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バイリンガル育児

歌を聴かせれば子どもの言語はうまくなるの?!

 

こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子供たちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘しています。

 

子どもって歌や踊りが大好きで、テレビの前で一緒に歌っていたり体を動かしているのを見ることも多いと思います。微笑ましくて見ていてかわいいです。そして、親にとっては子どもが楽しそうにしているのを見るのは楽しいことだと思います。

 

親にとっては、こんなに手軽で子どもにとっては楽しい方法なら使わない手はありません。

 

しかしふと思うのは、

 

まめちゃん
歌を聴かせることで、子どもの言語ってうまくなるのかな?

 

ということです。今回は、このブログのメインテーマに沿って、

 

「海外で育つバイリンガルの子どもに日本語の歌を聴かせると日本語がうまくなるのかな?」

 

について、うちの子たちのことも思い出しながら保育園児についてお話をしたいと思います。





歌を聴かせれば子どもの言語はうまくなるの?!

歌を聴いている時の子どもって、本当に楽しそうでこちらまでニコニコしてしまいます。保育園児だと、まだちゃんと発音できない音や言葉があるので、そんな発音で一生懸命歌おうとしている姿が愛らしいです。

 

歌を何度も聴いていると、子どももだんだんメロディーを覚えてきて一緒に歌おうとするのですが、その歌い方には特徴があると思います。

 

例えば、「チューリップ」の歌を例にすると、

 

さいた~、さいた~、チューリップの花が~。

 

と始まります。最初は聴いてるだけだったのが、だんだん言葉になるようなならないような言葉(音?!)で歌うこともあります。

 

そして、歌詞をなんとなく覚えてくると「さいた」の「た」、「花が」の「が」のように切れ目になる後ろの部分からキャッチして、

 

、〜、〜

 

のように、「た」と「が」のところだけうまくタイミングを合わせた歌い方をします。

 

大人だと慣れない曲の場合は、切れ目ではなくむしろ言葉の最初の方に注意が向いて、

 

さい・・・?!、さい・・・?!、チュー・・

 

のようになりそうです(ちょっと極端ですが)。多分大人は文字を見て歌おうとするからそうなるのではないかと思います。子どもは親と一緒に歌を歌ったり、親が歌詞を教えたりしながら覚えていくのとは対照的ですね。

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歌で学べるもの、学べないもの

ところで歌は、聴きながら学べることと学べないことがあると思います。ここで、保育園児が歌から学べることと学べないことについて私の考えをお話しします。

 

★学べるもの 

学べるものは、やはり次の2つではないかと思います。

 

  1. 言葉
  2. 表現

 

しかし、子どもがひとりで歌を聴いていて言葉を覚えたとしても、それは「知識」として子供の頭に入るだけで「使える」ようにはなりません。そして言葉だけ覚えても意味がわからなければ「なんとなく知っている言葉」でおわってしまいそうです。

 

 

童謡で「すずめのお宿」という歌がありますが、その中にこんな歌詞があります。

 

 

「お茶にお菓子 みやげにつづら」

 

うちの下の子はメロディーと歌詞を覚えて、「みやげに つ~づら」と歌っていたのですが、

 

まめちゃん
つづらってどんな物か、ちゃんとわかってるのかな?

 

と思って、聞いてみると案の定

 

わかんない......

 

と言いました。そこで、舌切り雀の絵本を取り出して、おじいさんがスズメにお土産につづらをもらっているところを見せて、

 

まめちゃん
これがつづらだよ。

 

と教えたことがあります。これは、1つの例ですが子どもが耳で覚えた言葉を絵や実物を見せて頭の中でマッチングさせていくのはとても重要だと思います。

 

「つづら」は現代の日常生活では、それほど頻繁にでてくる言葉ではない・・・と思ったら、他にも「かもめの水兵さん」に出てくる・・・

 

「波にちゃぷちゃぷ浮かんでる。」

 

の「ちゃぷちゃぷ」などは、お風呂で子どもと歌いながらアヒルのおもちゃでも浮かべて再現したらすぐに覚えられそうです。



★学べないもの 

次に、歌を聴くだけできっと覚えられないのは次の2つだと思います。

 

  1. イントネーションやアクセント
  2. 言葉の応用的な使い方

 

歌にはメロディーがあるので、実際に会話で使うときのイントネーションやアクセントが歌からはわかりません。そのため、その辺は親が実際にその言葉を使ってみせるのがいいと思います。

 

また、歌をひとつのかたまりとして覚えたらその言葉はうまく使えるのですが、応用がイマイチきかないように思います。例えば、「どんぐりころころ」だと、

 

「お池にはまって、さぁ大変~」

 

とありますが、「はまる」という言葉は「」だけに使うものではありません。その他にもどこにはまるのか、なども人形などを使って遊びながら教えてもいいと思います。



歌...?親はきっと無意識でやってるかも?

子どもと歌って遊ぶ時、子供が空耳のように聞き間違えて言ってるのに気がつくことがあります。そんな時はやはり親が直してあげるのがいいと思います。でないと、そのまま覚えてしまいそうです。

 

日本に住んでいたら、歌で言葉を学び日常生活でも日本語がそこらじゅうで使われているので、歌だけでは学べないものも日常会話に出てきて知らず知らずのうちに身についていくのだと思います。

 

しかし、海外に住んでたらそれができません。なぜなら、海外といっても違いがありますが、家の外で日本語がたくさん使われているという環境はあまり期待できないと思います。

 

そのため、歌では学べない部分は日本語がネイティブの親がフォローした方がいいと思います。



今まて使ったもので一番役に立ったのはコレ!

子どもに音楽を聴かせる方法はいくつかありますが、子どもたちが保育園児だったときにインターネットよりもスマホよりも

 

「一番役に立った!」

 

と思ったのは「歌の絵本」です。なぜならパソコンもスマホもまだちゃんと使えない保育園児には、デザインもかわいくてシンプルな歌の絵本の方が楽しいと思います。また、スマホなどにありがちな変なところをタップして違うページに飛んでしまったりすることもないからです。

 

上の子も下の子も、保育園児の時に「一番やくにたった!」と思ったのは、これ ↓↓ です。

 

また、下の子は英語の歌の絵本も聴いていました。コレ!↓↓

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今では、古くなって↓こんな感じです^^;。



まとめ

今回は、「」をテーマに「歌を聴かせることで、子どもの言語ってうまくなるのかな?」ということを海外在住のバイリンガルについて考えてみました。ただ聴かせるだけでなく言語的な親のフォローがあった方がいいと思います。

 

うちの子どもたちが使ってた「うたのえほん」。何回乾電池を交換したかわかりません。今では、破れたところをテープで貼ったりして古くなってしまいましたが、いい思い出です。

 

・DVD見せたら語学上達? ↓↓




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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