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バイリンガル育児

幼稚園から高校生まで実施されているバイリンガル教育方法

 

こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと日々、奮闘しています。

 

バイリンガル子育ては、日本国内国外を問わず行われています。その方法はいろいろとあって、家庭で教材などを使って教える場合や、外国語幼稚園に行かせる場合、塾のようなところに行かせる場合などがあります。

 

◯◯語教室や塾などの場合、よくある方法は上手になりたい言語を自分の言語でなんと言う確認しながら覚えたり使ってみたりする方法です。

 

この方法は、上手になりたい言語を「覚える」ことがメインになってることもあり、その言語を使って考えたり何か困った時になんとかする能力を伸ばすことまでは、いかないこともあります。

 

今回は、バイリンガル子育ての中でも「マージョンプログラム」について、それがどんな方法でどんな風に教育することなのかについてご紹介します。





幼稚園から高校生まで実施されているバイリンガル教育方法

このブログを読んでいる人は、「イマージョンプログラム」と言う言葉を聞いて、

 

あ、イマージョンね!

 

とすぐにわかる人もいれば

 

初めて聞いた!

 

という人もいると思います。この「初めて聞いた!」という人のために、まずは簡単におおまかな内容からご説明します。

 

「イマージョンプログラム」とは?

 

イマージョン・プログラムとは、未修得の言語を身につける学習方法の一つ。没入法と言われることもある。目標とする言語の言葉だけを習うのではなく、「その言語環境で」他教科を学びその言葉に浸りきった状態(イマージョン)での言語獲得を目指す。

Wikipedia 「イマージョンプログラム」より

 

もうちょっと具体的に言うと、例えば韓国に住んでいる韓国人夫婦(2人とも韓国語が自分の言語)の子どもが、日本語を身につけたいとします。その際に塾などに通って言葉だけを学ぶ(「みかん」は韓国語ではどんな意味か。

 

日本に旅行に行ってトイレに行きたければ日本語で何と言えばいいか」など)のではなく、身につけたい「日本語」という言語を使って算数や社会などの科目を勉強することです。こうすることで子どもは、身につけたい言語にどっぷりと浸かり身につけたい言語が身につくという方法です。それから、イマージョンプログラムは、主に幼稚園児から高校生あたりまでを対象としています。

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イマージョンプログラムの種類

このような方法のイマージョンプログラムですが、種類がいくつかあります。

  1. 完全イマージョン
  2. 部分イマージョン
  3. 双方向イマージョン

 

1.の完全イマージョンとは、「完全」という言葉の通り身につけたい言語100%で科目学習をすることです。2.の部分イマージョンは「完全」に対して「部分的に」いくつかの科目を、上手になりたい言語で勉強します。

 

そして、3.の双方向イマージョンは、1.と2.が上手になりたい言語に浸るのに対して、クラスの構成メンバーを半分は上手になりたい言語が使える子どもを半分にします。例えば、半分は韓国語がネイティブの子供、残り半分は日本語がネイティブの子どもで、最終的にはみんなで韓国語も日本語も両方できるようになろうというものです。



イマージョンプログラムのいい点とそうでない点は?

イマージョンプログラムは、たいていの場合子どもを対象としたプログラムとして開講されていて、5歳ぐらいから14歳か15歳ぐらいまでがほとんどです。これは多分、言語をネイティブのように身につけることができるのは◯歳までという学説に基づいてるのだと思います。

 

ところでどんなものについても、いい点とよくない点というものがあるように思います。では、このイマージョンプログラムのいい点とそうでない点には、どんなものがあるのでしょうか。

 

★いい点

  • 上手になりたい言語が上手になる。
  • 言葉と一緒に文化なども扱うと上手になりたい言語が使われている国の文化への理解が深まる。
  • 問題解決能力がモノリンガルよりも高い

やはり、一番の目標としている「上手になりたい言語が上手になる」というのは、そのプログラムに参加させる親としてもうれしいと思います。また、どんな言語を学んでも文化が関係してくるため、言語とともにその言語が話されている国への理解が深まったり、興味が広がったりすることもいいことだと思います。

 

また、モノリンガル(1つの言語しかわからない人)に比べると何か問題が起こった時にでも、問題を解決する能力がモノリンガルよりも優れているそうです。これは使える言語が2つになったことにより、視野が広がったのかもしれません。

 

★よくない点

  • 母語も同じように伸びるのかな?(上手になりたい言語で学んだことは、母語で何て言うかはどうやって身につける?)
  • やっぱり完全なバイリンガルは難しい。

例えば、化学の授業を上手になりたい言語で受ける場合、日本語では全く勉強しないとなると、他の同年代の友達が当然知っている化学関係の単語(例えば、フラスコ、ビーカー、顕微鏡など)や表現は、どのように勉強するんのだろう。。。と思います。

 

いい点とよくない点を、かなり簡単にまとまめましたが、イマージョンプログラムの種類があることを考えると、本当は学校ごとやプログラムごとにいろいろといい点とよくない点があるのかもしれないとも思います。



まとめ

今回は、イマージョンプログラムについて簡単にご紹介しました。 イマージョンプログラムは、カナダで始まったものですが現在ではアメリカ、ヨーロッパ、そして日本でも実施してる学校があります。日本の場合は英語イマージョンが主流のようです。

 

「上手になりたい言語が上手になる」や「科目学習を上手になりたい言語で!」と聞くと、つい自分の子どもをそんな学校に行かせたくなります。しかし、いい点だけではないことを理解しておいたほうがよさそうですね。




  • この記事を書いた人

まめちゃん

韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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