可愛い!「エレベーター」を「エベレーター」って言う子供の間違い^^でもそこに潜んでるものって何?!

 

こんにちは~! 最近寒くて外に出たくないので運動不足気味なバイリンガル子育て真っ最中のまめちゃん(@mame_chang)です。今日は、幼稚園児ぐらいの子が周りにいたら、きっと「あるある!」になるようなお話です。

 

 

聞いていて一瞬笑ってしまう幼稚園児の言葉

小さい子が話す様子って、とってもかわいいと思ったことはありませんか。たどたどしいながらも一生懸命言いたいことを伝えようと小さい口を動かして話します。もちろん自分自身も「小さい子供だった時期」というのがあったはずなのに、大人になった今では記憶が遠すぎて思い出すことができません・・・。

 

我が家には、小学校高学年と幼稚園児の子供たちがいます。幼稚園児の使う言葉は、話の展開が支離滅裂な時もあって理解に苦しむこともありますが、その愛らしさで思わず「ぷっ!」と吹き出したり、にっこりと微笑んだりしたことがあります。

 

そんな幼稚園児が使う日本語の言葉の中には、間違いが含まれていることもあって、

 

「今って、言葉を覚えて使えるようになろうとしてる時期なんだなぁ・・・。」

 

と実感したりもします。今日は、そんな幼稚園児がする間違いの中でもひとつの言葉の中でひらがなの位置が入れ変わってしまうものに注目して、その理由大人の場合はどうなのか、などについてお話ししたいと思います。

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ひとつの言葉の中で「ひらがな」の位置が入れ変わるってどういうこと?!

さっきの話では、ちょっとわかりにくいので、ここではもう少し具体的に話をします。幼稚園児ぐらいの子供が、例えば次のように言ってしまっているのを聞いたことがあるでしょうか。

 

 

  1. 「エレベーター」→「エベレーター」
  2. 「おたまじゃくし」 →「おじゃくし」
  3. 「おくすり(お薬)」→「おすくり」

 

ちなみに、1.は上の子が幼稚園児の時に言っていたことで、2.と3.は現在幼稚園児の下の子が言っていたことです。

 

 

大人は、入れ替わった文字が赤くなっていなければ、さっと見て「ベレーター」も当然「エレベーター」だろうと思って「エレベーター」と正しく読んでしまうと思います。不思議ですね・・・。今日のタイトル、「なんでエレベーターって2回も書いてあるの?」と一瞬思った方、いませんか?!

 

 

さてさて、これは言語学の分野では音位転換(おんいてんかん)と呼ばれています。音位転換とはWikipediaによると次のように書かれています。

 

音位転換(おんいてんかん、英語: metathesis)とは、言語の、とりわけ語形の経時変化や発音・発語に関連した言葉で、語を構成する音素の並び順(以下、音の並び)が入れ替わってしまうこと。英語のまま「メタセシス」と呼ばれることもある。

Wikipedea「音位転換」より

 

そして、このWikipediaのページには各国の例として英語と日本語の例も書かれています。日本語について見てみると・・・

 

 

かなとかなが入れ替わる形で(より正確にはモーラを単位として)起こることが比較的多いが、子音だけが入れ替わったり、複数のモーラがまとまって動くようなケースもなくはない。子どもがよく間違える。(後略)

 

 

こっちの方が、ちょっとわかりやすいですね。もっとかみ砕いて言うと、

 

 

「1つのひらがな(カタカナ)が、ひとつの言葉の中で場所が入れ替わること。子音だけが入れ替わることもある。または、ひとつの言葉の中で1つ以上のひらがな(カタカナ)の場所が入れ替わることもある。子供がよく間違える。」

 

ということです。さっきの「エレベーター」と「おたまじゃくし」「おくすり」の例をもう一度見ると、

 

 

1.「エレベーター」→「エベレーター」

→「レ(re)」と「ベ(be)」の場所が入れ替わって反対になっています。そして、かなだけみると、「レ」ト「ベ」なのですが、この音をローマ字で表すと括弧の中のように(re)と(be)となっていて、実は子音「r」「b」が入れ替わったものであることがわかります。

 

2.「おじゃくし」→「おじゃくし」

→「エレベーター」が「レ」と「ベ」が隣り合わせなのに対して、「おたまじゃくし」の「じゃ(ja)」と「た(ta)」の間には「ま」がありますね。そして、これもひらがなだと「じゃ」と「た」なのですがローマ字で書くと括弧の中のように(ja)(ta)で、子音「j」「t」が入れ替わったものであるとわかります。

 

3.「おくすり(お薬)」→「おすくり」

 

ももうわかりますね! 「おくすり」→「おすくり」は、「く(ku)」と「す(su)」が入れ替わってますがローマ字で見るとやっぱり子音だけが入れ替わってます。

 

 

他にも、音位転換には種類があるようですが、このように子音が言葉の真ん中あたりで入れ替わるものがかなり多いのだそうです。

 

 

では、次にどうしてこうなるのかを考えてみたいと思います。

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どうしてこうなるの?

原因はそれがどんな言葉であるかによって諸説がありますが、ここでは子供の言葉について考えてみたいと思います。

 

まず幼稚園児の言葉は、日本に住んでいる子供も海外に住んでいるバイリンガル(マルチリンガル)の子供であっても、まだまだ発達の途中ではないかと思います。新しい言葉を聞いて耳で覚えて、使ってみて変な文を作って周りに直されながら少しずつ一般的な日本人が使う日本語に近づいていくのだと思います。

 

しかし、まだまだ言葉が発達段階だといっても、その日に幼稚園であった出来事やママやパパと散歩中に見た風景や読んでもらった絵本や読んで欲しい絵本などについて、周りの大人に伝えたいという気持ちはちゃんとあると思います。

 

大人だと、「忘れないように」「間違えないように」と、メモを取ってそれを見ながら相手に言いたいことを伝えることは、よくあることだと思います。しかし、幼稚園児は、まだ文字を書くこともおぼつかず言葉は耳で覚えてそれをアウトプットするという方法を使います。

 

こう考えると、子供が使う言葉にこのような音位転換が起こるのは、次のような理由があるように思います。

 

  • 音位転換した方が発音がしやすいので無意識にそうなる。
  • 頼れるのは記憶のみだけど、その記憶がはっきりしないので、それっぽい言葉を言ってみたら音位転換となった。

 

また、この音位転換は幼稚園児あたりによく見られますが、

 

「○歳ごろになったら起こらなくなる・・・。」

 

というものでもなさそうです。

 

 

大人には起こらないの?

ここまで読むと、

 

「子供が大人になっても「おじゃくし」って言ってたらどうしよう?!」

 

 

と心配になる人もいるかもしれません。しかし、日本で生まれ育った人たちや周りで日韓バイリンガル子育てをしている人たちのお子さんを見る限り、小学生ぐらいになって気がついたらちゃんと発音できるようになってる、というもののようです。

 

しかし、全てがそうとは限らず、中には音位転換が定着して方言として扱われるようになったり、いつの間にかそれが正しい日本語となってしまう例もあるようです。

 

余談ですが、そういえば私自身も「原因」を「げんいん」ではなく「いん」と言ったり「雰囲気」を「ふんいき」ではなく「いん」と言ってるのに気づかない時期がありました。 そして「日本語を教える先生になろう!」と思った時やパソコンで「げいいん」や「ふいんき」では正しく漢字に変換できないことなどから、自分の間違いに気がつきました。

 

大人の場合は、漢字がある言葉は漢字の発音で「原(げん)因(いん)」などのように覚えておくと間違えないと思います。

 

 

海外に住んでるバイリンガル児に親はどうしてあげたらいい?

ところで、このブログのテーマでもある「バイリンガル子育て」ですが、このような音位転換は、海外に暮らすバイリンガル児はどうしたらいいのでしょうか。日本で生まれ育つ子供たちのように、放って置いてもそのうち自分で覚えてくれるのでしょうか。

 

 

海外にいて日本語を使う機会が家族だけであったり、日本語を聞く機会が少ない場合は、自然に直る可能性は日本で生まれ育つ子供たちよりも低いと思います。そのため、日本語がネイティブの親が子供の音位転換に気がついたら、

 

 

  • 正しい言葉を繰り返し言わせてみる。
  • 短く切って言わせてみる。

 

などの努力が必要だと思います。(または以前紹介したようなクイズも効果があるかもしれません。)しかし、言葉が発達段階の幼稚園児。海外に住んでいる場合は特に楽しく嫌がらないで覚えてほしいものですね。無理は禁物で様子を見ながら・・・がポイントのように思います。

 

 

最後に・・・

今回は、幼稚園児ぐらいの子供がやってしまうかわいい間違いについて、その例や理由、海外に住むバイリンガル(マルチリンガル)児はどうしたらいいかについて考えてみました。

 

このような音位転換が「かわいい!」と思えるのは、やはり幼稚園児だからであって、ある程度成長してからだと笑われてしまうかもしれません。この「かわいい!」というのを楽しみつつ、正しく訂正してあげることができたらいいなと思います。

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4 件のコメント

  1. Kung Yangyisays: 返信

    こんにちは!私もコメントを書いていたときに、中国語だとどうだろうとやはり思っていました。妻に聞いてみましたが、子供達が中国語で話すときに、音位変換は起こった覚えはないそうです。理由は、「日本語と違って中国語の単語は短いから」というもの。確かに、子供達が話すレベルでは、中国語は単音の組み合わせで(「我吃飯」とか)、単語レベルでの音位変換は起こりにくいですね(日本語文法に引っ張られて、「我電視開」(テレビをつける)と言うことはありましたが、これは別の話でしょうね)。大人の場合はもっと長い難しい単語を使うので、例えば「文化大革命」を「文化大命革」と言うようなことはありそうな気がします(私の推測)。

    • まめちゃんsays: 返信

      なるほど!かなり興味深いですね!「我電視開」はお子さん達の母語が日本語だとしたら母語の干渉ですね。あと、日本語の音って、ほとんどが子音+母音の組み合わせだからひっくり返りやすいのかもしれませんね。音位変換が起こりやすい言語と起こりにくい言語に分類できるとしたら、起こりやすい言語の特徴がわかればさらにおもしろそうです^^。

  2. Kung Yangyisays: 返信

    そう言えばうちの妻(台湾人)も、慣れない日本語を話すときに起こることがあります。「とうもろこし」→「とうころもし」だったか?ちょっと覚えていませんが。

    • まめちゃんsays: 返信

      Kungさん、こんにちは!コメントありがとうございます。実は私も自分が韓国語を学んだ時はどうだったかも考えたのですが、子育てではないので今回は省きました。ところでKungさんの奥様は日本語学習者となるわけですが学習者にもそういうことが起こるのですね! 興味深いです。
      ところで奥様にちょっと聞いていただきたいのですがお子さんたちが幼稚園児ぐらいだった時、中国語を話す時も同じような現象があったでしょうか。興味があります。差し支えのない範囲で教えていただけたら嬉しいです^ – ^。

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