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バイリンガル育児

海外育児はストレスがいっぱい?4つの解消方法と頼れる団体とは?

 

こんにちは~。韓国で二人の子ども達を日韓バイリンガルに育てているまめちゃん(@mame_chang)です。 現代を生きる私たちにはストレスがいっぱいで、ストレスの種類もたくさんあるのではないかと思います。

 

私は日本生まれで日本育ちで学生時代は海外に住むことに憧れていた時期もあったため、海外に住んだらきっと毎日が楽しいのではないか?!と思ったことがあります。独身の時に自分の憧れで住んだ国はアメリカと韓国ですが、色んなことがありましたがひと言でいうとやはり楽しかったです。

 

ところが、結婚して家族、義家族ができてくると憧れで始まった国に住んでいても楽しいことばかりではありません。現在小学校高学年の上の子を妊娠した時は、慣れない妊婦生活に出産後は慣れない育児と、ストレスを感じることもありました。

 

もちろん、育児のストレスは海外育児に限ったことではありません。しかし、今回このブログでは海外での育児に焦点を当てて、ストレスの種類や自分なりの解消方法などについて周りから聞いた話もいっしょにご紹介したいと思います。

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海外育児はストレスがいっぱい?4つの解消方法と頼れる団体とは?

では、早速海外で育児をしている日本人ママ達に聞いた「海外育児のストレス」をリストにしてみます。ちなみに、この日本人ママは韓国、シンガポール、香港在住の3人の方々で全員が国際結婚です。

 

現地の言葉がよくわからないので子育てに関する情報が集められないこと。

日本語で本音で話せる友達が近くにいない。

自分の生まれた環境と社会が全く違うので過去の経験が役立たないこと。

日本でなら自分でできることも現地人である夫に頼らないといけないこと。

義母と子育ての方針が合わず昔のやり方を押し付けられること。

保育園の先生にもっときれいな服を着せろと言われた。

保育園の先生に家でも韓国語を話せと言われた。

子どもが韓国語の方が上達が早くて日本語が通じないのが悲しい。

 

ざっと挙げましたが海外育児に限らず、中には海外でなくても日本国内での育児でも同じようなストレスを感じそうなものも挙がっています。特に義母との育児の方針が違うのは日本人夫婦でもあるもののように思います。では一つずつ具体的に見ていきます。

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    バイリンガル育児の始め方

現地の言葉がよくわからないので子育てに関する情報が集められないこと。

日本に住んでいた時はフルタイムで働いていたこの日本人ママ。結婚を機に海外にに引っ越してきたのはいいのですが、日本にいた時よりも行動範囲が狭くなったり子育てに関する情報は日本語も多少あるものの現地語ほど情報は得られません。結果的にどうしていいかわからなくなりモヤモヤするそうです。

 

それで、ご主人にも聞いてみるのですがシステムが違ったり、きれいな日本語に訳しきれない言葉もあるためご主人の説明ではよくわからず結局「??」となるそうです。



日本語で本音で話せる友達が近くにいない。

今はインターネットがあるので、ビデオチャットや音声チャットもWifiがあれば気軽にできます。しかし、実際にカフェなどで会っておいしいコーヒーを飲んでケーキなども食べながら思い切り日本語で話すのとビデオチャットは厳密には違うと感じる人もいます。

 

さらに、時差の問題もあり「ちょっと聞いてよ~!」と言いたい時に相手はまだ真夜中、早朝、仕事中.......となると「ちょっと聞いてよ~!」の返信にも時間がかかります。学生時代には本音で腹を割って話せる友達がすぐ近くにいたのに......とこの日本人ママは考えてもどかしさやストレスを感じるそうです。



自分の生まれた環境と社会が全く違うので過去の経験が役立たないこと。

親とは人生の先輩です。子どもよりも人生経験が長いので人生の喜怒哀楽を子どもよりも知っているものです。しかし、必ずしもそうとは限らないのが海外育児。 自分(親)が生まれた環境や社会とは常識/非常識が異なり、社会のシステムが違うので戸惑ったり適応しきれないこともあります。一方海外で生まれ現地の学校に通う子ども達は、親よりもその国やその国の言語やルールなどを知っていることもあるので、親が逆に子どもに教えられることも少なくはないからです。

 

日本でなら自分でできることも現地人である夫に頼らないといけないこと。

役所からの手紙や手続き、子どもの幼稚園や保育園、学校からのお知らせや先生とのやりとり、準備すべきもの、お金等々、日本でなら自分ひとりで問題なくできたことなのに、海外で特に移住したての頃はよくわからないもので幼稚園のお知らせを解読するだけでも一苦労です。

 

そのため、何から何まで全部現地人であるご主人に聞いたりお願いしたりしながらやるのが時間もかかり、結局よくわからなかったりしてストレスだとのことです。

 

義母と子育ての方針が合わず昔のやり方を押し付けられること。

これは日本でもありそうなストレスだと思います。義母というものは、ある意味子育ての先輩であり、自分が結婚した人を立派に育てあげてくれた人です。 一方、結婚して出産をすると誰しも「初めて」という事態が訪れます。そのため、現代ではインターネットで検索すれば育児書を買う必要がないぐらい情報であふれています。

 

しかし、義母は立派に子どもを育てあげたという実績(=夫のこと)があるので、子育ての経験がない小娘(=嫁)のいうことなど聞かず、自分の経験から子育てをする傾向があるようです。 しかもそれは昔はよしとされていた方法であっても最近ではそうと限らないこともあったり、義母の子育て経験と嫁の育てたい方法が合わない場合で義母が自分のやり方を押し付けてきてそれがストレスだということです。



保育園の先生にもっときれいな服を着せろと言われた。

子どもって食事や遊び、お絵かきの時に服をよく汚します。そのため、汚れてもいい服を着せたいと思ってそうしていても保育園に音楽の先生などが来る時に、子どもの服がボロボロだと教育に差がでるので、きれいな服を着せるように言われたそうです。 なんでも、外から来る先生はきれいな格好をしている子どもをちゃんと見てくれるのだとか。服装については、日本では「子どもは風の子!」で薄着ですが、もっと服を着せるように言われたりで、この辺だストレスだったそうです。

 

外見で人を判断することは何も外国に限ったことではないですが、それがまだものの良し悪しもわからない保育園児が服装で外部の人からの扱われ方が違うというのは、ある意味衝撃的です。

 

保育園の先生に家でも韓国語を話せと言われた。

子どもの言語の発達は子どもにより多少の差があるものですが、親が韓国人でない場合、子どもが言葉が出るのが遅いと家で日本語ばかり話しているからと思われるようです。 このお子さんは言葉がでるのが遅かったのか、保育園の先生に家でも韓国語を話すよう言われてストレスだったとのことです。

 

この日本人ママは韓国語は達者なのでやろうと思ったら家でも韓国語で話すことは全く問題ありません。 しかしポイントはそこではなく言われたまま韓国語を家でも話すと確かに韓国語は伸びて行きます。しかし、はっと気がついた頃には日本語が衰退して愕然とする瞬間が待ち構えているのです。 そのためこの日本人ママは保育園の先生に言われたことに疑問を感じ、それがストレスに繋がっていった模様です。

 

子どもが韓国語の方が上達が早くて日本語が通じないのが悲しい。

「子どもって外国語でも覚えるの早いし、発音も上手だね~。」なんてことは時々私も耳にしますが、実際に海外育児をしていると、確かに現地の言語を吸収するのは早く目を見張るものがあります。しかし、日本語も同じ速度で伸びるとは限らず大抵の場合、現地の言語との差がどんどん開いていきます。 この日本人ママの場合、例えば「りんごだよ」と言っても、「アニヤ、サグァヤー!(違う、サグァ(韓国語でりんごのこと)だー!)」のように言われたりして悲しかったそうです。

 

1回だけならまだしも、それが毎回になるとモヤモヤが積もり、ストレスに発展していくのではないかと思います。



海外育児のストレスには種類がある?!

このように実際に海外育児をしている人が感じる海外育児のストレスとは、

 

「自分自身に関すること」

「義母に関すること」

「子どもに関すること」

 

の大まかに3つに分けられるかもしれません。もちろん、この3つは項目だけみたら日本国内の日本語による育児にもありえます。 しかし先ほど詳細をみたように海外ならではの育児ストレスも存在するのです。

 

私が感じた海外育児のストレス

ところで、このブログを書いている私も海外育児の真っ只中ですが、私が感じた海外育児ストレスは次の2つです。

 

 ・妊婦の時に日本の母が腹巻を送ってくれたが戌の日の話をしたら義母に全面否定されたこと。

・日本語や日本文化を受け継いで欲しいのに子どもの言動がどんどん現地人化していくジレンマ。

 

私感じたストレスも簡単にお話しすると、、

 

★.妊婦の時に日本の母が腹巻を送ってくれたが戌の日の話をしたら義母に全面否定されたこと。

これは、妊娠中なので育児はまだ始まってない段階なのですが、妊娠5ヶ月の時に日本の母が腹巻を送ってくれたので、戌の日の話を韓国人の義母にしたところ全面否定されて「腹巻みたいなものは巻くな」といわれました。今から10年ちょっと前の話ですが、今でもあの衝撃とストレスは忘れられません。

その時の詳しい話は、↓こちらへ。

 

・義母に日本の「戌(いぬ)の日」を全面否定された話 ↓↓

 

日本語や日本文化を受け継いで欲しいのに子どもの言動がどんどん現地人化していくジレンマ......。

 

日韓ハーフであるため、子どもは半分は日本人で半分は韓国人ということは頭では十分わかっています。しかし住んでいる国が韓国で子どもが韓国の学校に通っているとどんどん韓国人になっていくのを見ていると

 

まめちゃん
半分は日本人なのに......。

 

と思ってしまいそれをどうにもできない自分に腹が立つやらストレスを感じるやらでした。言語も韓国語の方が優位になり、行動もより韓国人のようになっていくわが子......。

 

韓国人が好きとか嫌いとかそのような単純な理由ではなく「半分」ではなくどんどん現地人化していくわが子を見ていて「韓国育ちだから」というのと「半分は日本人なのに」という考えがぶつかって相当なジレンマとストレスでした。



みんなどうやってストレス解消してるの?

海外育児を感じるのはみんな人それぞれだとしても、みんなどのようにストレスを解消しているのでしょうか。以下にこの3人の方々に聞いたことの載せます。

 

・同じ境遇の日本人だけで集まっておもいっきり日本語で話す。

・アドバイスをくれる人に会う。

・インターネットで検索しまくる。

・誰かに話したり忙しくする、気にならないように忙しくする。

 

ちなみに私なら、

「インターネットで検索しまくる」

「好きなコーヒーや紅茶を飲んでリラックスする」

「子どもを抱きしめる」

 

になると思います。

 

さらに、今回の3人からの話ではないのですが、2018年にオープンした

 

海外こころのヘルプデスク24時

 

という団体があり、そこに相談することも可能です。この「海外こころのヘルプデスク24時」は、海外育児のためだけのヘルプデスクではなく海外在住者全体を対象としています。無料で利用でき、海外生活についてよく知る心理カウンセラーと相談員の方が話を聞いてくださるそうです。そして相談したい人の名前や年齢、居住地は聞かない、守秘義務は守るということです。

 

このようなサービスが無料で利用できるのは、本当にありがたいですね。



まとめ

今回は、海外育児のストレスについて3つの国や地域に住む日本人ママの話に私の話も加え、どんなことに海外育児のストレスを感じるかを書きました。また、発散方法もそれぞれです。 そして最後に2018年に始まったという「海外こころのヘルプデスク24時」についても簡単にご紹介しました。

 

子育ては子どもと接している分には可愛いし楽しみもあります。しかし、周りが関わってくると意見ややり方が合わなかったりしてぶつかりストレスになることもあるのです。周りに誰も話せる人がいない......と思ったら相談員の方に話を聞いてもらうのもひとつの方法ではないかと思います。

 

また、今回ご紹介した日本人ママ達はみんな自分なりの海外育児ストレス解消方法を持っています。 このブログを読んでいる方が、もし海外育児にストレスを感じているならその方法はもしかしたら参考になるかもしれません。




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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