こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で子育てを始めてあっという間に約10年経ちました。
10年ほど子育てをしていると、子どもたちも成長し、赤ちゃんから保育園児、保育園児から幼稚園児、幼稚園児から小学生というふうにだんだんと大きくなっていきます。そして気がつけば子どもは思春期という扱いが難しい時期に突入します。
思春期... 私自身も通ってきたはずの時期なのに記憶が遠すぎて子どもの立場でのことを少し覚えてるぐらいです。今回は、我が家の上の子が思春期を迎えてからの試行錯誤とやってみて大失敗だったこと、うまくいってると思えることについてお話ししたいと思います。
思春期の子どもの感情爆発!バイリンガル育児でやるべきは?
まず思春期ですが、これがいつ始まるかというのは男女差や個人差があるようです。中学生ぐらいかなぁと思っていたら最近は女の子は9歳ごろから始まる子もいるようです。そして男の子の方が始まるのが遅いようです。
ちなみにうちの上の子は女の子なのでやはり9歳ごろ、つまり小学校4年生ごろに始まりました。それは突然… というようりも何となく意見が合わないなぁとか、自己主張が強くなってきたかなぁぐらいに思ってたのですが、段々とそれは思春期だと思うようになってきました。
親自身も思春期という道を通って大人になったとはいえ、自分が親となり自分の子どもに接するのはどの家庭でも長男や長女が最初だと思います。
反抗したり文句ばっかり言ったりする我が子が最初は理解できず、
とこちらも感情的に怒ったりもしました。しかし、何度か(何度も?!)家庭内に修羅場を作っているうちに、そして周りの先輩ママ、先輩パパの話も聞いているうちに親として「やるべきこと」と「やらない方がいいこと」があることに気がつきました。
それらをまとめて挙げてみます。
★.やるべきことは?
思春期の子どもが親が言うことに対して反抗したり怒りを爆発させる時は、大声で文句言ったりドアを大きな音をたてて閉めたり物を投げたり壁にパンチ!してみたりと色んなパターンがあります。
そんな子どもを目の前にしてやるべきことは…?
1.しばらく放置する。
2.本人の気持ちが落ち着いたら話においでと言う。
シンプルにこの2つだけだと思います。感情が高ぶっている状態の思春期の子どもって、たとえて言ってみれば火山の大爆発だと思います。大噴火中の火山にわざわざ行く人はいるでしょうか......。かなり危険ですよね…。一般の人が見に行くとしたら溶岩が流れ出たとしてもそれが冷めたずっと後だと思います。
思春期の子どもも、感情が大爆発中の時は悪態をつきながらバ~ンっ!とドアを閉めて自分の部屋に入って行き、その後もしばらく自分の部屋で叫んだり壁にパンチして穴を開けたりするかもしれません。その時は
と考えて、そっとしておきます。壊れたものは後で掃除、穴が開いた壁はあとで適当にポスターでも貼っておけばいいのです。
そして、ちょっと収まったかなぁと思ったら
と聞いて、もし答えが「うん」だったら感情の大爆発になった原因(だいたいは子どもの意見が通らなかったとか気に入らなかったとかいうこと)について目線を下げて話します。
そして、答えが「ううん」だったら、
とだけいい残して部屋をでます。そして子どもが私と話したくなったら、夫や下の子は入れずに私だけと2人きりで話します。子どもが冷静な時には親ももちろん感情的になってはいけないし、冷静な時に目線を下げて話すと意外とすっと話が収まるものです。
またここで、夫や下の子を入れてしまうと話が思うように進まず心のうちを話してくれなかったりするので、私は必ず2人きりで話すようにしています。この方法だと子どもも思っていたことを話してくれるし、こちらも話がしやすいです。
★.やらない方がいいこと
そして、この次は「やらない方がいいこと」です。これは私もつい何度かやってしまい後で「失敗したなぁ」と思ったことです。それは……
1.逆上して自分の部屋に閉じこもろうとしている子どもを追いかけること。
2.子どものテンションと一緒に親も感情的になりさらに上から目線で怒ること。
先ほどの「やるべきこと」と比べたらわかるのですが、大噴火中の火山には誰も近づきたくないし、ましてやそこに油なんて注ぎたくはないはずです。思春期の子どもが大噴火中の火山で、溜まったマグマを大放出する必要があるなら、それを誰にも邪魔されずにできるのはやはり自分の部屋ではないかと思います。
そこに、さっきまで怒られていた親が入ってきたらどうなるでしょうか。当然警戒し、噴出する必要のあるマグマは心の中に溜まったままです。こうなると、子どもはモヤモヤが全然晴れないのではないでしょうか。
さらに、親も子どものテンションと同じように感情的になり親ということで上から目線で怒ったら… 火に油を注ぐようなものだと思います。
バイリンガル育児をしてると
さて、このブログのメインテーマはバイリンガル育児です。バイリンガル育児をしていると、言語が2つ、文化が2つ、大人になって国籍選択するまで(国によっては不要ですが)は国籍も2つです。このブログでは、言語や文化、国籍の話も出していますが、今回の話は「思春期の子どもの感情」なので、文化や国籍ではなく「言語」になるかと思います。
そして、海外で育つバイリンガル児にも日本語を覚えて欲しいというのが、このブログの一貫した考えなのですが、それでは海外で育つバイリンガル児が思春期に感情が大爆発した時はどうなるでしょうか。恐らく自分の部屋に引きこもったり、ドアをバターンと閉めたりする「行動」の部分はモノリンガル(できる言語が1つ)の子どもと変わらないと思います。
そして、「言語」に関する部分はきっと、
●爆発した感情を言葉で表現できるのは一番自由に使える言語で、日本語とは限らない。
と思います。これはうちの子どもなら韓国在住で韓国の現地校に通っていて日本語よりも韓国語が強いので、韓国語となります。
実際にうちの上の子は感情が大爆発したら韓国語です。悪態をつくのも韓国語です。きっとそれは先ほどのように一番自由に使える言語が自分の気持ちを一番自由に表現できるからだと思います。
そして、普段は私は子どもが使う日本語について文法や語彙の選択、イントネーションなどを間違えたら指摘して直すのですが、このような時は、
1.たとえ親は日本語で話し続けても、子どもには覚えて欲しい言語(うちの場合は日本語)で話すことを子どもには強要しない。
2.文法や語彙の間違いの指摘は一旦おやすみ。
この2つは、モノリンガルの思春期の子どもには恐らく見られないものではないかと思います。また、親が現地語が理解できると、子どもが感情に任せて叫んでいる言葉から、子どもが頭の中で考えていることがわかると思います。
まとめ
今回は思春期の子どもが感情を爆発させた時に、親としてやるべき事とやらない方がいいことを2つずつ挙げました。そしてバイリンガル育児をしている親がすべきことも2つ、全部で6つ挙げました。それらは次の通りです。
思春期の子どもが感情大爆発している時は、
ポイント
★やるべきこと
1.しばらく放置する
2.本人の気持ちが落ち着いたら話においでと言う。
★やらない方がいいこと
1.逆上して自分の部屋に閉じこもろうとしている子供を追いかけること。
2.子どものテンションと一緒に親も感情的になりさらに上から目線で怒ること。
★バイリンガル育児をしている親がすべきこと
1.たとえ親は日本語で話し続けても、覚えて欲しい言語(うちの場合は日本語)で話すことを子どもには強要しない。
2.文法や語彙の間違いの指摘は一旦おやすみ。
2つずつで、見方によっては少ないと感じる人もいるかもしれませんが、まず親自身が感情のコントロールをし、子どものテンションがどんどん上がっていっても同じように感情を高ぶらせないで冷静に「やるべきこと」をすることは、意外と大変なことです。
うちでも、何度か「やらない方がいいこと」をやってしまい修羅場をさらに悪化させたこともあります。しかしこれではいけないと思い、しばらく放置するようになってからは子どもが冷静になるのを待って親子で話ができるようになりました。
先輩ママ、先輩パパに聞くとこのような思春期は中学校、高校と続くそうなので「長期戦」です。「長期戦だ~!」と構えるのではなく、考え方によっては親子の信頼関係をさらに築ける時期ではないかとも思います。
自分の子こどもと向き合って…ですね。
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または思春期の子どもを育てた(育てている)先輩ママへと補習校の先生のインタビューは「まめちゃんの著書」にあります。