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海外で育つ男の子の日本語は女っぽい?!(日本人ママ達の話から)

 

こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘しています。

 

言葉遣いやイントネーション、雰囲気って、聞いている人にその人を印象付ける要素のひとつだと思います。 外国語を勉強すると、どこがどう女っぽいか、男っぽいかは、習いたてころは、ピンと来ないと思います。

 

今回は、私が以前であったスペイン人の方の話とともに海外で育つバイリンガル児の日本語について、男言葉と女言葉という点からみていきます。




海外で育つ男の子の日本語は女っぽい?!(日本人ママ達の話から)

世界にはいろいろな言語があり、その数は3000弱から8000とも言われています(Wikipedia「言語」より)。この数を見ていると、バイリンガル子育てとは、その中のたった2つの言語でしかないんだな、と思うのと同時に、たった2つなのにそれをバランスよく伸ばすのがいかに難しいかも感じます。

 

ところで、私には外国人に日本語を教えた経験があるのですが、以前スペイン人で日本語を勉強している大学生と話している時に「あれっ?」と思ったのを覚えています。その学生は、高校生の頃から日本語を勉強していて韓国に留学していたときに私と知り合ったのですが、初めて会う前に電話で話していたら男子学生だと聞いていたのに妙に話し方が女性っぽいのです......。その学生に単刀直入に聞いてみると、

 

先生が女の先生だったので、自分も知らず知らずのうちに話し方が似てきたみたいです。女性っぽい話し方をするのはわかってるけど、直らないんです。

 

とのことでした。そこで、ふと考えました・・・。海外でバイリンガル子育てをしていると、母親の話し方を子どもはどこまで真似るのだろうか、と。 今回は、海外でのバイリンガル子育てについて親の言葉をどのくらい子どもは真似るのかな?を、「男言葉と女言葉」の面から、

 

まめちゃん
男の子は、ママの言葉を真似て女っぽくしゃべるのかな?

 

という点を周りの日本人ママの話と共にみていきます。

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親の言葉をどのくらい真似る?

私は、韓国で子育てをしていて周りには日韓夫婦が何組もいますが、お子さんの日本語を聞いていると、やはり日本の親の言葉を反映していると思います。それがよく表れるのが、方言です。関西弁だったり九州弁だったり`東北弁だったりと、さまざまで聞いていておもしろいです。

 

今回の話ですが、

 

まめちゃん
娘が母親の言葉を真似ると自然な女言葉になって、息子がいる家庭で母親が話す言葉を子供が真似ると「あれっ?」ということになるのかな?!

 

と思いました。残念ながら(?)、我が家には息子はいないので、海外で自分のお子さん(息子さん)に日本語を教えている日韓夫婦、日米夫婦などの国際結婚の日本人ママ達に話を聞いてみました。なお、今回話が聞けたのは幼稚園の年中組から小学校低学年の息子さんを持つママさん達です。

 

まめちゃん

質問です!

「息子さんの言葉を聞いていて母親の言葉を真似て女性っぽい言葉を使っていると思ったことがありますか?!」

 

その結果、答えは次のとおりでした。

★<ある>

 

その理由は・・・

・周りで日本語を話す日本人が母親1人だから。気をつけて男っぽく話すようにすることもある。

・あまり一時帰国もしないし、周りに同年代の友達もいないから。

・周りで日本語を話す日本人が母親1人なのに加えて、女兄弟(姉)もいるから。

 

★<ない>

 

その理由は・・・

・今は韓国に住んでるけど生まれて幼稚園あたりまで日本にいたから。

・子どもよりもむしろ夫が女性っぽい話し方をする。

・私(母親)が、そんなに女っぽい言葉を日ごろから使わないから。




周りの環境と親の努力が関係?

ほんの数人ですが、周りに聞いたことから考えてみると「ある」と答えているママの息子さんは、日本語を話せる人が日常的に周りに母親1人しかおらず、日本語を聞く機会が多いとは言えなかったり、いても女兄弟だったりします。

 

具体的に「どんな言葉を聞いたら息子が女性っぽい言葉を使ってると思いますか」と言う質問には、例えば次のような答えがありました。

・「〜でしょう?」(←イントネーションが下がる)

・「〜寒いのよ」などの「〜のよ」「〜なのよ」

・具体的な言葉というよりもしゃべり方全体が私(ママ)みたい。

 

また、息子さんの日本語が女っぽいと感じたら意識して男の子言葉を使うなど、ママの努力も見られます。

 

反対に「ない」と答えたママ達の話を聞いていると、日常的に周りに日本人がいたり幼稚園まで日本にいた、男の子が好きなアニメをいつも日本語で見せている、などがありました。




スペイン人の学生を彷彿

「母親の言葉を真似て女性っぽい言葉を使っていると思ったことが、ある」と答えたママ達の話を聞いていると、今回最初に話したスペイン人の学生のしゃべり方を思い出します。

 

彼の場合は、日本語を話す時は、、、

 

だってね、あたし韓国語もやりたいから韓国に来たの。

 

のような話し方をしていて本当に驚きました。そして、彼を教えたその女性の先生はどんな先生だったんだろう?!とも考えました。しかし、そんな彼も、スペイン語を話す時はちゃんと男性らしく話すのだそうです。言語って不思議ですね。相手に与える印象がガラっと変わります。




まとめ

今回は、私が以前出会ったスペイン人の学生をきっかけに海外でバイリンガル子育てをする場合、子ども(息子)も同じようにママの言葉を真似て女言葉になるのかな? という疑問について、国際結婚をしている日本人ママたちの話を元に書いてみました。

 

やはり、日本語への接触がほとんどママだけに限られている場合は、ママが男言葉を教えたり使ってみせたりする努力が必要なのかなと思います。

 

また、男の子が好きなアニメを見せたり見た後に

 

まめちゃん
男の子って、私、じゃなくて、って言うんだね〜。ちょっと一緒に言ってみようか。

 

などと言って言葉で違いを伝えたり実際に言ってみさせたりするのも方法かなと思います。

 

環境と親の方針や努力」・・・、いつも思いますが、この辺がキーワードのようです。




  • この記事を書いた人

まめちゃん

韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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