「母語」ってどのくらい重要なの?!

最終更新日時 : 2018年10月19日

母語を死守しようとした人たち

どこの国に生まれたとしても、人は成長して行くうちに言語を身につけていきます。幼少の頃に身につけて自由に使える言葉は「母語」と呼ばれます。

 

私の母語は日本語で、韓国で生まれそだっている子供たちにも日本語を覚えて欲しいと思い、さらに日本語が母語になったらいいなと思いながらバイリンガル子育てをしています。

 

今日は、この母語について「命をかけて母語を守ろうとした人たちの話」と、それにまつわる日、そして「バイリンガル子育てをしていて思うこと」ついて書いてみたいと思います。

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「母語」って何?

「母語って何?」と聞かれたら、きっと即座に答えられる人とそうではない人に分かれると思います。中には「母国語のことじゃないの?」と答える人もいるかもしれません。「母語」と「母国語」は同じではなく、それについては以前このブログで触れているので、詳しくは「合わせて読みたい・・・」からご覧ください。

 

「母語」とは漢字を見ると「母の語」、「母の言葉」「母の言語」のように考えられると思います。さきほども少し話しましたが、赤ちゃんのころから(またはお母さんのお腹の中にいるころから)、母親が日常的に使っている言葉や母親が一番自由に使える言葉で話しかけられ、赤ちゃんも成長しながら覚えて行きます。

 

 

「母語」って大切なの?

結論から言うと、私は母語は大切だと思っています。なぜなら、私が韓国で子供を育てることになった時に、子供たちに日本語を教えようと思った最初の理由にママ(←私)とちゃんと日本語でコミュニケーションが取れるようになって思春期あたりになってもちゃんと心の内を日本語でママと話せるようになって欲しいと思ったことや、日本の親戚とちゃんとコミュニケーションが取れるようになって欲しいことや、子供の将来を考えたことなどなどがあります。

 

他にも一般的には母語がしっかりしていないと、外国語の勉強がしにくいことや、考える力や読んで理解する力、話す力などなどにも影響が出る可能性があるという考え方もあるからです。

 

 

「国際母語デー」って何?

さて、ここで初めにお話した「命をかけて母語を守ろうとした人たちの話」に入ろうかと思います。長くなるのでポイントだけ話すと、イギリスの植民地だったインドが1947年にインドとパキスタンに分けられ、パキスタンは西パキスタン東パキスタンに分けられました。西パキスタンは政治の中心地でウルドゥー語が使われ、東パキスタンではベンガル語が主流でした。

 

政府がある西パキスタンがウルドゥー語をパキスタンのたった1つの国語として学校やテレビなどでウルドゥー語のみ使用可能としようとしました。その結果、ベンガル語を母語とする人たちが多い東パキスタンが猛反発しました。政府は集会を禁止して違反者は射殺としたそうです。しかし、大学生が集会などを開いて抗議活動を行い、それが反政府活動とみなしてたくさんの学生が射殺されたそうです。

 

この日が2月21日だったため、その後ユネスコによって国際母語デー(International Mother Language Day)に制定されたそうです。

 

母語が使えなくなるとどうなるの?

ところで、幼少のころに身につけて自由に使える母語ですが、これが自由に使えなくなってしまったらどうなるのでしょうか。自由に使えなくなる理由にはいくつかあります。例えば・・・

 

  1. 海外移住などで母語が変わってしまう場合。
  2. 国の言語政策などで母語(母国語)が変えられてしまう場合。

 

1.の場合は海外移住などにより現地の学校に通うようになって、気がついたら自由に使える言語が変わってしまっていたというパターンです。その後、またもとの国に戻るなら自由に使える言葉は元の言語に戻るかもしれませんが、そうでなければなかなか難しいように思います。

 

そして、この母語が使えなくなるというのは特に子供の場合は環境の変化により気がついたらそうなっていた、そして親が焦る・・・というパターンも多いようです。

 

2.が、先ほどのパキスタンの例に近いと思います。ある国の言語政策は政府が決めるものですが、それにより母語が封印されて国が決めた言語だけを使わないといけないとなった場合、特にある程度成長した人にとって新しい言語は「獲得」ではなく「習得」となることが予想されます。そしてそれが自分の意思でなければ大変だし苦痛に思う人すらいるかもしれません。

 

さらに、もし国が決めた言語政策により学校やテレビなどで使われる言語が変わってしまい、それがわが子の母語となってしまったら・・・? 親は子供との言葉の壁を越えながら会話をしないといけなくなるのです。

 

 

日韓バイリンガル児を育てて思うこと

現在、日韓ハーフの子供たちを日本語と韓国語ができるようになるべく育てていますが、理想としては日本語と韓国語の両方が母語になることです。・・・とは言っても簡単なことではないというのは痛感しているので、もし両方が難しいとなったらどちらか一方がちゃんと使えるようになるようにしていかないといけないと思います。

 

最後に・・・

今日は、「母語」に関して、過去に命をかけて母語を守ろうとした人々がいたことと、「国際母語デー」、そして現在バイリンガル子育てをしている親として思うことについて書いてみました。

 

今日は、2月でもないし21日でもないので「国際母語デー」とは全く関係のない日ですが、ふとひとりで母語について考えていた時に頭に浮かびました。

 

母から受け継ぐ言葉という意味での「母語」。私にとっては日本語なので自分の子供たちにもしっかり受け継いでいってもらいたいと思います。そういう意味でも母語はとても重要だと思います。

 

合わせ読みたい・・・

「母語」や「母語話」って何?!

母語は一生変わらないもの?!

 

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