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バイリンガル育児

子ども同士のケンカに勝つ決め手はコレ?!

 

こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルに育てながら、このブログを書いています。

 

早速ですが、今回はケンカという少々穏やかではない話題についてです。ケンカというものは年齢に関係なくすることがあると思います。ケンカと言っても口ゲンカや取っ組み合いのケンカなど種類もたくさんあります。

 

もし負けん気の強い人がケンカに勝とうとすると、どんな方法を使うでしょうか。ある人はありったけの悪口で対抗するかも知れませんし、ある人は手が出るかもしれませんし、ある人は足(?)が出るさもしれません。

 

子ども同士のケンカを横で見ていると、相手に負けないようにしようと対抗して言う言葉がいろいろあります。今回はうちの子や韓国の子どもたちのケンカを見ていて、

 

まめちゃん
ケンカも文化を反映するのかも...?

 

と思ったことについてお話ししたいと思います。





子ども同士のケンカに勝つ決め手はコレ?!

韓国に住んでいて毎日ケンカばかりを見かけるわけではありませんが、たまに子どもたちのケンカを見かけるとこんな会話が韓国語で聞こえて来ることがあります。

 

<↓↓ もともとは韓国語です。>

子ども1:なんだと?! オレ(私)は7歳だぞ!

子ども2:うちのお姉ちゃんは8歳だぞ!

 

もしかしたら、どこの国の子どもも使う言葉なのかもしれませんが、何度か聞くうちに気になってきました。そして、

 

まめちゃん
どうしてなんだろう......?

 

と考えると、すぐに思い当たることがありました。

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    バイリンガル育児の始め方

韓国では少しでも早く生まれた人が偉い?!

韓国人の知り合いができると、まずお互いに確認するのが年齢です。お互いに何年生まれなのか、何歳なのかを確認してどちらが年上かを確認します。年齢がわかってどちらが上かがわかると、使う言葉(どのくらい敬語を使うのか、使わないのかなど)が決まるので韓国人にとっては安心なようです。

 

そして、同い年であっても数ヶ月先に生まれていればその人は、

 

私の方が、○ヶ月お姉さん(またはお兄さん)ね。

 

という話になることもあります。

 

上下を決めるということは、なんだか厳しいような気もしますが面倒見がいい人も多く。

 

私がお姉さんだから(お兄さんだから)...。

 

と言って、いろいろと助けてくれることもあります。そして年上を敬うということは儒教の考え方からきているらしく、面倒見がいい人たちがいる一方で、「年上=偉い」と思っている人もいるみたいです。



ケンカに勝とうとして言ってるのかな?

子どもたちから見たらずいぶん年上の私からみたら、7歳も8歳も似たようなもので大差はありません。しかし、ケンカをしている子どもたちは真剣そのものです。

 

まめちゃん
ケンカに勝というとして言ってるのかな?

 

または

 

まめちゃん
自分が年上で、相手よりも偉いと思ってほしいのかな?

 

などと考えながら子どもたちのケンカを観察するのは、なかなか興味深いです。また、このように年齢を強調するのは、特にお互い年齢を知らない子どもたち同士でやることのようです。

 

そして、相手よりも自分の方が年下だとわかったらケンカに負けると思うのか、自分のお姉ちゃんやお兄ちゃんを突然引き合いに出してきて、

 

うちのお姉ちゃんは、8歳だぞ!!

 

のような発言になるようです。それでケンカに勝てるのかはですが、「フンッ!」となってケンカ別れしていることもあるようです。



ケンカは文化を反映する?!

このように見ていくと、ケンカになった時に年齢の高さを誇示して相手より自分が上であることを示して勝とうとするのは、もしかしたら儒教の国韓国では少しでも年上の人は偉いということが子どもの世界にも影響を与えているのかもしれないと思います。

 

今まで、「言葉は文化を反映する」という言葉をこのブログの中で何度か使いましたが、今回は「ケンカは文化を反映する」と言えるのではないかと思います。



バイリンガル子育てをしている親として思うこと

さて、ここでこのブログのメインテーマである「バイリンガル子育て」について考えると、言語と文化はお互いに影響しあうものだと思うので、ケンカをしている他の子どもたちを見て、「オレは7歳だぞ!」というような発言を聞いたら、親としてどう反応したらいいかな、と考えてみました。

 

実際のケンカは、韓国語でやっているので、

 

まめちゃん
今、男の子が言ったこと、日本語だったら何ていうかなぁ?

 

言語の面で考えさせてみたり、

 

まめちゃん
日本の子どもだったら、あんな風に歳の話をケンカの時に出すのかな?

 

などと文化の面でも考えさせてみるのもいいと思います。

 

その際、言語の面については子どもはきっとすぐに答えることができると思います。しかし、文化の面では答えられない子もいると思います。それは、海外生まれ海外育ちだと、日本語でケンカをするという経験が子ども自身になかったり周りが日本語でケンカをするという光景を見る機会がなかなかなかったりする可能性があるからです。

 

しかし、あえて子どもに聞くことで日本に一時帰国をした時や日本のテレビや映画などを見るときに、子ども同士のケンカの場面が出てきたら、

 

あっ!

 

と子どもが思う瞬間が来るかもしれません。そのような時に子どもが自分で気がつくという経験があれば、きっと子どもの頭に残りやすいと思います。



まとめ

今回は、子ども同士のケンカを何度か聞いた経験から、年齢を言うことでケンカ勝とうとする光景をみて、その理由を考えてみました。また、バイリンガル子育てという目で見ると、ケンカで年齢を強調することは言語の面と文化の面と2つの面で子どもに質問ができると思いました。

 

「ケンカは文化を反映する」として、韓国の子供たちのケンカが韓国の文化を反映するものだとしたら、日本の子どもたちのケンカは日本のどんな文化を反映しているのだろうかと思います。

 

日本の子どものケンカを近くで最近見ていないので、この疑問には即答できないのですが、次回の一時帰国や日本のテレビや映画を見るときは、そんなシーンが出てきたら私も

 

まめちゃん
あっ!

 

と思えるように心の片隅に留めておこうかと思います。

 




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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