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バイリンガル育児

バイリンガルは言語の切り替えが可能!理由は頭の中に○○があるから。

 

こんにちは〜! 韓国でバイリンガル子育てをしているまめちゃん(@mame_chang)です。  自分以外の誰かが何をどう考えているのか、気になったことはないでしょうか。 他の人の頭の中って中を覗けないものですが、それはたとえ自分の子どもであっても同じで覗き見をすることはできず、またバイリンガル児も同じです。

 

しかし、ふと発言などを聞いていると、頭の中がどうなっているのかが垣間見られる時があると思います。 それは、どんな部分を見てそう思うのか・・・?

 

今回は、バイリンガルの人の頭の中にある「スイッチ」のお話です。

バイリンガルは言語の切り替えが可能!理由は頭の中に○○があるから。




バイリンガルの人は年齢やできる言語に関係なく、ひとつの文の中や文と文の間に違う言語が混ざることがあります。具体的にどういうことなのか、ここでは日本語と韓国語がわかる人を例として挙げます。

 

★.文の中に他の言語の単語が入る場合 

「昨日見たあの番組、マジおおもしろかった。もう、대~박!って感じ。」(대~박!はすごいものを見て驚いた時などに使う言葉)

 

このように文の中に他の言語の単語が入ります。

 

★.文の間に他の言語のが入る場合 

日本語の文のと文の間に他の言語が文の単位で入ると次のようになります。

 

「あの店のプルコギ、ホント安くておいしいね〜。또 가고 싶다…. 次はいつ行こうか?」(또 가고 싶다…. は、また行きたいと言う意味)

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頭の中にあるものとは?!

このように言葉が切り替わる(または切り替える)のは、頭の中に2つ以上の言語があるからです。 そしてそれをまるでスイッチを切り替えるように変える時に、上の例のような①や②の現象が起こります。 

 

また、例では日本語と韓国語と二言語だけの例を挙げましたが、もっとたくさんの言語を話す人はもっとたくさんの言語が混ざる場合もあります。

 

このようなことは、「コードスイッチ」や「コードスイッチング」と呼ばれています。そして、このコードスイッチについて専門的に研究している人もいます。

 

なぜ切り替えができるの?

では、このようなコードスイッチはどうして起こるのでしょうか。それにはいくつか理由があります。

 

  1. 言いたいことが1つの言語だけで言えないから。
  2. 言いたいことに日本語でぴったりの表現がないから。
  3. その時に思いついたのが日本語ではなかったから

 

ざっと3つだけ挙げましたが、子どもについて言えばまだ、言語自体が発達中なので1.のように言いたいことがいえないので、自分のわかる言葉で言ってみたらそれは日本語ではなかった・・・ということではないかと思います。

 

年齢があがると、ただ単に語学力が足りないからではなく2.のようにその場面で言いたいことがあるのに日本語でしっくりくる表現がない場合に他の言語を使うという場合もあるようです。



バイリンガルの頭の中には何がある?!

今回の話をまとめると、タイトルにもした「バイリンガルの頭の中にはコレがある?!」の「コレ」は、「切り替え可能な目に見えないスイッチ」といったところでしょうか。 言語が2つできる人は、そのようなスイッチが頭の中に2つあり、3つできる人は3つある......という感じです。

 

これについて親ができることも考えてみました。コードスイッチをする子どもに親ができることとは・・・?

 

  • 言いたいことが日本語で言えないようなら日本語でなんというか教える。
  • ぴったりの表現はないか一緒に考えてみる。

 

言いたいことが日本語で言えないため、またはそれに当たる日本語の言葉を知らない場合は親が教えてあげればいいと思います。 しかし、ぴったりの表現がない場合は親もいっしょに考えて、最終的には「う~ん、なかなかないね・・・」という結論になってもいいと思います。 なぜなら、子どもといっしょに考える過程で日本語と他の言語の違いがわかったりして他に得るものもあると思うからです。

 

家庭では日本語を徹底するなどして、バイリンガルが言葉を切り替えやすくするのもいい方法です。子どものうちから目で耳で日本語に親しんでおきたいですね。たとえば、↓↓こんな歌の絵本は入り口としてはいいです。

 

まとめ

今回は、バイリンガルの人は文の中や文と文の間に単語や文の単位で別の言語が入ることがあることをまずお話ししました。 そして、それはなぜ起こるのかという理由もお話ししました。 もう一度、理由を挙げると、

 

  1. 言いたいことが1つの言語だけで言えないから。
  2. 言いたいことに日本語でぴったりの表現がないから。
  3. その時に思いついたのが日本語ではなかったから

 

そして、バイリンガルの頭の中には、「切り替え可能な目に見えないスイッチ」があるというお話もしました。 これが今日の大きなポイントです。 このスイッチはコードスイッチ」や「コードスイッチング」と呼ばれています。

 

最後に、バイリンガル育児をしている親としてできることを2つお話しました。 それは、以下の2つです。

 

  • 言いたいことが日本語で言えないようなら日本語でなんというか教える。
  • ぴったりの表現はないか一緒に考えてみる。

 

日々、このようなことを頭の片隅に置きながらバイリンガル育児をしていくと日本語で言えないことも、ひとつずつ言えるようになっていくのではないかと思います。




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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