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韓国のあれこれ

韓国の「国際中学校」ってどんな学校?!

 

こんにちは。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルに育てている、まめちゃん(@mame_chang)です~。子どもを通わせる学校っていくつか種類があって、公立、県立、私立、市立、などなどちょっと考えただけでもいくつかでてきます。

 

自分の子どもに「こんな道を歩んでほしい」や「こんな大人になってほしい」というのがあれば、きっとそれは学校選びにも影響があるのではないかと思います(もちろんお財布とも相談!)。親の懐具合や子供の意思などなどから考える進学先ですが、韓国の中学校には日本ではちょっと聞きなれない「国際中学校」というのがあります。

 

では、この国際中学校ってどんなところなのでしょうか・・・?

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韓国の「国際中学校」ってどんな学校?!

先日、「バイリンガル子育てで一番難しいのは言語でも文化でもなくきっとコレ!」と題して、うちの上の子が言ったひと言から私が思い出したことや、子どもがそう言った理由、将来どんな道に進めるか?などについて書きました。

 

・先日の記事 ↓↓

 

この記事(↑↑)の中で、上の子が中学校に進学する時にどんな道があるかという選択肢を思いついたまま4つほど挙げました。その中に、

 

「インターナショナルスクール」

「国際中学校」

 

がありました。言葉だけ見ると「インターナショナルスクール」は英語の言葉、「国際中学校」はそれを漢字の言葉にしただけのような感じがしますが、この2つには何か違う点があるのでしょうか。

 

今回は、このブログのメインテーマの「バイリンガル子育て」にも関連し、メインテーマではありませんが時々扱っている「韓国のあれこれ」にも関連するということで、「韓国の国際中学校」についてお話ししたいと思います。

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韓国の「国際中学校」って何?!

韓国で言う「国際中学校」は、2017年10月現在、韓国に4つある中学校です。それらは、「나무위키(ナムウィキ)」というサイトによると次のとおりです(カッコ内は所在地)(2021年8月15日現在、5か所です)。

 

  1. 대원국제중학교(서울특별시 광진구)
  2. 부산국제중학교(부산광역시 부산진구)
  3. 영훈국제중학교(서울특별시 강북구)
  4. 청심국제중학교(경기도 가평군)
  5. 선인국제중학교(경상남도 진주시)

【※追記】上記の1.대원국제중학교と3.영훈국제중학교は、国際中学校から一般中学校に変更との話もあったのですが、暫定で国際中学校という位置づけになっているようです。

 

さて、この5校は公立もあれば私立もあります。なんでも、国際関係について専門性を持った人材育成のための学校だとのことです。学校によって目標や寮の有無、導入されている外国語などが多少違いますが、部分的に英語で授業をする科目もあるようです。



インターナショナルスクールとは違うの?

「インターナショナルスクール」と聞いて私がイメージするのは英語を話す人たちが通う学校といったところです。

 

ところでこのインターナショナルスクールですが、韓国では「インターナショナルスクール」という言葉は使わないで「외국인학교(直訳すると「外国人学校」)」と呼ばれていて、私がイメージしたような「英語を話す人たちの学校」と共に「華僑(中国語)の学校」と「日本人学校」が含まれます。

 

これも、「나무위키(ナムウィキ)」というサイトによると、インターナショナルスクール(外国人学校)は、韓国の教育部の管轄ではないため管理は全くしていないそうです。一方「国際中学校」の方は韓国の教育法に基づいているため韓国の正規の中学校として認められているとのことです。

 

認められているかどうかというは、、なんだか卒業後の進路にも関わってきそうですね・・・。



韓国の「国際中学校」は、どんな人が入れるの?

「国際」という名前の通り、帰国子女や国際結婚の家庭の子供たちが大半を占めるのかと思いきや、2018年度の募集要項を見ていると一般の学生の他に、所得が低めの家庭の学生、両親の一方がいない学生などの次に国際結婚の家庭の子ども(両親のうち一方が韓国人)、体が不自由な学生というのもあれば、一般、帰国子女、そして先ほどのような所得、両親、というようにそれぞれ人数のが決まっていて応募してきた学生をコンピューターによって抽選をして、当選した学生が入学できる、という感じです。

 

学校が公立であったり私立であったりすることや、学校が教育部の管轄とはいえ地域が違うせいか、募集要項を読んでみても学校によって少しずつ違いがあるなと思いました。



入試はあるの?

これも学校によって多少違うところがあるようで、必要な書類(願書、語学の資格などの証明書、自己紹介書など)を提出した後面接がある学校もあれば、面接なしで提出書類とコンピューターによる抽選により入学できる学生決まるという学校もあります。

 

ちなみに語学の資格を見ていると、TOEFL、TOEIC、TEPSのような英語の資格もあれば、HSK(漢語水平考試験)や、JLPT(日本語能力試験)など、英語以外の資格がれば提出する学校もあります。

 

小学生でTOEFL、TOEIC、HSKやJLPTか、と思いました。帰国子女でいくら語学ができたとしても内容的に難しいものもあると思うので、小学生がこのような試験を受けるのは大変そうだな、、、と思いました。



まとめ

今回は、数日前に書いた内容に関連して韓国の「国際中学校」について書いてみました。インターナショナルスクールとも違い、韓国の教育部が管轄していて国際的な人材育成を目指す中学校です。学校は公立もあれば私立もあり、学校がある地域もソウルだったり釜山だったりその他の地域だったりします。

 

「国際」という名前から、最初私は帰国子女や国際結婚の家庭の子供が多いのかと思ったのですが、大半を占めるというわけでもなく一般の学生以外だと、色々な人たちに均等に機会を与えるという意味で所得の低めの家庭の学生、両親のうち一方がいない家庭の学生、体が不自由な学生などの枠が設けられていて、その枠はどの学校を見ていても帰国子女などの枠よりも大きいのが印象的でした。

 

うちの子どもが中学生になるまで、あと数年あります。このような情報は子どもが小学校卒業後の進路を考える材料のひとつとなるのではないかと思いました。子どもの興味の方向なども見ながら、選択肢をできるだけたくさん示せるように情報の収集をこれからもしていかないと思います。




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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