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みんなのバイリンガル子育て

(前編)夫婦で協力!【実践!みんなのバイリンガル子育て⑨ Yokoさんの場合】

 

こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘しています。

 

このブログは、私が韓国で実践しているバイリンガル子育てをメインテーマにしていますが、不定期で世界のあちこちでバイリンガル(マルチリンガル)子育てをしている方々にインタビューをお願いして、その内容を載せています。

 

今回は、第九弾!ということで、ドイツ在住の日本人ママ、Yokoさんにお話を伺いました。たくさんお話を聞かせていただけたので「前編」と「後編」に分けてお伝えしていこうと思います。今回は「前編」です。では、早速Yokoさんのバイリンガル(マルチリンガル)子育てについてみていきましょう~。

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(前編)夫婦で協力!【実践!みんなのバイリンガル子育て⑨ Yokoさんの場合】

まず、インタビューの方法です。(前回と重複部分)毎回の重複部分なので以前読んだ方は読み飛ばしてください。

インタビューは、直接会える場合は会ってお話を聞き、地理的に遠いなどの理由で会って話せない場合は、SNSなどのボイストークで、またはSNSやメールでのやり取りを繰り返す形でお話を聞きます。

 

このインタビューは、ご本人に聞いた内容を元に書きますが、あまりにも詳しく話を聞きすぎて個人が特定される可能性がありそうな場合は、「非公開」という言葉を使うことにしようと思います。また、名前は、ご本人の意向に沿って、ニックネームで書いてあります。





それでは、早速インタビューの内容をお伝えしたいと思います。

Yokoさんの現在の状況

ではまず、Yokoさんの現在の状況(環境)についてのインタビューです。

 

・住んでいる国 :ドイツ 

・夫婦がわかる言語 :(夫)ドイツ語、英語、日本語(日本語は片言)、(妻)日本語、ドイツ語(日常生活に困らない程度)、英語

・子どもの数:2人 2008年生まれの娘(日本生まれ 2歳になる直前にドイツへ)、息子2011年ドイツ生まれ。

・言語環境 :ドイツ人夫と子ども→ドイツ語 日本人の妻と子ども→日本語 夫婦間→英語               

・通っている学校 :現地校+土曜日に日本語補習校 

 

言語的な環境を見ていると、ご主人はドイツ語、英語のバイリンガル(日本語は片言だそうです)、Yokoさんは日本語、ドイツ語(日常生活に困らない程度)、そして英語なのですが、Yokoさんはご自身を「モノリンガル」ととらえているそうです。そして、お子さんたちにはそれぞれの母語で話しかけています。そこで私が気になるのは、

 

まめちゃん
家族4人が揃ったら何語になるの?

 

ということです。Yokoさんによると家族4人揃ってもやはりご主人とお子さん達はドイツ語、Yokoさんとお子さん達は日本語、そして夫婦間の言語は英語だそうです。つまり、家族4人そろうとドイツ語、日本語、英語の3つの言語が飛び交うことになるのですね。

 

では、インタビューの続きです。

・目標としている言語 :娘は語学が得意なようなので、マルチリンガル(すでにドイツ語と日本語は同じくらいのレベルで読み書き・話す・聞く、ができています。英語は学校で習い始めているためか、普段の私たちの簡単な会話も最近はわかるようになってきました。)そのため、目標はドイツ語、日本語、英語、そして本人の希望により+αです。 息子については、ドイツ語が好き。と言われているので、日本語は無理のない程度、もし書くことが苦手と感じたら、会話ができる・読むことはできるようにと思っています。 現在は、ドイツ語も(たぶん)日本語も歳相応なレベルにおしゃべりはできていると思います。読み書きはこれからです。(日本語のひらがなはほぼ、読めるようになってきていますが。)

・どうしてバイリンガル子育てを始めましたか :国際結婚して、娘をドイツで妊娠した際に、両親それぞれの言語を、できれば習得してほしいと願ったためと、娘を妊娠・出産した際、将来どちらの国に住むかは、はっきり決まっていなかったため、バイリンガル教育を始めました。ただし、出産は幸運にも日本ででき、2歳の直前でドイツに引っ越しが決まった際、言葉が早かった娘の日本語をどうしてもKeep&伸ばしたい。と思ったために、幼児期に日本語のベースを入れようと試み、上手くいったので、息子はドイツ生まれだったけれど、娘の協力もあおいで、日本語環境を作りつづけています。

・お子さんにどんな大人になってほしいですか :多言語環境で育ったメリットを生かして、いろんな人とコミュニケーションできる子に育ち、自分の好きな事を見つけて、それを生かして幸せに生きることができる子になってほしいです。また、できれば、日本とも接点がある、または日本に貢献できる人材に育ってくれたら嬉しいですね。

 

Yokoさんのお子さん達の話を聞いていると同じ家庭に生まれ育つ子どもたちでも言語的な違いがあったりするというのがよくわかります。このような違いはどこから来るのか、興味深いところです。そして…

 

・どんな方法でバイリンガル子育てをしていますか :夫と協力して、一人一言語は、徹底しています。また、発音の違いがわかるようになるまで、夫には子どもたちの前で日本語を話さないようにしてもらっていたので、日本人が話すような発音で子どもたちは日本語も話せます。0歳から2言語で絵本の読み聞かせを続けています。夫はドイツ語担当、私はもちろん日本語です。絵本はいろんな効果があるので、とにかく、おススメです。特に幼児期にたくさんの良書との出会いは、「三つ子の魂100まで」の通り、一生の宝になるようです。詳しくお知りになりたい方は、現在準備中の絵本講座へご参加いただけたら、嬉しいです。

・「うまくいった!」という方法がありますか。 :親が一人一言語だと、子どもには、一番わかりやすく、スイッチができた感じで切り替えることが今できています。私たち家族の場合、ドイツに住んでいかに日本語力をKeepするか。が課題でしたので、とにかく幼児期に日本語が当たり前にある環境を家に整えていました。勉強になる前に、遊びの中にたくさん取り入れて日本語を使い続けるようにしていました。現地の言葉のドイツ語はそれでも、旦那さんからの話しかけと絵本の読み聞かせで十分に基礎ができ、幼稚園や学校へ行って、ドイツ語(現地語)がドンドン優勢になる前に、日本語の土台をつくることで、今、バイリンガルになりつつあると思っています。(読み書きはまだまだ、特に息子はこれからの部分がありますが。。。)

・「もうちょっとこうすれば、よかった。」というのがありますか。 :今のところ、私の語学力をもう少しあげなくては、というのが課題で、二人とも私とは日本語でしか話さないので、バイリンガル教育についての後悔はとくにありません。これからの課題はありますけれど。。。

 

 

Yokoさんは、「一人一言語」(詳しくは「合わせて読みたい」からどうぞ)を徹底することで、発音の面でお子さんがネイティブの発音を身につけるのに役立てています。絵本の読み聞かせもドイツ語と日本語でご夫婦で担当をしっかり分けているのも、お子さんたちが言語のスイッチが切り替えやすくしているのだと思います。

 

・「一人一言語の法則」とは? ↓↓

 

・バイリンガルの子供の頭の中の切り替えスイッチについて ↓↓





前編のまとめ

今回は、ドイツ在住の日本人ママ、Yokoさんのバイリンガル(マルチリンガル)子育ての実践について、インタビューした内容の前半部分について私のコメントも交えて載せました。国際結婚の家庭でも難しいと言われているバイリンガル(マルチリンガル)子育て。Yokoさんのご家庭のようにご夫婦で協力して実践する努力が素晴らしいと思いました。

 

次回は「後編」です。後編では、インタビューの後半部分と共にYokoさんの「絵本講座」についてもご紹介する予定です。どうぞお楽しみに! →「後編」を公開しました! こちら→ ((後編)夫婦で協力!【実践!みんなのバイリンガル子育て⑨ Yokoさんの場合】からご覧いただけます~。

 




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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