『言語を生みだす本能(上) 』【本の紹介】

言葉がしゃべれるのは当然のこと?!

日本で生まれ育った人が「いつごろどうやってしゃべれるようになっりました?」と誰かに聞かれたら、なんと答えるでしょうか。きっと「さぁ・・・。もの心がついた時にはすでに日本語しゃべってたかも?!」と答えると思います。また、これはどこの国で生まれ育った人に聞いても、きっと同じ答えが帰ってくると思います。 

 

私自身、日本で生まれ育っていますが、日本語を最初にいつどのようにして覚えたかなんて全く覚えてません。気がついたら日本語を聞いてわかるし話せるようになっていたという感じで、たとえ寝ぼけていてもよっぱらっていてもぼーっとしている時に突然話しかけられても、頭の中で文法など考えずに思ったことを正しい日本語で話すことができます。

 

「そりゃぁ、日本で生まれ育ってるんだから当然ですよ・・・。」という声が聞こえてきそうですが、それではどうして当然なのでしょうか。そして、私たちが子供のころにしゃべれるようになった言語は、どうして外国人がやるような間違いをしたりおかしな日本語を聞いたら瞬間的に「おかしい!」とわかるのでしょうか。

 

今日は、これらの疑問に答えてくれる本を1冊ご紹介します。筆者はカナダ生まれの言語学者です。専門は子供の言語能力の発達で、名前はスティーブン・ピンカーです。

 

 

本の具体的な情報

 

まずは、本の具体的な情報です。

 

タイトル : 『言語を生みだす本能(上)』

著者 : スティーブン・ピンカー

翻訳 : 椋田直子

出版社 : NHKブックス

出版年:1995年(初版)

値段 : 1382円

 

この本の出版は初版が1995年ですが、現在でも読みごたえのある本です。この本に書かれている「言語」とは、小学校に入って漢字を勉強して、漢字が何個書けることや、または外国語をどうしたら本能的に身につけることができるかなどといったことは、かかれていません。

 

まず、この本でいう「言語」とは「母語」、つまり私たちが生まれてから最初に身につける「第1言語」のことです。このブログは、バイリンガル子育てがメインのテーマなので、「母語」と考えると少しテーマからずれるかもしれません。しかし、子供をバイリンガルに育てるにしても、1つの言語だけで育てるにしてもよっぽど珍しい場合を除き、言語なしで成長することは考えにくいと思います。そのため、「そもそも言語というものを私たちはどうやって身につけるのか?」という目でこの本を読むとなかなか興味深いです。

 

おまかな内容をご紹介すると、以下のようになります。

 

・本のタイトル「言語を生み出す本能」とあるように、ヒトは言語を本能的に獲得するという。

・この本で言う「言語」とは、文法や文法規則のこと。

・言語を子供に教えるのは母親ではなく本能的に身につけていく。

・どんなに単純な文や特定の人しか使わないような文でも、ちゃんと文法規則にのっとっている。

・言語にはどんなルールがあるのか?

・単語や音声のパターンはあるの?

 

また、この本は原書が英語のため例文として英語の文がたくさんでてきます。

 

私たちが本能的に言語(文法)を獲得するのだとしたら、その能力はどこに潜んでいるのだろうかと思います。おそらくだと思いますが、脳のどの部分がどう働くのかや、本の中では言語を教えるのは母親ではないという部分がありますが、それはお腹の中で聞いていたママの言葉から文法体系を学んでいるということではないのか、気になります・・・。

 

例文が英語であることや、文法について取り扱っているので一瞬むずかしそうと思う方もいるかもしれませんが、専門書ではなく一応一般書の方に入ります。

 

なお、今日ご紹介した本は「上」で、このほかにも「下」があります。下巻の方は、また機会を見てご紹介したいと思います。

→下巻を紹介しました~ こちらから!

 

↓↓ 本はここからチェック! ↓↓

 

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