こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘しています。
日本と韓国は隣の国でアメリカやヨーロッパなどに比べたら地理的に近いです。一時帰国には飛行機や船という方法もあって、LCCを利用したりタイミングがよかったらビックリするような低価格で日本に帰ることができます。LCCの会社からもメールアドレスを登録しておけば、セールの情報などがメールで送られてきます。
うちも、1年に何度も......は無理ですが、1年に1回は子どもをつれて一時帰国をして2週間から1か月くらい滞在します。一時帰国中は、冬は子どもたちを日本の小学校や保育園に行かせたり、夏は私の友達や子どもの友達にあったり旅行したりもしています。一時帰国前は、子どもたちもテンションがあがり、特に体験入学前はそれまで長い間放置されていた日本語の教材などを取り出して勉強したりもします。
しかし、1年に何度も一時帰国するわけでもなく帰るたびに体験入学ではないので、韓国に戻ってきてしばらくするとテンションが下がってきます。それと同時に「日本語を勉強しよう!」というモチベーションも下がってきます。
今回は、一時帰国前ではない時にどのように子どもに「日本語をしよう!」という気持ちにさせるかと、モチベーションの保ち方について失敗した例も交えてお話します。
海外日本語育児。ダレて来た時はこの方法
子どもがお腹にいる時から日本語で話しかけ生まれてからのずっと日本語で話しているため、日本人の母親(←私)と日本語で話すことには特に抵抗を感じず、
とはほとんど言わないうちの子。それは日本語がわからない韓国語側の親戚の前でも同じです。しかし、日本語を勉強するモチベーションが下がりやりたがらないことがあります。それは「読み書き」です。
日本語の読み書きについて、どうしてモチベーションが下がるかというと次のような理由によるみたいです。
- 次に日本語の読み書きが必要になるかわからないから。
- 机といすに座っていわゆる「お勉強」をしているから。
一時帰国前で、一時帰国中に日本の小学校に体験入学をすることが決まっていれば
などと話して、気分を盛り上げることができます。しかし、次の一時帰国が決まっているわけでもなく、2.のように「お勉強」のようにしていると、韓国の小学校の宿題などもあるため
と思うようです。また、「やろう!」と思って読み書きをやっても続かないでそのうちダレてくることもあります。親としては、せっかく日本で覚えてきた読み書きを続けてほしいのですが、なかなか親の思い通りいならないのが子どものようです。そこで、あれこれ試行錯誤をしてみました。その結果・・・
ダレてきた子どもに試した方法の失敗...
いろいろやってみましたが、やってみた方法を「失敗した方法」「たまにはいいかも?と思った方法」そして「うまくいった!」と思った方法の3つに分けます。
★.失敗した方法
いろいろな方法で残念ながら失敗した方法はこれです。
- とりあえず叱ってみる → ヘソを曲げたり逆切れ
- 予定表を作って実行してみる → 最初はやる気満々。そのうち計画倒れに。
誰でも、叱られたら気分はよくないですよね・・・。機嫌の悪い顔で
とか
のような言葉はNGで、結果としてヘソを曲げたり逆切れされたり。 それから予定表を作るというのもやったのですが、まず予定表をかわいく作ることに熱中するのはいいのですが、予定表を作ったことで妙に安心して肝心のお勉強はどこへやら......? 三日坊主もいいところで計画倒れです。(昔の自分の夏休みを思い出します・・・)
★.「たまにはいいかも?」と思った方法
- 「〇〇ちゃん、日本語使わないうちに日本語忘れちゃったんだって~!」と危機感をいただかせる → 即効性がなくはないが・・・。
- 日本で友達になった子とビデオチャット → 頻繁にすると相手に迷惑。
1.のように韓国に来て日本語を使わなくなって日本語を忘れてしまったお子さんが何人かいて、その中にはうちの子も知っている子どももいます。そのような子どもの話をして
のように励まします。すると、即効性はあります。即効性・・・そうです。でも、しばらくすると、またダレてくるのです。
2.は楽しくでいいのですが、ビデオチャットは頻繁にすると相手に迷惑です。しかも目的が相手のためではなく自分の子の日本語保持のためならなおさらだと思います。そして、ビデオチャットはモチベーションを保つ手助けにはなるのですが、読み書きの練習にはなりません。
この方法がうまくいった!
では、うまく行った方法には何があるのでしょうか。2つしかありませんが、いまのところ「うまく行った!」と思ったのは、これです。
★.うまくいった方法
- 目の前に楽しい目標を設定する → 子どもが好きな日本のキャラクターの本を買う。
- 私とSNSでやりとりをする → LINEのようなSNSで私とのやりとりは必ず日本語で。
一時帰国の時に、うちの子は「アイカツ!」や「プリパラ」などの本を欲しがりました。そして、買った本を一生懸命読んで理解しようとしていました。そのため、
のように話をもちかけ、何回かいい点を取ったらまとめて日本のサイトで購入し韓国に発送してもらったりしました。ここで言う「テスト」とは、韓国の小学校の算数などのテストですが、それでも好きなキャラクターの本を買ってもらえるということで子どもはとても張り切りました。
2.は最近自分の携帯を持ち始めた上の子と私のやりとりをすべて日本語にしました。やり取りは、私が子どもと一緒にいない時に
といった日常の話もあれば、
といったクイズ的なものまでです。最初は小学生に携帯を持たせるなんて......と思っていて日本の小学生との違いに愕然としましたが、韓国の小学生は携帯を持っている子が多いこともありそれを逆に利用した方法です。
このように、「読み書き」の「読む」は好きなキャラクターの本、「書く」は携帯を利用しています。携帯のSNSの「書く」はもちろん厳密には紙と鉛筆で書くのとは違うのですが、それでもモチベーションを保つのには一役買っています。
まとめ
今回は海外日本語育児をしていて、なんとなく子どもがダレて来た時にモチベーションをなんとか保とうと試行錯誤をしてうまく行った方法と失敗した方法についてご紹介しました。
失敗した方法を見てみると、頭ごなしに子どもに勉強させてたりするので子どもが嫌になるのも当然だなぁと苦笑してしまします。うまく行った方法はたった2つでしたが、もう一度ポイントとして書きます。
ポイント
- 目の前に楽しい目標を設定する → 子どもが好きな日本のキャラクターの本を買う。
- 私とSNSでやりとりをする → LINEのようなSNSで私とのやりとりは必ず日本語で。
やはり、子どもが好きなものや必要性を持たせて日本語を使わせると、自然な流れで日本語を使ったりモチベーションが保てたりします。今後もこの調子で子どもの様子を見ながら続けていきたいです。
モチベーションが下がって日本語ができなくなる、という事態も起こります↓↓。