こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘しています。
言語が1つだけできる人のことを、モノリンガル、2つできる人のことをバイリンガル、3つできる人のことをトリリンガルそして4つぐらいからマルチリンガルと呼ぶようです。このブログでは、「バイリンガル子育て」と題して、韓国に住んでいても日本語を子どもにはちゃんと覚えてほしいと思い、バリリンガルに焦点をあてていろいろと書いています。
一方、マルチリンガルというのもあります。そして世の中にはマルチリンガルになる環境で生まれ育っている人もいます。今回は、そのような例を少し紹介しながら、環境的にマルチリンガルではない場合にはどうしたらいいのかを考えてみたいと思います。
バイリンガル? マルチリンガル?
まずは、マルチリンガルは辞書的にはどんな意味なのかを確認しておきたいと思います。
複数の言語を話すこと。また、多言語使用者。
コトバンク デジタル大辞泉「マルチリンガル」より。
また、こんな説明もあります。
多言語話者(マルチリンガル(multilingual)、ポリグロット(polyglot))とは、二種類以上の言語(異なる種類の言語で同じ言語の方言は含まない場合が多い)能力を持っている人のことである。
Wikipedia「多言語」より。
結構簡単な説明ですが、「複数・多言語を使う人」のことだそうで、特に子育てに限った言葉ではないようです。 次に、トリリンガルとマルチリンガルの環境で育っている人には、どんな人がいるのでしょうか。少し例を挙げます。
★.Aちゃんの場合(トリリンガル)
住んでいる国:シンガポール
父:中国語
母:日本語
学校:インターナショナルスクールで英語
Aちゃんは、家でお父さんとは中国語、お母さんとは日本語、そして家の外ではインターナショナルスクールで英語を使っています。つまり、日本語、中国語、英語のトリリンガルです。
★.Bちゃんの場合(トリリンガル)
住んでいる国:ドイツ
父:ドイツ語
母:日本語
祖母:イタリア語
学校:ドイツ語が主。
Bちゃんは、おばあちゃんと一緒に住んでいるいて、おばあちゃんとはイタリア語、お父さんとはドイツ語、お母さんとは日本語です。イタリア語、ドイツ語、日本語の3つができます。
★.Cちゃんの場合(マルチリンガル)
住んでいる国:日本
父:ドイツ語
母:英語
学校:日本語
Cちゃんは、お父さんとはドイツ語、お母さんとは英語、そして日本の普通の小学校に通っているので日本語もできます。そして、母方のおばあちゃんはフランス語なので、たまにですがフランス語も使うそうです。
Aちゃん~Cちゃんまで、共通しているのは国際結婚であることと、両親の母語が異なること、そして生まれたときから周りに異なる言語で話しかけられて、それをちゃんと吸収して使えるようになっていることです。(ここで、「使える」とは、聞いたり話したりのことで、読み書きはできなこともあります。)
環境的にモノリンガルの場合は・・・?
Aちゃん、Bちゃん、Cちゃんのようなケースは、海外にでたら結構いるように思いいます。しかし、両親が同じ国の出身で同じ言語を話す場合(例えば、日本に住んでいて両親が共に日本人の場合など)は、生まれたときから子どもに外国語で話しかけるのは、少し無理があるかもしれません。
しかし、上のコトバンクもWikipediaも、必ずしも生まれたときからいろいろな言語で育てられてネイティブレベルに達していることが条件とはなっていません。それを考えると、モノリンガルで途中まで育っても後で、外国語に触れる機会を与えることができてそれを子供がうまく吸収することができたら、マルチリンガルになる可能性は十分あると思います。
例えば、これを書いている私自身も両親はモノリンガルで私もモノリンガルで育ちましたが、今のところ日本語、韓国語、英語、そして多少の中国語ができます。ただし、マルチリンガルが、「その言語をネイティブのように使いこなせる」というなら、日本語と韓国語だけになってしまいますが...(あ、韓国語はネイティブのようにと言うのはちょっと気が引けます)。
子どもにはどんな風に外国語にふれさせればいい?
それでは、モノリンガルまたはバイリンガルの環境で子供を育てていて、少しでもマルチリンガルに近づけたいという場合は、どのようなアプローチがあるでしょうか。 例えば・・・
- 外国に旅行に行ってみる
- 外国人の友達を作る
- 子どもが興味を持っている外国語があれば習わせてみる
- 歌を聞かせる
なかなか難しいところですが、これくらいでしょうか......。 ちなみに韓国は英語教育が盛んで、上の子も一時期英語を習いたいと言い出したので、英語教室に通わせてみました。 しかし........,、4か月ほどで行かなくなりました。理由は、子どもは楽しくやりたかったのに宿題が多くてだんだんと疲れてきたからです。私は無理に続けることはないと思ったので、あっさりとその英語教室をやめることに同意しました。将来、自分でやりたいと思ったら、勉強すればいいと思います。
子どもが小さかったら?
子どもが小さければ、外国語の歌を聞かせたりして歌と手遊びなどで覚えることもあるかもしれません。そして、少し大きくなってきたら外国に旅行に連れて行ったり、外国語を習わせてみたりするといいと思います。興味を持っている時が一番勉強したい時・・・ですね。
他にも親がもし外国語を勉強していたら、それを横で見ながら子どもも一緒にその外国語に触れるという方法もあります。私は以前、ある外国語をかじってみたことがあるのですが、下の子が横で見ていて一緒に発音してみたら発音が上手で苦笑いしたことがあります。ただ、聞いてわかる....、これだけでもいいのですがインプットがあったらアウトプットがあった方がいいので、アウトプットの場を作る努力も必要になると思います。
でなければ、3~8歳のお子様向けアメリカNO.1オンライン英語教材【Rakuten ABCmouse】のような、子どもに特化した教材がよさそうですね。ちなみにこのオンライン英語教材、英語のネイティブが選ぶ子ども用の教材なのだとか...。
まとめ
今回は、マルチリンガルとは何か、に始まり事例もいくつか紹介しました。そしてモノリンガルの環境にいるとしても、意識的にバイリンガルやマルチリンガルの環境を作る方法を少しだけお話しました。外国語に触れる方法はいくつかありますが、インプットと共にアウトプットも意識して、そのような環境を作るのがいいと思います。
アウトプット...、実際にその言語を使ってみることですが、ここが一番難しいところかもしれません。