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バイリンガル育児

子どものころに覚えた発音やイントネーションは一生続くの?

 

こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘しています。

 

外国語の勉強を始めると子どものころに苦労せずに覚えた言語っていかに楽に自然に使えるかと実感し、苦労して覚えた外国語は続けないとあっという間に忘れてしまうことを実感すると思います。

 

特に学校などの外国語のテストの前は「私に何でも聞いて〜!」というほどがんばって勉強したのに、テストが終わってしばらくすると、

 

まめちゃん
え~っと、何だっけ?

 

と記憶があいまいになることがあると思います。もちろん、学校の勉強でも自分が好きな科目や学校の勉強でなくても自分が好きで勉強しているものは別だと思います。

 

子どもが小さいころからバイリンガル子育てをしようとする親の中には、

 

子どものころに覚えた言語は、きっと大人になっても忘れないだろう。

 

というのがあると思います。実際のところ私も同じようなことを考えていました。

 

「子どものころ覚えた言語」

 

と言っても言語には、「読む」「書く」「聞く」「話す」の主に4つの力があります。そして文法です。

 

今回は、そんな「話す」の中でも「発音」や「イントネーション」について、

 

まめちゃん
子どものころに身につけた発音やイントネーションは大人になっても続くのかな?

 

ということを考えてみたいと思います。

https://www.mamelingual.com/2017/11/18/acquringpronunciationdoesntlastlifetime/



子どものころに覚えた発音やイントネーションは一生続くの?

以前、このブログでも書いたことがあり、日本から韓国に戻ってきたもの時も感じたのは、

 

まめちゃん
子どもは、覚えるのも早いけど忘れるのも早い。

 

ということです(具体的な話は「合わせて読みたい」からどうぞ~)。同じ期間子供たちと一緒に日本に一時帰国しても大人である私と子どもたちは明らかに違うのです。

 

・子供は覚えるの早いが忘れるのも早いと思ったこと ↓↓

 

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    バイリンガル育児の始め方

うちの子の発音で韓国語の影響に気づいて直したもの

最近、うちの子の日本語の発音で「えっ?!」と思って慌てて訂正したものがあります。上の子と下の子の話を1つずつご紹介します。

 

★上の子(小学校高学年)の場合 

 

ママ、○○っていうグループに日本人がいて、△△って名前なんだけどその人がね......。

 

のような発言でした。最近K-popにはまっているうちの子ですが、日本人がいるとなんとなく反応します。そして、「△△」の部分が日本人の名前なのですが、その日本人の名前やイントネーションが韓国語なまりそのものだったのです。

 

こうなった理由は、明らかです。その話を韓国語で読んでハングル文字で書かれた日本人の名前をハングル文字で読むと韓国人っぽくなります。または、小学校の友達がほぼ全員韓国人なので、その友達から教えてもらったとしたら、それはやっぱり韓国語がネイティブの友達から韓国語で聞いたので、たとえそれが日本人の名前や日本語であったとしても韓国人なまりとなるのです。

 

私は、びっくりして、

 

まめちゃん
え??? なんて? 誰のこと?

 

ともう一度名前を聞いてから、

 

まめちゃん
△△じゃないよ、●●って発音するんだよ。

 

と訂正しました。すると、いとも簡単に日本人の発音に戻りました。上の子との会話は短いものでしたが、私は、

 

まめちゃん
いくら日本人の名前や日本語でも、インプットが韓国語のネイティブからの場合でそれを覚えてしまったら、韓国語なまりになってしまう。

 

と感じました。そして、些細なことでも辛抱強くひとつひとつ訂正していく根気が必要なのだと新ためて感じました。



★下の子(幼稚園児)の場合 

下の子はまだ幼稚園児なので日本語も韓国語もまだまだ不安定なところもあります。日本語の発音は子どもがお腹にいたころから、そして生まれてきてからもずっと日本語で話しかけていたおかげで、発音は日本語ネイティブで特に気になるところもない、と思っていました。

 

しかし!子どもと一時帰国の話をしていた時に気づいたことがあります。

私 :日本のおばあちゃんの家に行ったら何がしたい?

子ども:観覧車に乗りたい。

 

これだけを見ると特に問題はありません。日本語が間違っているわけでもありません。日本のおばあちゃんの家に行ったら、電車でいける距離に観覧車に乗れる場所があるのでそこに行きたいというのです。

 

私が気づいたのは、まさにこの「観覧車」の発音です。なぜなら、韓国語の影響を受けた発音になっていたからです。

 

韓国語の場合、「ん」の後ろに「らりるれろ」の音が来ると舌の先を口の中の上の方につけて次の「らりるれろ」を発音するので、日本語とは違う響きになります。

 

日本語でも「観覧車(かんらんしゃ)」や「便利」「管理」「線路」のように「ん」の後に「らりるれる」が来る場合も、舌の先を口の中の上の歯の裏側寄りにつけて発音しますが、韓国語はこの舌の位置がもうちょっと後ろの方なのです。

 

とっさに、

 

まめちゃん
あ、韓国語の影響だ......。

 

とわかった私は、子どもに2つの発音をやってみせました。

 

まめちゃん
観覧車(←韓国式の発音)じゃないよ、観覧車(←日本式の発音)だよ。

 

と言った具合にです。文字だと違いがわかりにくいですね・・・。

 

幸い、すぐに日本式の発音に直りましたが、すぐに直して定着させないとこのまま韓国語の影響を受けた発音の方が定着するとまずいなぁと思いました。



常に発音やイントネーションに注意を払っていても

今回ご紹介したうちの子どもたちの発音から思うのは、もともと私と日本語でずっと話していて日本語の音は頭に入ってるはずなのに、家の外で韓国語を覚えてきて韓国語の発音に塗り替えられてしまうことがあるようだ、ということです。

 

そしてそれは、日常的にはあまり使わない言葉に表れると思います。それはやはり、使う頻度が少ない言葉は頭の中に日本語の音として入っていないということの表れなのかもしれないとも思います。



子どもに対して親はどうしたらいい?

多分、このままにしておくと子供の発音はあまり使わない言葉から、どんどん韓国語っぽい発音に塗り替えられていきそうです。それを防ぐのはやはり......

 

  1. 親が子どもの発音で「おかしい」と思ったことを聞き流さない
  2. 少しでも「発音」が「おかしい」や「現地語の影響を受けている」と思ったらすぐに訂正する。
  3. 親が使う言葉や子どもに見せる日本語の動画などにバラエティを持たせる。

 

この3つではないかと思います。特に海外にいて日本語のインプットが母親のみという場合は、言葉のバラエティを持たせるためにも動画などを利用して色々な内容のものを見せて使う言葉や表現にバラエティを持たせることができたらいいなと思います。



まとめ

今回は、うちの子たちには生まれる前からそして生まれた後もずっと日本語で話しかけているのに、ふと韓国語に影響された日本語を聞くことがあって驚くことがある話をしました。

 

幸い、今のところ訂正すると日本人の発音にすぐに戻りますが、子どもは覚えるのも早いですが、忘れるのも早いので韓国語っぽい発音が定着する前に根気よく訂正して日本語の発音を定着させたいと思います。

 

バイリンガル子育てって、細かいところまで見ると本当にやることが多いし一度教えたことが一生続くとは限りません。 それでも自分の子どもだからやれるのかなぁ、と思います。

 

 

・子供はこうやって覚えた言語を忘れていくんだ!と思った瞬間の話 ↓↓

     




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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