「ブランコの乗り方」とバイリンガル子育て

大人にとっては無意識でも・・・

「カップラーメンの作り方ってわかりますか?」と聞かれたら、このブログを読んでいる方は答えることができるでしょうか。きっと「えっ? カップラーメン?! パッケージをはがしてフタを開けて、スープいれてお湯を注いで3分くらい待てばいいんじゃないの?!」と簡単に答えられると思います。

 

それでは、「ブランコの乗り方ってわかりますか?」や「リボンの結び方ってわかります?」言われたらどうでしょうか。たいていの人は、「ブランコ?子供の時にたくさん乗ったからわかるよ。ただ座ってこげばいいだけ。」や、「リボンって2本のひもを結べばいいんじゃないの?」のように答えるかもしれません。

 

成長してしまえば無意識にできることも、小さい子供にはできないんだ・・・とわかるのは子育てを始めたり、甥っ子や姪っ子やいとこなど周りに小さい子がいると気がつくと思います。そして、いざ子供がうまくできなくて「やって~」と言ったら、簡単にやってあげられるのが大人です。

 

しかしバイリンガル子育てを考えると、子供に「やって~」と言われたのでただブランコに座っている子供の背中を押したり、無言でさっとリボンを結んで「できたよ!」ということは、実はもったいないような気がします。なぜなら、それは子供に覚えて欲しい言語に触れてもらういい機会だからです。

 

今日は、このような「大人は無意識にできること」についていくつかの例を挙げ、バイリンガル子育てという目からみるとどんなやり方があるのかについて、考えてみたいと思います。

 

大人が無意識にしてることって例えばなに?!

子供のうちはできないことでも、大人になるにつれて上手にできるようになっていつの間にか体が覚えてしまい無意識にできることがいくつもあるように思います。例えば・・・

 

  1. ブランコの乗り方。
  2. リボンを結ぶこと/くつひもを結ぶこと。
  3. くつしたを上手にはくこと。
  4. おはしを正しく持つこと。
  5. 錠剤の薬をうまく飲みこむこと。

 

ざっとこのくらいでしょうか。これらは、大人であればどれも簡単にできるものばかりだと思います。しかし、保育園児や幼稚園くらいの子供、そして5.の錠剤なら小学校低学年あたりではまだ難しい場合もあります。

 

「この4つをどのように子供に説明しますか?」と聞かれたら、このブログを読んでいる人はなんと答えるでしょうか。

 

  1. 実際にやってみせる。
  2. なんとか子供がわかる言葉で説明しようとする。
  3. 「他の人に聞いて」と言う。

 

答えもさまざまだと思います。多分、実際にやって見せながら「こうやってやるんだよ」と説明するのが一番やりやすいと思います。

 

「バイリンガル子育て」という目で見ると・・・?

バイリンガル子育ては関係なく、ただ子供にやり方を教えるだけなら実際にやってみせて「こうやるんだよ」と言うのが一番だと思います。そして、子供もいつの間にかできるようになるのだと思います。では、海外で子供に日本語の力をつけてほしいと思ったら、このやり方だけで大丈夫でしょうか。

 

おそらく、目的が「やりかたを教える」ということだけなら大丈夫だと思います。しかし、「日本語を覚えて使えるようになってほしい」と思ったら、もうひと工夫あるといいと思います。それは・・・

 

「大人には当たり前のことを言葉で説明する。」

 

これは、上の子が幼稚園児のころ公園に連れて行って気がついたことです。ブランコに乗っても子供は自分でこげないので、親に「押して~」と言います。そこで、ブランコに乗った子供の背中を押すのですが子供が大きくなってブランコに乗って地面に足がつくようになると「どうやってこぐの??」と聞いてきます。そこで、「え~っと、こうやって、それからこうやって・・・」と「こうやって」を連発しながら横のブランコに乗って実演して見せました。

 

しかしある日、「これもちゃんと言葉で説明したほうがいいかな。」と思うようになりました。しかし、私自身も子供の時に誰かに教えてもらってブランコに乗れるようになったはずなのに、子供にわかるように言葉で説明しようとすると言葉がでてこないのです。

 

そこで、スローモーションで自分の動きを確認しながら、それを言葉にするとどうなるか考えました。そしてだいたい次のような感じで説明しました。

 

「ブランコに座ったまま何歩か後ろに下がって、最後に勢いをつけて足を離してブランコに座ったままでいるとブランコが揺れて楽しいよ。揺れが小さくなったら、両足を前後にブンブン振ってこいだらまたブランコが大きく揺れるよ。」

 

もちろん、こんな文を幼稚園児が1回で覚えられるはずはありません。また、私も毎回同じ文章を暗記して言ってるわけでもありません。子供が自分でなんとなくこげるようになったのに、ブランコが止まりそうになって困っている時などに「ブランコ、止まっちゃうよ。こいでごらん。」のように言葉で声かけをするのです。そして、子供もいつまでもブランコに乗れないわけでもないので、少しずつ乗れるようになるとそのうち親にはブランコの乗り方は聞いてこなくなります。

 

知りたいと思った時に聞いて得られた答えは、子供はきっと一生懸命理解しようとすると思います。例えば「勢いをつけて・・・」という言葉は親が実演しながら言葉でも表現することで、言葉の意味がよくわかるのではないかと思います。そして、ブランコが大好きな子供のころにブランコに乗り「ブランコをこぐ」という言葉を何度も耳にしていると、きっとすぐに覚えて忘れないのではないかと思います。

 

ブランコの乗り方とその時に使う言葉を体得

今日は、大人にとっては当たり前で無意識にできることを、「こうやって、こうやって~」を連発せずにあえて言葉で表現することによって、やり方そのものと、そのやり方に関する言葉も覚えるのではないか・・・と思うことを「ブランコ」にスポットを当てて書きました。

 

実際、うちの上の子の場合は幼稚園の時はそのようにしたのですが、小学校に入って塾通いなどが始り親よりも友達と遊ぶことが多くなると親と一緒にブランコになんて乗らなくなりました。それでも、上の子と下の子と一緒に公園に行った時に「ブランコって運転するとか言わないよね? なんていうか覚えてる?」と上の子に聞いてみるとしばらく考えたあと「忘れた」と言われてしまいました。

 

しかし、「・・・・で始まるんだけど^^;?」と最初のひらがなを教えると「こぐ!」と言葉が出てきました。記憶の奥底に眠っていたものが呼び戻されたようです。

 

今後も「こうやって~」を使いすぎず、言葉で表現して子供が知っている言葉や使える言葉を増やしていきたいと思います。

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