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バイリンガル育児

バイリンガル子育てって意識してやるものなの?

 

こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。今まで、学生時代やその後社会人になってからも、勉強や仕事を通していろいろな人に出会ってきました。SNSが普及していない昔に出会った人たちは、連絡が途絶えてしまったりSNSのおかげでまた連絡がつくようになった人もいます。

 

韓国で暮らしながら子どもたちをバイリンガルにしようとしている私は、昔出会ったバイリンガルの人たちのことを思い出すことがあります。今回は、私が学生時代に出会ったある香港人との話から

 

まめちゃん
バイリンガル子育てって意識してやるべきことかな?

 

について考えたことをお話ししたいと思います。

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バイリンガル子育てって意識してやるものなの?

私が学生だった頃、出会った1人の香港出身の女子大生がいました。私とのコミュニケーションの方法は英語だったのと私に香港についての知識がほとんどなかったこともあり、最初私は彼女は英語しかできないと思っていました。

 

しかし、私と英語で話していた時に他の誰か(男性)が横を通り過ぎていきました。その香港人の彼女は、私には理解できない言語で、その男の人に話しかけました。私は、

 

まめちゃん
えっ! それ何語?!

 

と思い、彼女に聞いてみたところ確か広東語でした。そして、

 

まめちゃん
一体いくつの言語ができるの?

 

と聞いてみたら「5つ」とのことで、びっくりしたのを覚えています。当時の私は私にとっての2つ目の言語である英語を勉強するたけでもかなり大変だったので、

 

まめちゃん
5つってどういうこと?!

 

と思ったのです。よくよく話を聞いてみると彼女ができる言語5つとは、、

 

  1. 広東語
  2. 英語
  3. 普通語(中国語)
  4. フランス語
  5. 親の民族の言語

 

まず広東語や英語は香港で使われているので香港生まれ香港育ちならわかります。そして普通語はちょっと記憶が定かではないのですが学校で習ったと言ってたような気がします。そしてフランス語は自分で勉強したと言ってました。

 

それからご両親のどちらかが少数民族だそうで、その言語は家で親と話して自然にできるようになったそうです。当時の私は、「5つ」という数ばかりに注目してしまい、

 

「親の民族の言語は自然に覚えた」

 

には、待ったく関心がありませんでした。今なら他のどの言語よりも「親の民族の言語」に飛びついたと思いますが…。

 

今ではその彼女とは連絡が取れなくなってしまったのですが、「自然に」ということは「意識してなかった」ということだと思うので、その点について現在の自分と照らし合わせてて考えてみます。

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    バイリンガル育児の始め方

韓国に住んでると・・・?

韓国に住んでると家の外は韓国語だからけで、韓国語ができれば問題なく日常生活できます。しかし韓国では英語教育がかなり盛んで、「英語は基本」という根強い考え方があります。そして、いい学校、いい会社に入るためには英語が必要で、大学で何を専攻したかは関係なく就職のための入社試験も英語が必要なことが多いらしいです。

 

そのせいか、英語幼稚園や小学校の放課後の授業(選択制で有料)も、ネイティブの授業は特に人気があるようです。そのため、「意識しないで」ではなく「かなり意識して」英語を子どもに教え込みバイリンガルにしたいと思ってる親も多いように感じます。



日本に住んでても・・・?

日本に住んでいても。やはり日常生活では日本語だけで十分生活ができると思います。もちろん、コンビニや街中のお店の店員が外国人であることも最近では珍しくなくなってきています。しかし。それでも接客する人は日本語ができる人を配置してるらしく、日本語が通じます。

 

また、私がバイリンガル子育てを初めて新ためて気がついたのは、日本で売られている本やインターネットのサイトなどをみていると、日本のバイリンガル子育てというと、英語を意味するような気がするということです。

 

日ごろ、日本語だけで生活できるので実生活には英語は要らないので、日本でもやはり意識しないといけないのだと思います。



意識しないとどうなる?

ところで、私の今の環境でバイリンガル子育てを意識しないとどうなるでしょうか。子どもたちは途端に韓国語だらけになると思います。その方がきっと楽だからです。極端な話をすると、モノリンガル(1つの言語)、モノカルチャー(1つの文化)にはなるのは今からでもかなり簡単そうです。

 

韓国は年々外国人定住者が増えているそうです。多民族、多言語の国家ではないにしても街中を歩いていると私が初めて韓国に住んだ約15年ほど前に比べると、外国人は確かに増えていると思います。

しかし、みんな韓国語を学びこの社会に溶け込もうとしているように見えます。

 

今、私の周りには日本は地理的に近いという理由からか、片言の日本語や学習により日本語を身につけた人は周りにたくさんいます。しかし、それはバイリンガル子育ての結果ではありません。私か昔出会った香港人の友達が言ってたように、自然に身につけられたらどれだけいいかと思います。それが、難しいとするとやはり意識せざるを得ないと思います。



まとめ

今回は、私が昔出会った香港出身の友達が5つの言語を操ると知った時の衝撃や、親の民族の言語は自然に身につけたという言葉から、今の私の環境について考えてみました。

 

やはり、今の環境で意識せずに子供たちに日本語を身につけてもらえたら嬉しいですが、なかなかそうも行きません。読み書きはもちろんですが、韓国語が周りに溢れすぎていて、流されてしまいそうになるからです。

 

今ではもう連絡がとれない香港人の彼女ですが、もし今話ができるとしたら親の民族の言語で自然に覚えたのは「書く」「読む」「話す」「聞く」のどれなのか、または全部なのか聞いてみたいものです。




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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