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「bow wow」「ruff ruff」も「멍멍(モンモン)」も、私には「ワンワン」と聞こえる理由

 

こんにちは! 韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと実践中のまめちゃん(@mame_chang)です。子育てをしていると犬のことを「ワンワン」と言ったり牛が鳴いてるのを見たら、

 

まめちゃん
モーっていってるね~。

 

なんてことを子どもと話す機会があると思います。しかし、外国語を勉強したことがある人なら、犬「ワンワン」と鳴き、牛は「モー」と鳴くのが万国共通ではないことを知っていると思います。

 

大人は子どもに比べると、1つ(またはそれ以上)の言語を自由に使えますが、小さい子どもはまだまだ知っている言葉や表現が少ないです。そのため、子どもと話す時は大人と話す時よりも簡単な言葉を使って話しかけます。

 

大人は子どもと話す時は子どもにわかりやすい言葉を選んで使うこともあります。例えば、「犬」と言う代わりに「ワンワン」と言ったり、「捨ててね」と言う代わりに「ポイしてね」と言ったり、「ちゃんと噛んで食べてね」の代わりに「ちゃんとモグモグしてね。」などです。

 

子どものころは、そのような言葉を聞いて育ち、いつの間にか大人と同じような言葉を使うようになり、自分が子育てを始めたりしてまた周りに子どもがいる状態になると再び「ワンワン」などの言葉を使い始めます。

 

ところで、中学生になってから英語を始めた私は、英語では犬は「ワンワン」ではなく「bow wow」や「ruff ruff」と鳴くと習いました。さらに韓国語を始めたら韓国語では犬は「멍멍(モンモン)」と鳴くと習いました。

 

しかし、私にはどうがんばっても犬の鳴き声は「ワンワン」にしか聞こえません。英語をしゃべってても韓国語をしゃべってても「bow wow」や「ruff ruff」や「멍멍(モンモン)」にはなぜか聞こえないのです。

 

今回は、この「ワンワン」について、「bow wow」や「ruff ruff」も「멍멍(モンモン)」も知ってるのにどうして私には「ワンワン」にしか聞こえないのか私なりの考えを書いてみたいと思います。





「bow wow」「ruff ruff」も「멍멍(モンモン)」も、私には「ワンワン」と聞こえる理由

外国語を勉強していると新しく学ぶ言葉というのがたくさんでて来ます。どのくらいのレベルのものを勉強しているかにもよりますが、初級や中級レベルでは自分の言語ではすでに知ってるものが多く「自分の言語で△△という言葉は、◯◯語では☆☆という」というように自分の言語と照らし合わせながら覚えていく場合が多いと思います。

 

それは、単純に自分の言語を勉強中の外国語に置きかえていく作業(またはその反対)であったり、自分の言語にないものは説明を聞いたり実物を見たりしてなんとか覚えようとします。

 

日本語で犬の鳴き声は、「ワンワン」ですが、英語を勉強した時、そして韓国語を勉強した時にそれぞれ「bow wow」「ruff ruff」、「멍멍(モンモン)」と習いました。これは「すでに知ってる日本語を外国語でなんと言うか?」なので、ただ覚えるだけだと思っていました。

 

しかし、韓国に住むようになって気がついたのですが、韓国に長年住んで韓国で韓国語での生活に不便を感じなくなってもやっぱり犬の鳴き声は「멍멍(モンモン)」ではなく「ワンワン」と私には聞こえるのです。これは一体どうしてなのでしょうか。

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「ワンワン」と教えられたから「ワンワン」なのか?!

日本生まれで日本育ち、日本人の両親に育てられた私がどうやって「ワンワン」という言葉を覚えたか、正確には記憶してません。また、母に聞いてもきっと答えは得られないと思います。多分、小さい時にお散歩に行った時にたまたま公園に犬がいたり、絵本を読んでもらったりした時に犬が出てきて「ワンワン」と言う言葉を大人が使い、私も「これはワンワンという動物なんだ」と理解して、自分でも使い始めたのだと思います。

 

そのため、「これはワンワン」と思って鳴き声を聞いているうちに私の頭の中には「ワンワン」いう音がインプットされそのまま定着していったのだと思います。

 

そして成長していくうちに「ワンワン」という動物の名前は、いつしか「犬」という一般的な言葉に置き換えて使うようになります。それでも鳴き声としては、やっぱり「ワンワン」と頭の中に残っていて鳴き声の話をする時に使う言葉としてあるのだと思います。

 

では、成長する過程で「犬」と「ワンワン」を使い分けるようになった私。それでは鳴き声がやっぱり「ワンワン」としか聞こえない理由とは一体なんなのでしょうか。




私には「ワンワン」としか聞こえないワケは?!

英語を習い英語圏に短い間住んでみたり、韓国には約10年住んでますが、犬が鳴くのを聞くとやっぱり「ワンワン」です。これは、モノリンガル(1つの言語)で育った私の頭(脳)は、きっと日本語モードのままで、ある程度成長してから身につけた英語と韓国語は、理解できるし使えるし韓国語は短い会話なら韓国人に間違えられることがあっても、あくまで外国語の域を出てないのではないかと思います。

 

韓国に住んでいると言っても家庭では日本語を話し、仕事でも日本語を話す私。韓国語は子どもたちの学校や塾の先生、職場で日本語がわからない人と話す時に使います(最近は日本語がわかる人との韓国語で話すこともありますが......)。

 

つまり、韓国に住んでるけど日本語を主に使っている私。この辺にも「日本語モード」から抜けきれてないことの説明がつきそうです。

 

また、言語と特に関係があるものとしてよく挙げられるのがとの関係です。ちまたでは、英語ができるようになることを目指して、「英語脳」や「英語耳」なんて言葉も聞きますが、私の場合は間違いなく「日本語脳」や「日本語耳」の持ち主なんだなぁと改めて思いました。



バイリンガル環境で育ってる子どもはどうなの?

ところで、バイリンガル環境で育った人の場合はどうなのでしょうか。日本語と韓国語のバイリンガル、または日本語と英語、英語と韓国語、または日本語と英語と韓国語のトリリンガルの環境で育った人の場合は、その時に話している言語によって「bow wow」「ruff ruff」と聞こえたり、「멍멍(モンモン)」と聞こえたり、「ワンワン」と聞こえたりするのでしょうか。

 

このように考えたら、バイリンガル子育てはきっとこんな些細な犬の鳴き声も関係するんだろうな、と思いました。そして、本当にそうなのかバイリンガル環境で育ってる身近な人に協力してもらってみてみようとも思いました。

 

その結果は、また近いうちにブログに書きたいと思います。お楽しみに・・・ →書きました~!↓↓




まとめ

今回は犬の鳴き声の「ワンワン」について、英語では「bow wow」「ruff ruff」、韓国語では「멍멍(モンモン)」であると知ってるのに、私が犬の鳴き声を聞いたら「ワンワン」に聞こえるのはなぜ...?ということについて考えてみました。

 

ポイントは次の通りです。

ポイント

・日本で生まれ育ち日本語だけで育ってきたので頭の中は日本語モード。

・韓国に長く住んでいるけど主に使っている言語は日本語なので日本語モード。

・日本語の他に一応できる言語は韓国語と英語だけど、やっぱり「日本語脳」の持ち主だから。

 

モノリンガル(言語が1つだけ)で育ち、海外に住んでいても日本語を主に使っていると私のようになるのかもしれません。しかし私は子どもたちを韓国で生まれ育つけど日韓バイリンガルにしようと思った時に、韓国語にどっぷり浸かり自分の韓国語を伸ばすよりも子どもたちが日本語ができるようになる生活をすることに決めました。

 

私が決めたことの結果が、犬の鳴き声は「ワンワン」にしか聞こえないのなら、それはそれでアリだと思いました。




  • この記事を書いた人

まめちゃん

韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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