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小学生用教材

小学校全学年対象の『もぐら語彙ドリル』で子どもの語彙を豊かに!

 

こんにちは! 韓国で二児の子育てをしているまめちゃん(@mame_chang)です。 「語彙」や「単語」、「ボキャブラリー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。 私は中学生ぐらいの時に英語を学校で勉強していたら、先生が

 

もっと英語の単語を覚えないと!

 

とか

 

あの生徒はボキャブラリーが豊富だ。

 

などと言っているのを聞いたことがあります。そして、「もっと英語の単語を覚えたら英語が上手になれるのかな?」などと漠然と考えたものです。

 

その後、随分と時間が経ち、いつの間にか子育てをする立場となりました。しかも海外で子ども達を育て、子ども達にも日本語をちゃんと覚えてもらおうと思うと、自然と気になるのが日本語の語彙です。

 

今回は、そんな日本語の語彙を楽しく学べる教材のご紹介です!




小学校全学年対象の『もぐら語彙ドリル』で子どもの語彙を豊かに!

ところで、「語彙」とは具体的には何でしょうか。コトバンクを見ると、次のように書いてあります。

 

一定の範囲に用いられる単語の集合を「語彙」という。一定の範囲とは、言語の種類、地域、階層、専門領域、作品、個人など、なんでもある範囲が考えられればよいのであって、語彙はそこに含まれる単語の総体をさすことばである。

コトバンク 日本大百科全書(ニッポニカ)「語彙」より

 

とのことです。つまり、もうちょっと簡単に、そしてざっくり言うと、

 

「語彙とは、地域で使われる単語、本などの作品で使われる単語など、ひとつの範囲の中で使われる単語全体を指す。」

 

ということです。私がブログを書く時に使う単語全体を指して例えば「このブログで使われている語彙は種類が多い/少ない。」のようにも使えるわけですね。



日本人の語彙って一体何字ぐらいあるの?

そういえば以前外国人の方に、「一体漢字を何個知っているの?」と聞かれて即答できなかった記憶があります(ちなみに「何個」ではなく「何字」が正しいですね)。日本で小学校、中学校、高校を出たら常用漢字(1945字)は知っていると思いますが、では具体的に「何字?」と聞かれたのが初めてだったし、自分が知っている漢字の数なんて考えもしませんでした。

 

ちょっと話がそれましたが、では語彙について、

 

あなたの日本語の語彙はどのぐらいある?

 

と聞かれたら、正確な数を即答できる人がどのくらいいるでしょうか(先ほどは漢字だったので「字」で数えますが、語彙は「語」で数えます)。 私は、うーん、やっぱり即答できないので調べてみるとWikipediaには次のように載っていました。

 

語彙の総量を「語彙量」という。満年齢で6歳になる子供の場合、理解語彙の総量は、およそ5000~6000語ほど。13歳では3万語前後。20歳ではおよそ4万5000~5万語ほどという調査結果が出ている。

 

Wikipedia「語彙」より

 

ということは、この調査結果によると随分前に成人済みの私は少なくとも5万語はある......と考えたらいいのかもしれません。もちろん、自動的にそうなるのではなく、本や雑誌、ニュースなどを読んだり聞いたり、周りの人々と日本語でコミュニケーションを取ったりしてわからない言葉は辞書などで調べて自分のものとしたら、5万語以上の語彙があると思ってもいいのだと思います。



語彙力があると、どんないいことがあるの?!

ちまたでは、ここ数年「若者/子どもの読解力低下」や「国語力が低下し続けている」などと言われています。だいたいどのニュースを見ていても言われているのは、

 

「文章が理解できない。短文でさえも理解できない。」

「文章題などの問題文が理解できない。」

 

などです。そして、その理由として

 

「SNSに没頭して長文を読まない。」

「読書の時間が減っている。」

 

などが挙げられています。語彙力があると言葉にバラエティが増えコミュニケーションの際に相手に、より正確にそして鮮明に伝わると思います。そのためには、子どものころから絵本の読み聞かせをしたり児童書を読んだりして、さらにその内容について自分の言葉を使って感想や意見を述べるという練習が必要ではないかと思います。

 

しかし、効率的に語彙を増やそうと思ったら、ドリルを使うという方法もあります。では、そのドリルとは一体どんなドリルなのでしょうか。



『もぐら語彙ドリル』って?!

では、まずは『もぐら語彙ドリル』とはどんなドリルなのか、その概要から見ていきましょう。

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<もぐらと一緒にドリルを!>

★.概要 

本のタイトル:『もぐら語彙ドリル 1 ・ はじめよう編 』 『もぐら語彙ドリル 2 ・ できるかな編』

出版社リベラル社(編)

値段980円+税

発売2018年6月26日(初版)

対象:小学校全学年

内容お子さまが楽しく問題を解きながら、語彙を習得していくことを願って作った。」ということが、「はじめに」に書かれていて、ドリルのタイトルの一部にもなっている「もぐら」がコンセプトになっています。このもぐらと一緒に語彙を堀り進めながらドリルを解き、語彙を増やしていくことができるドリルです。

 

 

このドリルは、初版が2018年6月26日なので、この記事を執筆している2018年9月の時点では出版されて3ヶ月しか経っていない新しいドリルです。もぐらが、このドリルのキャラクターとなりその可愛い顔で学習を励ましてくれたり、解答のヒントを与えてくれたりします。

 

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<もぐらがヒントをくれる!>





ドリルは、小学校全学年対象というだけあって日常生活で使う語彙の中で名詞や形容詞、動詞などがあり、物の数え方、反対語、擬態語、文章を読み解く問題などもあります。

 

また、ドリルの裏表紙には「本書で伸ばす4つの力」が書かれていて、このドリルを解くことによってどんな力が伸ばせるのかが、すぐにわかるようになっています。

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<裏表紙はこんな感じ>



『もぐら語彙ドリル』のココがいい!

このように、もぐらがメインのキャラクターとなっている『もぐら語彙ドリル』。私が「ココがいい!」と思ったオススメポイントは、次の5つです。

 

  1. 言葉の仲間を探したり反対語を考えることで派生的に語彙が増やせる。
  2. 擬態語、擬音語などは字体(フォント)が変えてあるので、なんとなく雰囲気が伝わってくる。
  3. いわゆる教科書的な語彙だけでなく実際に使われる語彙(例:「あさめし」「ばんめし」「べっぴん」「きゅんとする」)なども入っていてリアルでいい。
  4. ドリルの隅にもぐらに関するマメ知識的なことが載っていて勉強になるし子どもにはいい息抜きになりそう。
  5. ドリル形式だが子どもが興味を持ったページから始めてもよさそう。

 

受験などで単語の棒覚えをしたことがある人はわかると思うのですが、ひとつの単語と意味だけを単純に繰り返したり書いたして覚えるのは大変な作業である反面、頭に残りにくいです。しかし、ひとつの単語から派生させて仲間として覚えていくと、頭にも残りやすいようです。

 

また、擬態語、擬音語、擬声語などは毎日の生活で使われているのをを見たり聞いたりして場面で覚えていくと、自然な言い方が覚えられるのですが、このドリルを使うと擬態語、擬音語、擬声語が文字でも確認できたり、同じような単語も覚えられるので効率がよさそうです。

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<字体が違う!>

 

ドリル = 勉強」と考える子どもも多いと思うのですが、この『もぐら語彙ドリル』のキャラクターであるもぐらが、もぐらに関するマメ知識をところどころで教えてくれるので、子どもはちょっと賢くなった気がしていいのではないかと思います。

 

そして、ドリルは最初のページから順番に始めてもいいのですが、子どもがもし他のページに興味を持ったら「じゃ、今日はこのページをやろうか。」というように、柔軟に学習が進められると思います。



海外在住の子ども向けではないけれど......

ところで、海外で子どもを日韓バイリンガルにしようとしている私の立場からすると、このようなドリルはとてもありがたいです。理由はやはり、海外在住で毎日韓国語で生活している我が子を見ていると、日本語を聞いたり読んだりする機会が日本に住んでいる子ども達に比べて断然少ないので、このように派生的に語彙が増やせるドリルは効率がよく助かります。

 

そして、「これはいい!」と思ってもすぐに日本の本屋さんには行けないので、インターネットで購入して韓国に送ってくれるのは、とても手軽で便利です。もちろん海外在住ではなくても、インターネットで簡単に購入できるなら利用しない手はないと思います。

 

もぐら語彙ドリル(1・はじめよう編) ーことばの意味をほりさげて理解を深める
by カエレバ

 

 

もぐら語彙ドリル(2・できるかな編) ーことばの意味をほりさげて理解を深める
by カエレバ

 

子どもに合わせて使うには?

小学校高学年ですが、海外在住のため日本に住んでいる子どもたちよりは語彙力が少ないと思われるうちの子…。よくある教材のように「小学校●年生用」と書いてあると、自分の日本語力の低さがはっきりとわかってしまうので、ちょっとテンションが下がります。

 

しかし、この『もぐら語彙ドリル』は「全学年対象」なので、そんなことは気にすることなく

 

このページ、おもしろそう!

 

と思ったページや

 

これ、知ってる!

 

と思ったページから取り組んで行くと、簡単すぎず難しすぎずいいのではないかと思います。さらに、2冊同時に買って、行き来するのもよさそうです。



まとめ

今回は『もぐら語彙ドリル』についてご紹介しました。このドリルの初めにも書かれているとおり、「お子さまが楽しく問題を解きながら、語彙を習得していくことを願って作った。」を、さらに自分の子どもが楽しく使えるように、もぐらの助けを借りつつ子どもの興味の度合いも見ながらドリルを解き進めていくのが一番いいのではないかと思います。

 

このようなドリルで語彙を豊かにしていけば、「読解力の低下」や「国語力が下がっている」という現状の改善に少しでも役に立つのだろうと思います。




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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