葉ができたら勉強もできる?」でも書いた通りです(詳しくは↓↓の参考記事へ)。

 

そして、前々からネックだった「漢字」です。韓国にいた時から通信教育の海外受講をしていましたが、韓国の小学校の授業や習い事などでだんだんと教材が溜まってしまい、結局やめることになりました。そのため、漢字の力は小学校2年生の最後辺りで止まっていました。今回は子供の年齢に合った学年に入れたのですが、漢字も学年に合わせると途中で抜けている部分ができてしまうため担任の先生と相談をして2年生の続きからさせてもらえることができました。おかげで、体験入学の前よりも、すこしわかる漢字が増えました。




はっと気が付いた変化

今回の上の子の体験入学。2回目と言うこともあり、ここまで読んだら全てがスムーズに運びうまくいったように見えます。全体的にみたらそうなのですが、言葉に関して気が付いたことがあります。それは放課後に帰ってきて楽しそうに学校の様子を話す子どもとのこんな会話からです。

 

まめちゃん
おかえり~。

 

ママ~! 学校楽しかったよ。あんな~、〇〇ちゃんがな、授業中におもろいこと言ってん。ちょっとこれ、見てみ~。

 

まめちゃん
え? 今なんて言ったん?!

 

関西弁がわからない方のために、標準語で子供の発言だけを書くと以下のようになります。

 

ママ~! 学校楽しかったよ。あのね、〇〇ちゃんがね、授業中におもしろいこと言ったんだ。ちょっとこれ、見てみな。

 

おわかりでしょうか......。 子供の発言の最後の「見てみ」は、標準語では「見てみな」となります。これって親に使ってもいい言葉でしょうか。関西弁では、「~み」は、友達または年下に使います。私がはっとしたのは・・・

 

「関西弁のため口が上手になったと喜んでいいたけど、使い分けまではわかっていない。」ということです。

 

瞬間的に子供を叱るべきか迷ったのですが、すぐに使い分けまではわかっていないということに気が付きました。そして・・・

 

まめちゃん
大人には、みてみ~、じゃなくて みて~ って言うんだよ。

 

と教えました。発音やイントネーションが上手だと、つい使い分けまで覚えてような気になっていたのですが、これもひとつひとつ教えないといけないなと思ったひとコマでした。

 

子どもは一瞬びっくりしていましたが、私が、

 

まめちゃん
知らないことは教えてあげるから、ひとつひとつ覚えていけばいいよ。

 

と言うと安心していたようです。




まとめ

今回の一時帰国で上の子の言語の変化について気付いたのは、「言葉が上手になったのと使い分けができるのは違う」です。一瞬迷いましたが、「見てみ~」に瞬間的に感情的に反応にして

 

まめちゃん
大人にそんな言葉使っちゃだめでしょ!!

 

と叱らなくてよかったと思います。子どもの言葉を観察しながら、適切でない言葉や使い方は訂正して親子で二人三脚で進んでいくのがいいかなと思いました。




  • この記事を書いた人

まめちゃん

韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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