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バイリンガル育児

「バイリンガル子育て」と「早期留学」は同じなの?!

投稿日:2017年11月12日 更新日:

 

こんにちは。

まめちゃん(@mame_chang)です。

韓国で2人の子供たちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘しています。

 

韓国人の親の教育熱や韓国における外国語教育(というか英語)については、以前このブログでも書いたことがありますが、外国語教育の中でも英語に関する教育熱はとにかくすごいです。

 

英語幼稚園や英語圏への移民、小学生の英語圏への早期留学など、ありとあらゆる方法で英語を子供に身につけさせようとする親をよくみます。韓国では、2000年ごろから小学生の間に英語圏に子供を留学させて英語をペラペラにしようとする親が増えて来ました。

 

ところで、「キロギアッパ」という言葉が韓国語があります。これは、「キロギ」が鳥の「雁」で「アッパ」が「パパ」という意味です。何を意味するのかというと、父親は韓国に残ってお金を稼ぎ、子供を留学させるために母親が一緒に外国(たいてい英語圏)へ行くというものです。このキロギアッパは、韓国でお金を稼いで英語圏にいる妻子にお金を送金するという感じで、テレビにもたまに出ていました。

 

この早期留学については賛否両論分かれるところですが、今日はこの早期留学について韓国で言われていることと、バイリンガル子育てについて思うことを書いてみたいと思います。

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「バイリンガル子育て」と「早期留学」は同じなの?!

ところで、この早期留学ですが短いもので1年、長いもので小学校6年間全部というパターンもあるようです。そして、ある知り合いのケースでは小学校の時に妻子がアメリカに早期留学し、そのままアメリカに住み続け今では大学も卒業してアメリカで就職してしまった家族もいます。そして・・・ご主人は今でも韓国で1人で働いています。

 

さて、この早期留学ですが親が子供に期待するのは何でしょうか。思いつくまま書いてみると・・・

  • 英語を幼いころに習っておけば上手になる。
  • 自分の国で勉強するよりもいいと思う。
  • 英語が上手になったら国内で英語にかける時間を他の勉強に使えるかも?
  • 英語ができたら将来いい仕事につけるかも?

 

こんな感じではないかと思います。たとえ英語が専攻でなくても就職の時には英語力が試されると韓国の大学生から聞いたことがあります。親としては競争社会を勝ち抜くためにも英語は必要だと感じるのだろうと思います。

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早期留学に関する新聞記事の紹介

ここで、ちょっと韓国の新聞記事を1つご紹介したいと思います。中央日報という韓国の新聞で、2015年11月18日の記事です。いつかリンク切れになるかもしれないので、記事をそのまま引用します。

 

「良い職場・大学の保障ない」早期留学8年間で3分の1に激減=韓国(1)

 

今年初め、ワーキングマザーのイさん(39、ソウル)は小学5年・2年の2人の息子を米国に留学させようとしていた考えを引っ込めた。「英語はできるだけ幼い頃に現地で習うのが良い」と信じて9月学期に合わせ米国の公立小学校に2人の息子を送ろうとして、同じ年頃の母親たちの冷たい反応にあった。「留学して途中で帰国すれば数学・国語などはついて行くのが難しい」として引き止める人が大部分だった。

結局イさんは早期留学の代わりに夏休みの間、英語キャンプに送る方向に変えた。学期中は米国の教科書で授業する英語学院に通わせた。イさんは「これからは大学入試に左右する数学に集中させるつもり」と話した。

一時は1人暮らしの父親を量産した小中高生の早期留学が、ますます敬遠されている。17日教育部・韓国教育開発院によれば2014学年度(昨年3月~今年2月)に留学のため海外に出国した子供が小学生4455人、中学生3729人、高校生2723人など計1万907人と集計された。前年度(2013学年、1万2374人)に比べ約12%減った。2006年の2万9611人でピークとなった後、2010学年度(1万8741人)以降5年連続で減少傾向だ。ほとんど毎年数字が減って8年後の昨年には3分の1水準に減ったのだ。

こうした減少傾向は保護者の認識の変化を反映している。ソウル市内の私立小学校に2人の娘を通わせているチョンさん(41)は「費用も問題だが、この頃は海外留学に行ってきたということでは良い職場や良い大学に行く保障がない。かえって“リスク”のほうが大きいように思える」と話した。

早期留学・海外留学の魅力ももはや就職市場では目立たない。新世界(シンセゲ)の人事担当関係者は「7~8年前なら海外マーケティング、海外商品の買い入れに関する職種には留学派を優遇した。だが今は国内大学の卒業者も語学力・国際感覚が立派で採用に差をつけない」と話した。就職ポータルサイト「インクルート」のソ・ミヨン常務は「2000年代初期とは違い、この頃は早期劉学者よりは国内で高等学校まで終えた後に海外の大学に行ったとか国内の名門大を卒業した学生たちを好む雰囲気」と伝えた。就職ポータルサイト「サラムイン」が昨年285社の企業人事担当者に聞いた結果、海外経験(13.7%)が学閥(22.1%)に続いて「信頼度の低いスペック」の2位に選ばれた。

 

中央日報「「良い職場・大学の保障ない」早期留学8年間で3分の1に激減=韓国(1)」より

 

これをみると、韓国の親は子供が将来いい会社に就職をするために小学校から早期留学を考えてたというわけですね・・・。ということは、言語(英語)を就職のための武器のように考えているということだと思います。




早期留学!知り合いにもいた!

そういえば、私の知り合いにも小学校の時に1、2年ほどカナダの小学校に留学をした人がいました。親と離れて1人でカナダ人の家庭にホームステイする形での留学です。そして小学校を卒業してカナダから韓国に戻ってきて普通に韓国の中学校に通っていました。そのご家庭は比較的裕福な家庭だったので、どうして中学校もカナダに行かせなかったのだろうと思い、私はご両親に聞いてみました。

 

すると、帰ってきた答えは意外なものでした。

 

行きたかったら行かせてあげるんだけど、本人にその気がなかったから......。

 

つまり、お金の問題ではなくご本人のやる気の問題だったのです。




バイリンガル子育てとは同じ?!

早期留学が幼少のころ海外に行って留学するのに比べ、海外でのバイリンガル子育ては親から言語を受け継いでいくことだと思います。どちらも幼いころに複数の言語に触れるという点では同じだと思います。

 

しかし、早期留学は例えば韓国人親子の子供がカナダに行くとしたら学習言語がきっとメインとなり、家庭でのバイリンガル育児は生活言語が主になると思います。もちろん早期留学は生活しながら学校に通うので、生活言語も身につくと思います。しかし、親から話しかけられて覚えていく言語とは違うと思います(学習言語と生活言語については「合わせて読みたい・・・」からどうぞ~)。

 

私が子供たちを日韓バイリンガルに・・・と思って取り組んでいる内容は言語もですが文化もあります。そして、言語と文化を2つ知って身につけることは、子供の視野や考え方などを広げると考えています。「よい職場や大学」というのは、あまり考えていませんでした。

 

なぜなら、いつもながら思うのは言語はコミュニケーションの手段なので言語だけできても、内容がなければいくら発音やイントネーションが上手であっても表面的なものでしかないように思えるからです。

 

もちろん、親が両方とも同じ言語が母語で親の母語が使われている国で生まれ育つと海外にでも出ないと外国語は身につきにくいのかもしれません。そのため、次の3つは早期留学を考える上で大切ではないかと思いました。

 

  1. 何歳で留学するか。
  2. 親は子供に何を身につけてきて欲しいか(言語?言語と文化?または言語を使って他の内容?)
  3. 本人は留学に意欲的か。

 

留学する年齢や本人の意欲は留学中の吸収を左右しますし、言語的に「臨界期」というものが存在するとしたら、やはり臨界期前がいいとは思います。また、言語自体の習得が目的なのか、その言語を使って何かを学んでくるのが目標なのかなどもはっきりしているといいと思います。しかし、小学生でそのような目的意識をはっきりさせて留学するのは大変かもしれません。




まとめ

今日は、韓国の2015年の新聞記事の内容を紹介しつつ、早期留学とバイリンガル子育てについて考えたことを書いてみました。韓国の「キロギアッパ」は、親が子供の将来を考えた方法だったのだと思いますが、みんなが早期留学をするようになると同じような人がたくさんいて、留学したということ自体は珍しいことではなくなると思います。

 

そんな中でも際立つ人がいるとすれば、はやはり言語を身につけたことよりも、「その言語を使って何ができるようになったか」ではないかと思います。そこまでの内容を小学生に求めるのはちょっと難しいかもしれません・・・。そうすると言語だけに絞っての習得は新聞記事にあったような「休みに英語キャンプに行かせる」のような方法で語学を磨くことなのかもしれません(韓国の英語キャンプとはプログラムにもよりますが、夏休みや冬休みなどに集中して一定の期間ネイティブから英語を学ぶことで泊りがけのこともあれば家から通うこともあります)。

 

合わせて読みたい・・・

・学習言語と生活言語って?

→「現地の言語ができたら勉強もできる?

・「臨界期」って?

→「子供がネイティヴになれるのはなぜ?

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  • この記事を書いた人

まめちゃん

韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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