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バイリンガル育児

バイリンガル育児は子どもの●●に耳を傾けよう!

 

こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘しています。

 

バイリンガルの子どもに限らず子どもがよくすること、それは「独り言を言うこと」です。大きい声だったり小さい声だったり、はたまた1人で遊んでいる時であったり...。そして、独り言を言うのは子どもに限ったことではなく年齢に関係なく老若男女誰でもが言うものだと思います。

 

しかし、このブログのメインのテーマは「バイリンガル子育て」です。バイリンガル子育てという面から見た時に、独り言にはどのような意味があるのでしょうか。バイリンガルの子供の独り言は、何を表しているのでしょうか。

 

今回は、海外で育つバイリンガルの子ども(保育園児)の独り言に注目して、バイリンガル子育てに何か役に立つのか考えてみたいと思います。





バイリンガル育児は子どもの●●に耳を傾けよう!

小さい子どもが1人で遊ぶ時などに、1人でしゃべるのはよく見られる光景です。そのような時、大人は特に気にしないか気になったら話かけるかだと思います。毎日の生活の中で、子どもの独り言をいつも注意して聞いている親はどのくらいいるでしょうか。聞き流している親もいれば、特に注意をして聞いていない親もいると思います。

 

以前、「バイリンガルは何語で考えている?」でもお話したように、独り言というのは頭の中で考えていることが言葉となって表に出てきている状態だと考えられます。それには年齢は関係ないと思われますが、バイリンガルの子どもの独り言は、もう一方の言語を伸ばしたい時に役に立つものだと思います。まずは、バイリンガルの子どもの独り言に耳を傾けてみましょう。

 

バイリンガルが何語で考えているか...?詳細は↓↓参考記事へ。

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    バイリンガル育児の始め方

耳を傾けて何を聞くの?!

バイリンガルの子どもの独り言は、どんな内容なのでしょうか。耳を傾けてみるとだいたいの場合以下のようになっていることが多いと思います。

 

★.韓国に住む日韓バイリンガル児の場合 

<日本語で>

  • ひとり二役でおもちゃで遊ぶ
  • 日本語がわかる人(例えばママ)の真似

 

<韓国語で>

  • ひとり二役でおもちゃで遊ぶ
  • 保育園での先生とのやりとりの再現
  • 保育園で先生に言われてることを人形に対して言う
  • 韓国のテレビ番組やCMなどの真似

 

ざっと見ただけでも、韓国語の方が種類が多いですね。これらのことから、子どもは周りから聞こえることや大人に言われたこと、保育園などでの経験をひとりで遊んでいる時などに思い出しながら、人形やおもちゃと共に再現しているように思います。 おそらく、バイリンガルではない場合は1つの言語で、またはマルチリンガル(言語が複数わかる)の場合はこれを複数の言語でするのだと思います。



独り言とバイリンガル子育て

では、次にこのバイリンガル児の独り言をバイリンガル子育てという面から見たらどのようになるのでしょうか。上の場合、日本語よりも韓国語の独り言の種類が多いです。日本語の独り言を増やさせるのではなく、日本語力を伸ばすと考えると、例えば以下のような流れでする方法があります。

 

1.どんな場面で聞いた言葉なのか子どもに聞いてみる

2.日本語で何というか知っているか聞いてみる

3.日本語で説明させてみる

4.日本語で何というか教える

 

もう少し具体的にいうと、次のような感じです。

 

<子どもが韓国語で歌っている>

子ども : 하얀 자동차가 삐뽀 삐뽀  내가 먼저 가야해요  삐뽀 삐뽀~♪♪ (直訳 →「白い車がピーポーピーポー、私が先に行かなきゃ、ピーポーピーポー。」)

私  : 歌、じょうずだね~、それってどこで教えてもらった歌?

子ども : 保育園~(←ちょっと得意げ)

私  : そうなんだね~。でも、「하얀 자동차」って何?

子ども : うーん、くるま・・・ 病院いくくるま・・・

私  : へぇ~、病院行く車なの? ピーポーピーポーって走るやつ?

子ども : うん。

私  : あ、救急車のことね。ピーポーピーポーって走るもんね。 救急車って聞いたことある?

子ども : わかんない。

私  : 病院に行く白い車のことだよ。ピーポーピーポーってサイレン鳴らしながら走るの。

(参考:「병원차와 소방차!」https://www.youtube.com/watch?v=69tVTx885eM )

(リンク切れ:2020年6月2日確認)

 

これは、歌の歌詞の一部の「救急車」という言葉を教えたい時の例ですが、すぐに「救急車」と出てくる子どももいれば、説明はほとんどできない子どもまでさまざまです。まだ保育園児の場合は、説明までするのは難しいと思うので日本語で話しかけて

 

まめちゃん
하얀 자동차って何?

 

と聞いて

救急車

という言葉がでてきたら、

 

まめちゃん
すごい~!よく知ってるね!

 

と褒めます。そして、道を歩いている時に救急車を見かけたら

 

まめちゃん
하얀 자동차って、あの車のことだったっけ?

 

と子どもに聞いてみて、「救急車」という言葉を覚えているか見ます。歌を少し歌ってみてもいいと思います。そして、

 

まめちゃん
あれ? あれってママの言葉(→日本語のこと)で、なんていうんだったっけ......?

 

と聞いてみて、覚えていなかったら

 

まめちゃん
救急車だよ~。

 

と教えます。そうしたことの繰り返しによって、「救急車」という言葉が子どもの頭の中で定着していきます。



まとめ

以上のように今回は「救急車」を例に、子どもの独り言をバイリンガル子育てにつなげる方法を書いてみました。子どもは独り言を毎日のように言うので、どの独り言を使えばいいかわからない......という場合もあると思います。そのような場合は、あまり構えずに子どもがよく言う独り言や日常生活ですぐに使えそうなもの、またはただ単に子どもの独り言を聞いて

 

まめちゃん
日本語で何て言うのか知ってるのかなぁ?

 

と、ふと思った言葉でいいと思います。

 

ちなみに、うちの保育園児の最近の独り言から私がピックアップしたのは、「救急車」ではなく「消防車」でした。「消防車」という言葉も1回では覚えない(すぐに「働くくるま~」と答えます)ので、意識して繰り返し繰り返しが重要かなと思います。




  • この記事を書いた人

まめちゃん

韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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