バイリンガル子育ての辞書やデータベース作り

「ねこ」は、なぜ「ねこ」と呼ぶのか?!

日本語には「ねこ」と呼ばれる動物がいます。ちょっとあまのじゃくで高い塀の上も難なく歩き、寒いところが嫌いでこたつで丸くなり「にゃー」と鳴く、あの「ねこ」です。

 

「ねこ」をどうして「ねこ」と呼ぶのか・・・? 語源を探ればいくつかの説があるようですが、ここでは語源の話をしているのではありません。どうして日本語を話す人はあの、あまのじゃくで高い塀の上を難なく歩くことができる動物を「ねこ」と呼んで「なこ」や「のこ」など他の言葉では呼ばないのでしょうか。

 

今日は、日本で生まれ育ったら誰でも知っている動物の名前「ねこ」をまず例にとり、言葉(単語)は私たちの頭の中にどのように保存されているのか、そしてそれはバイリンガル子育てという目でみたら親は何ができるのかを考えていきたいと思います。

 

頭の中には何がある?

「ねこ」という言葉に限らず、何か言葉を見たり聞いたりした時、私たちの頭の中には何が起こるのでしょうか。「ねこ」では少しわかりにくいので、例を変えます。これを読んでいる方が、下のように質問されたとします。

 

リンダオイって何か知ってますか。」

 

さて、なんと答えますか。答えられる方はいるでしょうか・・・。さきほどの「ねこ」のように「ちょっとあまのじゃくで、高い塀の上も難なく歩き・・・」のような答えがでますでしょうか。

 

きっと、そんな人は1人もいないと思います。なぜなら、「リンダオイ」は私が適当に作った造語だからです。しかし、「リンダオイって何か知ってますか。」という部分を読んでから、「リンダオイ・・・?」と一瞬でも考えた人はいるでしょうか。そのような人がいたら、その人の頭の中ではその言葉を理解しようとして頭の中にある「辞書」や「データーベース」のようなものを知らず知らずのうちに検索していたと思います。そして、「辞書/データベースにはない!」と頭の中で判断されたら、「う~ん、わからない」という言葉や首をかしげるという方法で理解できない言葉であることを表現するのだと思います。

 

このような「辞書」や「データーベース」は、おそらく学習によって言葉の量を増やしたり、外国語の場合は勉強すれば増えていくのではないかと思います。

 

「辞書」や「データベース」と言えば?

実際に、国語や外国語を勉強する時に辞書を使ったことがある人は多いと思います。また、勉強や仕事などで何かのデータベースにもアクセスしたことがある人もいると思います。簡単な例で言うと、を勉強している人が「house」という単語の意味がわからなかったとします。そんな時は、英日辞典を引いて「house」の項目を探してなんと書いてあるか読めば、意味や発音、その単語の使い方がわかるのです。

 

また、ある業界で働いている人が過去10年間の売上と金額などについて調べたいとします。その場合、データーベースにアクセスすれば、必要な情報を取り出すことができます。

 

バイリンガル子育てでできることは?

ここで、そろそろこのブログのテーマの海外でのバイリンガル子育て(日本語を子供に教える)という点から考えてみると、親は子供がどんな「辞書」や「データーベース」を作る手伝いができるのでしょうか。それは、次の2つではないかと思います。

 

★心の辞書の単語を増やしてあげること。

!しかし!

★日本語の辞書/データーベースに他の言語が混ざらないようにすること。

 

つまり、子供を日本語と現地の言語のバイリンガルにしようと親は(または親子で)がんばりますが、何でもいいからとにかく日本語を教えるのではなく、いつも子供の発言に耳を傾けて日本語で言えなさそうな言葉や、つい現地の言語で代用してしまうような時は、適切な言葉を教えてそれが長い間記憶に残るように意識して繰り返し聞いてみるなどの努力が必要かと思います。

 

具体的に言うと、子供が次のように話したとします。

 

「今日ね、幼稚園であれみんなで見たよ。えーっと、オレンジ色で自分で泳ぐの。」

 

もし、親が子供が通う幼稚園の教室に金魚がいるということを知っていたら・・・

 

「それって、水の中にいて自分で泳ぐお魚かな? 金魚って言うんだよ。」

 

と教えて、次の日に幼稚園から子供が帰ってきたら、

 

金魚、今日も見たかな?」

 

などのように話しかけて「金魚」という言葉を覚えたかをさりげなくチェックするといいと思います。もし、忘れていても「昨日教えたでしょ~!(怒)」などとは、言わずに「オレンジ色で自分で泳ぐお魚。幼稚園にいるの、なんだっけ?」のようにヒントを出しながら聞くのも手だと思います。

 

また、「日本語の辞書/データーベースに他の言語が混ざらないようにすること。」というのは、「日本語と他の言語を混ぜないようにすること」という意味です。子供は年齢が低いと聞いた言葉が日本語かどうか判断がつかないこともあるので(「合わせて読みたい」参照)、韓国語ができてもグッと我慢して「金魚」をあえて韓国語では言わず日本語のみで進めるのがよさそうです。

 

最後に・・・

今日は「ねこ」から始まり、頭の中の辞書/データーベースの話になりました。海外に住んでいて日本語に接する機会が少ないと、自然と辞書/データーベースの中の言葉の数も限られてきそうですね。そんな時は、親との会話だけでなく、子供が好きそうな動画なども使って、言葉を増やすことにつなげたいですね。

 

 

合わせて読みたい・・・

親は現地の言葉ができた方がいい?(気をつける事について)

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