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「オンマ」じゃなくて「ママ」と呼んでもうらための3つの方法

 

こんにちは。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようとしているまめちゃん(@mame_chang)です。韓国には独身のころにしばらく住んでいました。その後、日本に完全帰国もしましたが結婚後にまた韓国に住むことになって、通算16~17年ぐらい韓国に住んでいます。

 

独身のころは単なる韓国という国や文化がおもしろくて、ある意味どっぷりと漬かっていました。ちまたの韓流ブームとは関係時期だったので情報量が少なかったのですが、それでも楽しかったのを覚えています。

 

しかし、韓国人と結婚して韓国に住むようになり子どもを育てるということになった時、子育てという面では独身の時のような単なる「楽しい!」だけではいけないな、と思いました。

 

その理由は、子どもは日本人学校やインターナショナルスクールなどには行かせないで、あくまでも韓国の現地校に通わせることを考えていたので単に韓国を楽しみながら韓国で子育てをするのでは、子どもがそのうち完全に韓国人になるのではないかと考えたからです。

 

韓国で子育てをする親として、夫も夫側の親戚もみんな韓国人、住んでいるところ、子どもたちの学校も全部韓国....。となると完全にアウェイです。日本語や日本文化というバックグランドを持つのは私だけ。

 

それなのに自分が産んだ子どもまでも韓国語、韓国文化のみを背景に持つ人になってしまったら...。そう考えるのと同時に私が親として子どもが小さい頃から与えることができるプレゼントといえば、「日本語」や「日本文化」ではないかと考えました。

 

そしてさらに周りの先輩ママや先輩パパに聞くと、

 

子どもが思春期になってもちゃんと日本語でコミュニケーションができた方がいいよ。でないと韓国人のママ/パパの方に行っちゃうから。

 

という話も聞いてました。

 

今回は、そんな私の日韓バイリンガル育児に関して、保育園に通い出した上の子が私のことを「ママ」ではなく「オンマ(韓国語でママの意味)」と呼んだことについて、私が試した3つの方法やその結果についてお話したいと思います。




「オンマ」じゃなくて「ママ」と呼んでもうらための3つの方法

前にこのブログにも書きましたが、我が家は共働きで、子どもが1歳になるまでは義理の姉が家に来てくれて子どもを見てくれていました。そして1歳からは保育園に通い始めました(その時の話は↓↓参考記事へ)。

 

・子どもが1歳になるまで義理の姉が子どもを見てくれていた時の話 ↓↓

 

義理の姉も韓国人。もちろん、韓国語でず~っと子どもに話しかけます。保育園に通い出しても、昼間は韓国語だけで過ごすので家に帰ってきてもそれが続きます。

 

私に対しても

 

배 고파요(お腹すいた)~

とか

선생님~(先生~)

 

と、昼間に保育園で使ってる言葉をそのまま使います。そんな様子をみて私は、

 

まめちゃん
どうしよう......。ここで私が韓国語に反応したらどうなるんだろう?!

 

と考えました...。

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    バイリンガル育児の始め方

私が「オンマ」に反応するとどうなる?

保育園児が使う言葉は、ただでさえまだ不安定なので、大人のようにスピードもなければ語彙も豊富ではありません。しかし、それでも親に言いたいことがあって、一生懸命話しかけてくるのです。

 

でも、ここで韓国語に反応したら、子どもの中で次のようなことが成り立ちそうだと思いました。

・保育園で使う言葉(韓国語)をママにも使ってみた。

・ママは保育園の先生と同じように反応してくれた。

・今後も保育園で使っている言葉をママにも使えばいい。

 

保育園児には、「韓国語」や「日本語」という認識がどのぐらいあるかわかりませんが、きっと一瞬立ち止まって考えるということはせず、何も考えずに保育園で使う言葉を私(←ママ)にも使うようになるんだと思います。

 

そうなると、それがその後も続いて習慣となり、家の中は韓国語ばかりになるんじゃないかな...?

 

そのように予測すると、なんだか不安になってこのままではいけないと思いました。そこで3つのことを試してみました。



私が試した3つの方法

私は韓国語がわからないわけではないのですが、子どもとは日本語も身につけてほしいと考えています。そんな私の方針を保育園児に説明しても、わかったようでわからないような反応になると思います。

 

そんなことを考えつつ、私がやってみた方法は次の3つです。

  1. 韓国語に反応しない。
  2. それって日本語で何?
  3. 言い直させてみる。

 

1.は、韓国語で話しかけられても、きちんと返事をしないなどの方法です。例えば、

 

オンマ~!

 

えっ? なんて??
まめちゃん

とか

배 고파요(お腹すいた)~

と言われても

ん? どうかしたの??
まめちゃん

 

とか言ってわからないフリをしてみました。料理をしてる時に背後から「엄마(ママ)~」と言われても振り向きません......。しかし、ただ振り向かないだけでは、子どもは無視されたような気分になると思います。そこで、2.の方法です。

 

オンマじゃなくて、何ていうの?
まめちゃん

 

と言ってみましたが、そもそも保育園児にそれ以外の語彙の語彙がとぼしいので、「ママ」という答えを期待してたのと裏腹に子どもは黙り込んでしまいました。つまり、最初から持っていない語彙を引き出そうとしても無理なのです。そして、3.の方法です。

 

オンマじゃなくて、ママだよ。
まめちゃん

とか

물 주세요じゃなくて、水ちょうだいだよ。言ってごらん。
まめちゃん

 

と、日本語を教えてから、言い直しをさせてみました。




この3つの方法の効果は?

もう一度3つの方法を見てみます。

  1. 韓国語に反応しない。
  2. それって日本語で何?
  3. 言い直させてみる。

 

保育園児のように、まだまだ言語的に不安定で知っている語彙も多くない場合は、この1.~3.だと、次のような手順でやると効果的です。

3.言い直させてみる(日本語での言い方を教える)。

2.同じ言葉の時は記憶をよみがえらせるために「それって日本語で何?」と子どもに聞いてみる。

1.韓国語に反応しないで「えっ?何それ?」などと言ってみる。

 

知らないものは、何回子どもに聞いてもわからないので、いきなり2.は難しいです。ある程度子どもの語彙が増えてきて過去にも教えたことがあったら、3.は飛ばして、2.から始めたらいいと思います。

 

最初は、意味もわからず、水が欲しくて「水ちょうだい」という子どもに、水の入ったコップやペットボトルを見せて、「これが水だよ」と教え「ちょうだい」も「ティッシュちょうだい」や「スプーンちょうだい」など、バラエティをもたせて言わせてみます。

 

そして、ちゃんと言えたら

 

まめちゃん
ちゃんと言えたね!上手だよ!

 

と、少しオーバーに褒めてみました。そうすると子どもは意気揚々としてその次からも教えた言葉で私に話しかけてくるようになりました。ホッとしつつ今後も、

 

まめちゃん
できれば褒めながら育てたいなぁ......。

 

とも思いました。



まとめ

今回は、子どもが保育園のころを振り返りながら、韓国語で話しかけられても反応をせず、日本語で話しかけてもらうために試した方法3つについてお話しました。毎日接する我が子だからこそ、子どもがどんな言葉を知っていてどんな言葉を知らないか、親は把握できるのだと思います。

 

保育園児だったあの頃、もし私が子どもの韓国語に反応したり韓国語で会話を続けたりしていたら....。あれから10年以上経った今では日本語がどのぐらい伸びたか、または伸びなかったかわかりません。

 

その保育園児だった我が子は、今では中学生です。そして今でも「ママとは日本語で話す」が習慣化されているので、私に韓国語で話しかけてくることは全くありません。韓国語で知ってるけど日本語でわからない言葉は、私に聞いてきたり自分で辞書をひいたりしています。

 

習慣、毎日の積み重ねが現在と将来を作っているのだと思います。これからも地道にがんばらなきゃです。




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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