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「これって空耳?」子どもの空耳には何が隠れている?!

 

こんにちは。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようとしているまめちゃん(@mame_chang)です。言葉とは、コミュニケーションの手段ですが、時には「言葉遊び」などで楽しんで使ったり、「空耳アワー」などで爆笑するため、楽しむために使うこともありますよね。

 

「空耳」なんていう言葉があって聞いたことがある人もたくさんいると思います。ちまたでは、空耳に関する話や動画もインターネットを見たら簡単に探せます。これらは、本当は外国語なの日本語に聞こえるパターンが多いようですが、たまにその反対もあります。

 

インターネットを見ていると、「おもしろいなぁ~」と思ってついつい動画をいくつか見てしまうのですが、

 

まめちゃん
これって、言語が違う場合だけに起こるのかな?

 

という疑問がわきました。ちらっと調べてみると英語の文を別の英語の文だと思う同じ言語の中での空耳もあるようです。

 

これを見たときにいつも子どもと話している時の「空耳」に思い当たるものがありました。今回は、バイリンガル児の「日本語の中の日本語の空耳」と「日本語と韓国語の空耳」についてうちの子の例をお話しし、「おもしろい!だけでいいのかな?」という素朴な疑問と私なりの考えをお話したいと思います。





「これって空耳?」子どもの空耳には何が隠れている?!

最近、ずっと上の子についてブログを書いてきましたが今回は下の子(3歳児)の方について書こうと思います。子どもはうちの子に限ったことではないですが、ママやパパとのおしゃべりが大好きです。1人でいる時も常に歌を歌ったり1人でしゃべったりぬいぐるみに話しかけたりしています。

 

そして、何かママやパパに言いたいことがあれば駆け寄ってきて(笑)、自分が見たことや聞いたこと、思ったことをお話してくれます。そして、納得したらまた塗り絵などをして遊び始めます。

 

海外に住んでいて日常的に日本語を聞くことができるのが家族だけということもあって、おしゃべりなことはおしゃべりなのですが年齢が低いことも手伝って、日本語でも韓国語でもまだまだ知っている言葉が少ない下の子。「空耳」ということを考えた時に、最近の会話で思い当たるものがいくつかありました。

 

例えば・・・

 

★.日本語の中の日本語の空耳 

私 :これね、ずっと使ってたら古くなるの。だから新しくしなきゃね。

子ども:ずっと使ってたらくるくる回るの

 

 

大人だったら「古くなる」も「くるくる回る」も知っている言葉だし、第一文脈的におかしいと思いますよね・・・(ってこれだけではわからないかもしれませんが・・・)。

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★.韓国語なのに日本語だと思った空耳 

私  :お買い物行こうね~。

下の子:「まわるバス」乗るの?

上の子:「まわるバス」じゃなくて「마을(マウル)バス」だよ。

 

마을(マウル)バス」とは、街中の広い範囲を走る市バスのようなものではなく、市バスがカバーしない狭い範囲のすみずみを走ってくれるバスで、日本語だと「街バス」ぐらいでしょうか。

 

実は、私も韓国に住み始めたかれこれ10年ほど前に下の子と同じことをやりました。

 

まめちゃん
街のすみずみを回るバスだから、マワルバスなんだ~。

 

とマジメに思ってたのです。しかし、私の方は空耳というよりも意味まで考えてたので勘違いと言った方がよさそうです。



どうして起こるのかな?

さて私の勘違いはさておき、どうしてこんな空耳が起こるのでしょうか。ちょっと理由を考えてみました。

 

まず、子どもの心理を考えてみると・・・

 

ママとのお話を理解したい^^!

 

というのがきっと根底にあるのだと思います。しかし、子どもが持っている語彙力がおいついていない時にこのような空耳が起こるのだと思います。

 

つまり、ママが言った言葉を理解しようとして自分が知っている言葉(頭の中の辞書)を総動員してその中から一生懸命探すのですが、見つかった言葉はイントネーションや響き、発音はなんとなく近いけど、結果として違う言葉・・・ということじゃないかと思います。(頭の中の辞書については「合わせて読みたい......」からどうぞ~)



子どもが「空耳!」と思ったら・・・?

大人から見たら、子どもの空耳はほとんど不意打ちでかなり笑えるものだと思います。おもしろいことはおもしろいのですが、それが子どもが持っている語彙と関係していると考えた場合、おもしろいだけで済ませてはいけないように思います。

 

私が下の子に取る方法はだいたい下のような感じです。

 

1.おもしろいと思ったらとりあえず爆笑する。

2.親が爆笑すると下の子は意味がわからないけどなんだか自分も笑顔になる。

3.そこで、「ママ、古くなるの」って言ったけど「古い」ってことわかるかな?とその言葉を知ってるか聞いてみる。

4.知っていたら「よく知ってるね~」とほめる

5.知らなかったら「新しい、の反対だよ」や「長い間使っていると古くなるんだよ。」のように日本語で説明する。

6.「마을(マウル)バス」と「まわるバス」のような場合は、「「마을(マウル)」は韓国語だよ。幼稚園で使う言葉だね。でも「まわる」はママの言葉だよ。と言語が違うことを教える。

 

だいたいこんな感じで覚えてくれます。そして「古い」を覚えて欲しかったらその後もさりげなく「古い」という言葉を使ってみて子供が覚えたかどうかチェックです。



子どもが「理解したい!」と思う心を大切にしてあげたい

なにかと笑える空耳ですが、日本語の中の日本語の空耳は子どもの場合は聞き間違えではなく、その言葉を知らないために起こるものもあると思います。

 

しかし、それは子どもがママとの会話を一生懸命理解しようとしている過程だと思って肯定的にとらえたいと思います。そして、直すとともに意味を説明し「マウルバス」のように2つの言語にわたる空耳の場合はどれがどっちの言語かということをきちんと教えておきたいと思います。

 

まとめ

今回は、「空耳」ということをキーワードにうちの子下の子との会話から、「空耳っておもしろだけでいいのかな?」ということや、空耳が起こる理由と対処について書いてみました。子どもの語彙を増やすには日常的に日本語で会話をすることも大切ですが、3歳児ぐらいの場合は絵本の読み聞かせも大切だと思いました。

 

 

ちなみに最近私が出会ったおもしろい絵本はこれ↓↓です。表紙からは想像もできない愉快な展開のオススメ1冊です。子どもと爆笑したい方は、ぜひ!

 

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    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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