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絵本

海外在住のバイリンガル児への絵本の読み聞かせ! ポイントや踏むべきステップは?

 

こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘しています。

 

保育園児や幼稚園児といった子どもたちは、絵本が大好きで寝る前の読み聞かせはいつも楽しみになようです。海外に住んでいると日本語の絵本はいつでもどこでも手に入るわけではないので、定期購読を長い間していました。(絵本の定期購読については「合わせて読みたい」からどうぞ〜。)

 

・絵本の定期購読(海外受講)について ↓↓

 

我が家では今では小学校高学年となった上の子が保育園児の頃から、日本から絵本の定期購読したり、先輩ママや先輩パパから絵本をいただいたりしていました。

 

今回はその絵本の読み聞かせについて、現在幼稚園児の下の子を見ながら気づいた「絵本の読み聞かせのポイント」3つや「踏むべきステップ」についてお話ししたいと思います。

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海外在住のバイリンガル児への絵本の読み聞かせ! ポイントや踏むべきステップは?

我が家にある絵本と言えば、大まかに次のような種類に分けられます。

  1. 『こどもちゃれんじ』から送られて来た「しまじろう」が出てくる本(日本語)
  2. 日本の昔話(日本語)
  3. 外国のおとぎ話など(日本語、韓国語、英語)

 

子どもには子供なりの好みがあるようで、うちの下の子は1.の「しまじろう」が出てくる本が大好きです。また、これらの本は上の子が保育園児の時に海外受講を始めたものなので、保育園児用から就学前の子ども用のものまであります。下の子は1.〜3.の絵本の山から自分が読みたい本を2、3冊自分で選んで私のところに、

 

これ読んで~。

 

と言って持ってきます。まだ文字がちゃんと読めない下の子は、とりあえずイラストや写真からフィーリングでおもしろそうな絵本を選んで来るのですが、意外と自分の年齢と合ってるのを選んで来るのが驚きです。

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    バイリンガル育児の始め方

絵本の読み聞かせの目的

お気に入りの絵本は「しまじろう」なのですが、いつも同じ絵本ばかりなので私は、

 

まめちゃん
これでいいのかな?

 

と思いました。理由は、同じ絵本だと内容を覚えてしまい子ども自身は楽しそうなのですが、私から見るとなんとなく言葉も内容もワンパターンのような気がするのです。

 

そして、

 

まめちゃん
絵本の読み聞かせってどうしてするんだろう?!

 

と考えてみると、理由や目的はいろいろあるように思います。しかし、

 

「海外に住んでいるバイリンガル児にとっての日本語の絵本の読み聞かせ」

 

と考えると、その理由や目的は次の4つではないかと思います。

  1. 海外にいたら身近ではない日本の物語について知る。
  2. 日本語の語彙を増やす。
  3. 海外にいたらすぐに触れられない日本の文化を絵本を通して知る。
  4. 現地の言葉で読んだ(または聞いた)世界の名作などのタイトルや内容を日本語では何と言うのかを知る。

 

このように考えると、子どものお気に入りの絵本もいいのですが、せっかく色々な絵本が家にあるので子どもには色々な種類の絵本を読んであげたいと思いました。



絵本の読み聞かせといえば「しまじろう」?!

下の子に、

 

まめちゃん
しまじろうもいいけど、他の本も読んでみようよ〜。

 

と声をかけると下の子は「しまじろう」の本とその他の絵本と2、3冊

 

読んで~。

 

と持って来るようになりました。どうやら「しまじろう」は、外せないようです。「しまじろう」の他に下の子が最近気に入っている絵本は、

『舌切りスズメ』
『一寸法師』
『三匹の子豚』
『オオカミと七匹の子ヤギ』

 

などです。どれも日本で育つ子どもなら知ってる絵本だと思います。



お気に入りの絵本から学んだ言葉

ところで「しまじろう」以外の絵本の中に、次のような言葉が出てきました。

  • さらわれる(←『一寸法師』)
  • お留守番(←『オオカミと七匹の子ヤギ』)
  • ちょんぎる(←『舌切りスズメ』)

 

これらの言葉は、日本人である私はもちろん知っていますが、「さらわれる」も「お留守番」も「ちょんぎる」も、それを使う場面がないと特に意識して使う言葉ではありませんでした。

 

同じ絵本を何度か読んでいると、そのうち下の子が幼稚園の行き帰りの道を歩きながら、

 

ママがいない時にお留守番するんだよね。

 

と、おもむろに言ったりします。私はすぐに、

 

まめちゃん
絵本に出てきた言葉だ~~

 

と気がつきました。そして、

 

まめちゃん
お留守番ってなんだっけ?!

 

のように子どもに意味を聞いてみたり、

 

まめちゃん
◯◯ちゃん(←下の子)は、ママがいない時に1人で家でお留守番できる?

 

と聞いてみたりしました。これは子どもが「お留守番」という言葉の意味をちゃんと理解しているかや、実際にその言葉を使った言葉で会話ができるかを見るためです。そして、意味がわかってなさそうなら子どもにわかる言い方で説明し、わかっているようならその言葉を使って会話をする、という流れです。



私は今まで絵本からの言葉を使ってた?

今回例に挙げた、

  • さらわれる(←『一寸法師』)
  • お留守番(←『オオカミと七匹の子ヤギ』)
  • ちょんぎる(←『舌切りスズメ』)

 

は、私は決して知らない言葉でも使えない言葉でもないのに、

 

まめちゃん
どうして子どもは私じゃなくて絵本で覚えたのだろう?!

 

と考えてみると、私はこれらの言葉ではなく次のような言葉を使っているからと、ハッと気がつきました。

  • さらわれる → 連れていかれる
  • お留守番 → 家にいる
  • ちょんぎる → 切る

 

これに気がついた時、私はさらに以前考えたことも思い出しました。それは、、、

  1. 親が使う日本語の語彙がそのまま子どもが理解して使う語彙に投影される。
  2. 絵本で使われている言葉全てが日本人が日常生活で使ってる言葉とは限らない

 

1.は海外で日本語を聞く機会が日常的に自分の親が話す日本語だけという場合は、親が使う日本語を子どもはまるで鏡のようにコピーします。海外にいる間はなかなか気づかないのですが、日本人の知り合いと会った時や日本に一時帰国した時に、

 

まめちゃん
うちの子どもたちって私みたいなしゃべり方してるなぁ。

 

と思うことがあるからです。

 

そして、2はさっきの例には挙げませんでしたが、例えば、

  1. おじいさんは、しばかりに行きました。
  2. お土産につづらをもらいました。

 

ここに挙げた「しばかり」も「つづら」も、韓国での日常生活では使わない言葉です。このような言葉は、とりあえず「知ってる言葉」として子供の頭に置いておいてもらっていつか実物を見る機会があればいいなと思います。



海外在住の親が子どものためにできること

では、この絵本の読み聞かせに関連して、

 

まめちゃん
海外に住んでも子どもには日本語がちゃんと使えるようになってほしい!

 

と思った時に、親にできることは何でしょうか。それはきっとズバリ!次のようなポイントステップを踏むことではないかと思います。

 

<ポイント> 

  1. 知らない言葉はどんどん質問させる。
  2. 子どもが知らなさそうな言葉は親が意味や使い方を子どもに聞いてみる。
  3. 絵本に出てきた言葉は日常生活で親が意識的に使う。

 

そして、ポイントを押さえた上で踏むべきステップは次の通りです。

 

<ステップ> 

上の<ポイント>の3.の続きのようですが・・・

絵本に出てきた言葉は日常生活で親が意識的に使う

子どもがその言葉を理解する。

子どもも自分で使うようになる。

何度も親子で使うことによってその言葉が定着する。

 

きっとこの繰り返しが子どもが知っている言葉を増やして、実際に使えるようになる過程なのだと思います。そして、

 

まめちゃん
この言葉はもう覚えて使えるようになって定着してきたかなぁ。

 

と思ったら次の言葉に移ります。これらのステップは子どもの様子を見ながら次のように進めていくといいと思います。

★言葉を1つずつ進めていく。

または、

★いくつかの言葉を同時進行で進めていく。

 

なぜなら、「海外で自分の子どもに日本語を!」と言っても、子どもが置かれている環境や子供の言語的な受容能力態度個人差が大きいと思うからです。



まとめ

今回は、下の子への絵本の読み聞かせから思ったことややってみたこと、ポイントや踏むべきステップについて書いてみました。日本に住んでいたら見えないことも、海外に住んでいて日本語のインプットが限られているとかなり浮彫りになります。それをうまくキャッチして子供がさまざまな言葉を覚えて使えるようになっていくことをサポートするのが、日本語がネイティブの親にできることではないかと思います。

 

・絵本の定期購読を止めたことについて ↓↓

     




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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