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独り言

言語って脳のどこが担当してるの.....?

 

こんにちは。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようとしているまめちゃん(@mame_chang)です。  私たちは毎日、食事をしたり立ったり座ったり走ったり笑ったり、、、本当にいろいろなことをしています。そして、ひとつひとつの行動には脳の働きが関わっていて言語も例外ではありません。

 

私たちは、「耳」という体の器官を使って聞いたことを頭(脳)で考え、そして思ったことを「口」という器官を使って話したり、「手」を使って書いたりしているのです。 これは、言語がひとつしかできなくても、複数できても同じだそうです。そして、言葉と脳がどのような関係にあるのかは、医者や脳科学者などによって研究されてきました。

 

それは、、、

 

「脳のこの部分を怪我したら、言葉が話せなくなった。どうやら脳のこの部分は話すことに関係があるらしい」

 

や、

 

「脳のこの部分を怪我したら、言葉は話せるが文字が認識できなくなった。脳のこの部分は文字を見てわかるかどうかに関わる部分らしい。」

 

などのようにです。 確かに健康な人の脳を見ることなんて難しいよね・・・。そして、その他の実験などによっても言語と脳の関係が少しずつわかってきたそうです。

 

今回は、この「言語と脳」について脳のどの辺が言語に関わっているのか、とんな働きをしているのかについて簡単にお話ししたいと思います。

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脳どの部分が言語をつかさどるの?!

脳は私たちの体の一部であり、いろいろな役割があるのはよく知られていることだと思います。 しかし、脳にはまだまだ解明されていない部分があるそうで未知の世界でもあるようです。 脳は言語だけでなく、記憶、思考、体を動かすことなどなどたくさんの役割を担っています。では、言語は脳のどの部分が担当しているのでしょうか。

 

私たちは言語を使う時、特に誰かと話をする時は例えば次のようなステップを踏んでいます。

 

1.誰かが私に話しかける。

2.答える。

 

 

単純には、この繰り返しです(もちろん、独り言を言う時や歌を歌う時などとは別です)。  そして、それを担当しているのは、おおまかに、脳の次の2つだそうです。

 

  • ウェルニッケ野 → 聞いて理解すること。
  • ブローカ野 → 言葉を(産出する)発すること。

 

ちなにみ、ウェルニッケとブローカはそれを発見した医者の名前にちなんでつけられたそうです。 場所的には、脳の左側にあるそうです。ちなみにこれらの部分にケガなどをすると失語症などの症状がでるようです。

 

さっきの、1.と2.を詳しく見ると、

 

1.誰かが私に話しかける。←言語を聞く。そして理解する(ウェルニッケ野)。

 

↓ ←なんと答えるか考える。

 

2.答える。←言語(またはジェスチャーや、顔の表情など)を使って答える(ブローカ野)。

 

となります。例えば、

 

お母さん:今日の晩御飯、何食べたい?

私  :う〜ん、久しぶりにすき焼きとか?

 

どこにでもありそうな親子の会話ですね。たったこれだけの短い会話の間に脳の2、3ヶ所(聞く、考える、答える)を使うようです。

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    バイリンガル育児の始め方

今回の話ってバイリンガル子育てに何か役に立つの?!

このブログのメインテーマはバイリンガル子育てなので、今日の話を読むと、

 

...で? バイリンガル育児にどんな風に役に立つのかな?

 

と思うと思います。それでは、今回のウエルニッケ野や、ブローカ野の話は、どのくらいバイリンガル子育てに役に立つのでしょうか......?

 

残念ながら今日、今すぐ役に立つ即戦力ではありません。 しかし、知識として親が持っておくのにはよさそうです。 なぜなら、言語は脳と深い関わりがあり脳を通して音を聞き、考え、そして答えるという一連の活動に関わっているからです。

 

また、このような脳のお話は、いますぐバイリンガル子育てに役に立たないかもしれませんが親が知っておいた方がいいことも多いです。

 

・言語と脳に関する記事 ↓↓




まとめ

今回は、私たちの日常生活(そして生命)に欠かせない脳と言語の関係について、簡単ですがご紹介しました。 まだまだ解明されていない未知の部分を持つ脳ですが、言語に関していえば、過去に病気やケガの人の症状から脳のどの部分がどんな役割をになっているか、なども少しだけお話ししました。

 

バイリンガル育児をしている方々には「今日からすぐやくだつ」タイプの情報ではありませんが、そのような情報を知っておき自分の子供が今何歳で、今はどんな時期なのかを知っているのと知らないのとでは、親の心構えや子供に日本語を伝えていく方法なども変わってくると思います。

 

情報や知識は、ありすぎて困るということはないと思うので、このような情報は積極的に集めておくのがいいと思います。

 

そして......、次に機会があれば、バイリンガルやマルチリンガルの人の脳や、それを研究している人たちのことについても少し触れたいと思います。




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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