バイリンガル育児

バイリンガルの小学生から親が学ぶ?! 結論はこの2つ!

 

こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で二人の子ども達をに育て始めて約10年が経ちました。

 

このブログにはそのバイリンガル育児の泣き笑いや、方法としてうまく行ったこと、行かなかったこと、一時帰国にできることなどを書いています。

 

まめちゃん
家の中では日本語で!

 

これが我が家の方針なのですが、上の子(小学校高学年)が成長するにつれて日本語が追いつかず、また韓国人の夫も韓国語の方が楽なので家庭内の韓国語率が高くなってきています。そんな中でもママ(私)とは日本語を徹底できています。それはやはり子どもが日本語を聞いたり話したりする機会はこの環境では家庭内でママとだけ、というのが現状だからです。

 

…かと言って、私は韓国語が全くわからないわけではなく、韓国語での日常生活には問題ありません。もちろん、喧嘩などで韓国人に本気でしゃべられたら聞き取れませんが...。

 

今回は、上の子が大きくなってきて出てきたあらたな問題についてお話ししたいと思います。





バイリンガルの小学生から親が学ぶ!

さて、まずは私がどうやって韓国語を学んだかですが、学生時代は学校では韓国語の授業などは取ったことがありません。 社会人になってから自分の興味で約1年半ほど地域の韓国語教室に通い始め(当時はそんな教室も多くはなく探すのが大変でした)、思い切って仕事を辞めて韓国語を学ぶために韓国に来ました。

 

そして語学学校で3ヶ月だけ勉強し、あとは生活しながら韓国語を覚えました。韓国語能力試験も、もう何年も前ですが受験し一応上級です。

 

しかし! 日韓バイリンガル育児を始めてみると、教科書や試験対策で学んだ韓国語は、やっぱり子育て韓国語とは違うと痛感しました。具体的に言うと例えば以下のような言葉は一般的な韓国語の教科書では学べませんでした。

 

哺乳瓶、粉ミルク、肌着、連絡帳、クラス委員長、歯科検診…

 

これらは、私が韓国で子どもを育てる上で必要に迫られて覚えた単語です。挙げたらキリがないのですが、子どもが小学校に入った辺りにこれらの単語にであった時に「いっぱいある!」と思いましたが、今思えばほんの序の口でした。

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    バイリンガル育児の始め方

子どもの日本語向上のための「韓国語がわからないフリ」

子どもがお腹の中にいた頃から日本語で話しかける。そうやって始めたバイリンガル育児。子どもが保育園、幼稚園、小学校に入っても日本語で私と話すのは続き、時には子どもに日本語を使ってもらうためにわざと韓国語がよくわからないフリもしました。そして、日本語で子どもに言わせたり日本語で説明してもらったりしていました。

 

しかし、上の子が小学校高学年になった頃から

 

「韓国語がわからないフリ」

 

が、

 

「マジで子どもが言ってる韓国語がわからない」

 

という状況が生まれてきたのです。



どんな言葉がわからなくなってきた?

やはり子どもが言ってることがわからないと気になるので、本当にわからない時は子どもに説明してもらうようにしてみました。もちろん、毎回だと話の腰を折ったり子どもも面倒がるので時々ですが..。

 

それで、見えてきた「私が聞きとれない、わからない韓国語はだいたい次のようなものです。

 

1.子どもや若者(20代辺り)が使う言葉
2.略語
3.新語

 

これらは、もう1.のひと言で終わりそうなのですが、例えば

 

A:この店のラーメンよりもあっちの店のラーメンの方が美味しいよね!
B:だよね!

 

このような会話のBさんの「だよね!」と言いたい時に、

 

「인정!」

 

といったりするのです。「인정(インジョンと読む)」とは漢字で書くと「認定」で、辞書にもちゃんとある言葉なのですが、こんな使い方をするなんて全くわかりませんでした。

 

また、上の子が「잠만」と言うので、何のことかと思っていたら教科書では「잠시만요(チャムシマニョ/ちょっと待ってください)」と出ていた基本的な表現だったり、、、。

 

「인정」も「잠만」も辞書にはあるのですが、実際にネイティブの子どもが使っている表現までは載ってないこともあるので、私にはわからなかったというわけです。

 

言葉はいつの時代に若者が変えていくもののようなので、もしかしたら10〜15年後にはこれらの表現も正式な言葉として辞書に載ったり韓国語教室でも教えられたりするのかも知れません。

 

韓国語がよくわからないなどの理由で音声で今日の話が聞きたい方は、以下のYoutubeからご覧・ご視聴いただけます。↓↓





親はどうしたらいい?

では、バイリンガル育児をしている親としては、どうしたらいいのでしょうか。私なりに考えた方法は次の4つです。

 

1.子どもに日本語で説明してもらう。
2.日本語で説明しきれない時はイメージ検索で画像なども使う。
3.私も覚える、書けなくてもいいから聞いてわかるようになることを意識する。
4.その言葉に当たる日本語があれば教えるか子どもと一緒に考えてみる。

 

この、1.〜4.のどれをするにしても子供の話を中断しないように、そしてたくさん聞いて自分でもその言葉が使われてる場面や状況で一番自然な日本語の表現は何かを考えます。

 

例えば、先ほどの「인정」と「잠만」だと、

 

「인정」→ 「だよね!」「ホントそう!」
「잠만」→ 「ちょい待ち!」

 

ぐらいでしょうか...。 人によって語感が違うことがあるので、もっとぴったりくる表現があるかも知れませんが。

 

バイリンガル育児は子どもへの教育だけではない

子どもを日韓バイリンガルにしたくて始めたバイリンガル育児。子どもには海外在住でも日本語はちゃんと教えたい。

 

そんな気持ちで約10年前に始めましたが、実際に子どもが現地校に通い成長してくると、言語の面で次のような事に気がつきました。

 

1.親も子どもから学ぶことが多い。
2.親がモノリンガルで子どもをバイリンガルにするなら親を言語的に超えてもらうことができる。

 

こう考えると子どもが保育園や幼稚園の頃は、

 

親 = 子どもに教える人

 

なのかも知れませんが、子どもが大きくなってくると

 

親と子ども = お互いに学び合う

 

となるのではないかと思うようになりました。また、そのような姿勢で臨んだ方が親子関係もスムーズにいくような気がします。



まとめ

今回は子どものことを考えて始めたバイリンガル育児で、子どもに日本語を使ってもらおうと韓国語がわからないフリをしたりしていましたが、現地校に通う子どもが大きくなるにつれて本当に子どもが言ってることがわからなくなることがある話をしました。

 

私が聞いてわからなかった子どもの言葉(韓国語)は、例えば次のようなものです。

 

わからない!

1.子どもや若者(20代辺り)が使う言葉
2.略語
3.新語

 

そして、それがわかるようになるための方法は次の4つです。

 

ポイント!

1.子どもに日本語で説明してもらう。
2.日本語で説明しきれない時はイメージ検索で画像なども使う。
3.私も覚える、書けなくてもいいから聞いてわかるようになることを意識する。
4.その言葉に当たる日本語があれば教えるか子どもと一緒に考えてみる。

 

そして、たどり着いた結論は、次の通りです。

 

結論

子どもが保育園、幼稚園の頃
→親 = 子どもに教える人

子どもがある程度成長したら
→親と子ども = お互いに学び合う

 

これは現在、上の子が小学校高学年の時点での結論です。今後、中学生、高校生、大学生と進んでいくとまた違った目で子どものことを見ることができ、違った結論に達するかも知れません。

 

それが今は楽しみです。




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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