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動機付け理論から見るバイリンガル子育てと親のモチベーション

投稿日:2017年4月21日 更新日:

 

こんにちは、韓国で二児の子育てをしているまめちゃん(@mame_chang)です。

韓国で二人の子供達を日韓バイリンガルに育てています。さて、国際結婚をして海外に住んでいると、なぜか子供は自動的にバイリンガルになると思っている方もいるようで韓国にいると

 

「日本語ができるの? ママが日本人だもんね!」

 

と言われたり、

 

「次は英語ですね~。」となぜか言われることがあります。しかし、

 

「どうしてバイリンガル子育てを始めたんですか?」

 

と、その動機を私に聞いてくる人はほとんどいません。

 

このブログを読んでいる人が誰かに「どうしてバイリンガル子育てを始めたんですか?」と聞かれたらなんと答えるでしょうか。「子供の将来のため」「自分のため」「親戚のため」「なんとなく」など、いろいろな声が聞こえて来そうです。

 

一方、子供の方はどうでしょうか。「どうしてバイリンガルなの?」と聞いても、子供の年齢が低ければ「わからない・・・。でもいつもママ/パパとは、○○語で話す。」や、少し年齢があがると「ママ/パパが勉強しろっていうからやってる・・・。」ぐらいの答えが返ってきそうです。

 

地理的に日本から離れている場合や親戚と時々会えない場合、周りに日本人の知り合いやお友達がいない時などは、バイリンガル子育てのモチベーションを保つのが親子共に苦しくなることもあると思います。

 

今日は、海外でのバイリンガル子育てについて「動機付け理論」という面からお話したいと思います。





動機付け理論から見るバイリンガル子育てと親のモチベーション

さきほどの質問、「どうしてバイリンガル子育てを始めたんですか?」を私自身に問いかけてみると、いくつかの答えがでてきます。

 

  1. 私自身は1つの言語と文化で育ったのでバイリンガル環境で育った人がうらやましいと思っていたから。
  2. 子供が日本語でコミュニケーションできることは日本の親戚ともコミュニケーションできるということだから。
  3. バイリンガルであることは2つの言語と文化を学ぶことなので、子供の視野が広がると思うから。
  4. 子供が将来仕事を探す時にバイリンガルであることは有利になるかもしれないから。
  5. ある程度成長してから外国語として始めるよりも生まれた時から日本語で会話している方が発音やイントネーションがネイティブになるから。

 

ざっと書いてみましたが、1.は自分ができなかったことを子供に投影していて2.~5.は子供自身のためのように見えます。その中でも4.と5.は、言語を子供の将来のために身につけておきたい「道具」のように捉えているようにも思います。しかし、子供本人はまだ小学生なので「就職」や「将来に有利」と言われてもピンとこないと思います。

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「モチベーション(動機付け)」には種類がある?!

何かを学習する時に「よし!やろう!」という思う動機付けとは大きく分けて2つあります。それは、次の2つです。

 

  • 統合的動機づけ
  • 道具的動機づけ

 

簡単に言うと、「統合的動機づけ」は「日本語を身につけることによって、日本人や日本社会に受け入れられたいし、一員になりたい。」というもので、「道具的動機づけ」は文字通り「道具」として日本語を勉強して資格を取ったりいい就職先を見つけたりすることです。そしてこれはバイリンガル子育てだけに使われるものではありません。

 

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バイリンガル子育てはどちらの動機付け理論がいいの?!

それでは、海外で自分の子供に日本語を教えるバイリンガル子育てと考えた場合、どちらの動機付けの方がうまくいくのでしょうか。私がさきほど挙げたげた2.~5.の、そもそもの動機の場合、2.は「統合的動機づけ」ですが、3.~5はどちらかというと「道具的動機づけ」です。こんな感じで出発した私のバイリンガル子育ては、「果たしてうまく行ってるのか?」というと、「はい」そして「いいえ」です。

 

★うまく行ってると思うこと

うまく行ってると思うのは、家庭内での日本語の会話です。そして、これは家の外でも日本人の知り合いやお友達、そして日本に一時帰国した時に日本の親戚や友達、日本の小学校に体験入学した時に小学校の友達や先生と日本語で問題なくコミュニケーションが取れて自然に受け入れてもらえていることを考えると・・・

 

「日本に帰った時に日本の友達と話せるよう普段から日本語で話そうね! 韓国語で言えるけど日本語で言えないことは何でもママに聞いてね!」

 

と、子供に声をかけることは、かなり効果があるように思います。

 

★うまく行ってないと思うこと

一方、うまく行ってない(うまく行かなかった)のは、以前上の子がしゃべる韓国語が家の中でも少し増えてきたので、感情に任せてついこんなことを言ってしまった時です。

 

「家の中で韓国語しゃべるなって何回いったらわかるの~! そんなんじゃ、将来困るよ。きっとお仕事だってないよー!」

 

こんなことを言われても、小学生には遠い未来のことで実感がまったく湧かず、ふてくされてしまいました。私自身も自分で言ったことですが「この方法はダメだ・・・」と思いました。 小学校の体験入学でも1年に1回だけなので、体験入学が終わり韓国に戻れば次は1年も先のことです。もし1年先のことが「遠い」と感じれば、就職する年齢になるのはさらに遠い話なのは当然のことです。

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「道具的動機づけ」で始まったとしても・・・

このように、私のバイリンガル子育ては「統合的動機づけ」と「道具的動機づけ」が入り混じったモチベーション(動機)でスタートしました。親の最初の動機づけが何であれ、バイリンガルに育つのは子供自身です。「親に日本語をしゃべらされている」や「漢字の勉強をさせられている」という気持ちにさせないで、「次の体験入学が楽しみ!」や「日本の親戚に会うのが楽しみ!」「夏休みは体験入学できないけど日本の友達と遊びたい!」と思えるようにうまく誘導できたらいいなと思います。

 

そのためには、まず私自身が「子供の将来のため」や「就職に有利になるかも?」と思っていたとしても、結局は子供の人生なのでどこまでもレールを引くわけにはいかないと考えることや、「親は子供が将来どんな道に進むか迷った時に選べる選択肢を増やす手伝いをする、そしてその選択肢の1つが日本語ができるということ・・・」ぐらいの考え方でいいのではないかと思います。

 

そして、一時帰国の予定が決まったらタイミング的に体験入学ができなくても、SNSなどで連絡を事前とっておいて遊ぶ約束などをしておくと、子供のモチベーションがあがります。

 

いろいろと方法を試し失敗もして試行錯誤の部分もありますが、最終的にはうまくいきますように・・・。

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  • この記事を書いた人

まめちゃん

韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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