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バイリンガル育児

子どもに動画ばかりはよくない? 賢く使えばバイリンガルに?!

 

こんにちは。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと奮闘中のまめちゃん(@mame_chang)です。子育てしながらTwitterでつぶやいたりブログを書いたりしています。

 

子育って、何かと手間ひまがかかり、特に子どもが小さいうちは家事まで加わると1日24時間というが信じられないほど早く過ぎて行きます。そのため、家事を少しでもスムーズにそして迅速に終わらせようとすると、つい子ども動画を見せてその間にパパッと片付けをしたりする人も多いのではないでしょうか。

 

ひと昔前までは、それがテレビやDVDだったかもしれませんが、今ではスマホがあるのでいつでもどこでも手軽に動画が見られるようになりました。そのため、外出先や移動中に子供を静かにさせておくためにスマホで動画を見せる人も増えたように思います。そのせいか、一部ではスマホを子供が小さいうちから見せすぎるのはよくないといった声も耳にします。

 

海外で子育てをしていると、日常的に子どもたちが耳にするネイティブの日本語は家族のみといった場合もあり、我が家もそれに該当します。では、スマホは子どもが小さいうちから見せすぎはよくないということで全く見せないことにしたらいいのでしょうか。

 

今回は、スマホで動画を時々見せている我が家ですが、海外で子どもにも韓国語以外の言語を覚えてほしいと思った時の動画の見せ方と私(親)がやってみたことについて我が家の下の子(幼稚園児)の例を少しお話したいと思います。





子どもに動画ばかりはよくない? 賢く使えばバイリンガルに?!

動画は読み物と違い、言語がわかってもわからなくても見ることができるし楽しめます。また、YouTubeなどの場合は1つ動画を見ると関連動画が次々と出てきてつい見てしまったり、自動再生をオンにしておくと1つの動画が終わったら自動的に再生されます。

 

子どもにただスマホを貸して動画を見せるだけなら、子どもはどんどん好きなものを見てしまいます。しかし、海外で子どもたちを日韓バイリンガル育児をしているという立場では、ただ子どもにスマホを貸すだけではいけないと思いました。うちは、韓国在住なので子どもたちには日本語を覚えてほしいと考えています。

 

そのため、子どもに私のスマホは時々貸すものの、子どもにはいくつか条件をつけてみました。それは、次のとおりです。。

1.韓国語の動画は見ない。

2.時間を決める。

3.ママの横で見る

4.後でどんな動画を見たかママに教える

 

まず、韓国に住んでいて昼間は韓国の幼稚園に行っているので韓国語は問題なくできます。また、普段接する人たちはほぼ全員韓国語がネイティブの韓国人なので、韓国語は動画でまで聞かなくてもいいと考えました。そのため、1.のように韓国語以外で見るというのが約束です。

 

実はこれ、最初は「日本語で見る」ということにしていたのですが、何も言わないで子どもの好きなようにさせてみて観察してみると、日本語や英語、後はロシア語にような動画までいくつかの言語の子ども用の動画を見るようになったのです。そのため、あえて「日本語のみ」と限定はせず「韓国語以外」としています。

 

次に2.は時間を決める、です。タイマーをかけることもあるし、

 

まめちゃん
ママが今から○○するから、それが終わるまでね。

 

という時もあります。しかし、気をつけているのは3.ママの横(またはママが見える場所)で見る、というものです。理由は子どもが韓国語以外で見てるかをチェックする意味もありますが、どんな動画を見ているか、いわゆるエルサゲートはみていないかなどもチェックする必要があると思ったからです。

 

そして、4.はどんな動画だったかママに日本語で教える、です。全部でなくてもいいのですが、おおまかにでもいいです。これは、インプットを頭の中で整理しアウトプットできるようにするための練習にもなるかと思います。

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子どもが動画で覚えた言葉をピックアップしてみると...

では、親の思惑通りに子どもは動画で言語を習得してくれるものなのでしょうか。ここでは、うちの下の子(幼稚園児)がYouTubeを見て覚えた言葉をちょっと今思い出せたものだけ箇条書きにしてみます。

 

1.チャンネル登録お願いします。

2.拝見します。

3.イマジネーション

4.次の方、どうぞ~。

5.消防車

6.1+1の答えは~?

7.Whoops!

8.What?!

9.Sorry

10.Call me

 

こうやって書いてみると、日本語もあるし英語もあります。そして今後の子どもの人生において使えそうなものもあれば、

 

まめちゃん
こんなの覚えていつ使うんだろう~?

 

と首をかしげたくなるものもあります。また、「拝見します」は家族ではなく年上やお客さんなどとビジネスの場面などで使いますが、現在幼稚園児がそれまでこの言葉を覚えているでしょうか・・・?

 

ちなみにこの「拝見します」については以前、Twitterでもつぶやいたことがあります。

 

英語については、動画をみながらよく聞こえてくるものを場面と共に覚えたようで、何か物を落としそうになった時に子どもが「Whoops!」と言った時は、

 

まめちゃん
教えたことないのに!もしかしてYouTuberの影響かな?

 

と思い、思わず子どもにどこでその言葉を覚えたのか確認しました。すると、案の定YouTubeでした。そして使うタイミングも合ってたので非常に驚きました。



子どもが覚えた言葉に対して親はどう反応すればいい?

では、色んな言葉が混在していますが新しく言葉を覚えたことがわかったり、親に確認してないけど自分でちゃんと使えたら親はどんな反応をすればいいでしょうか。

 

それはやはり、

 

まめちゃん
すごい~。覚えたね!

 

と、まずは褒めることではないかと思います。そしてできればどんな動画を見ている時に、どんな場面でできたかまでいえたらいいと思います。万が一忘れていても

 

まめちゃん
そっか~。

 

で軽く流します。そして、新しく覚えた言葉で現在の子どもにも合う言葉は親も覚えておいて、子どもの頭の中で定着したか見てみるのもいいと思います。例えば先ほどの例だと、次の2つです。

 

5.消防車

6.1+1の答えは~?

 

まだ幼稚園児なので足し算は自分の指を使っての計算となりますが、

 

まめちゃん
足し算っていうんだよ。

 

と言って家にある飴玉などで1つのものと1つものを足すと2になることや、他にも1+2=3などをやってみるといいのではないかと思います。

 

また、うちの子の場合は日本語、英語以外ではロシア語で「マーシャと熊」を見ていました。そして、見ながら私に

 

ママ、○○ってどういう意味?

 

と聞いてきたのですが、あいにく私はロシア語が全くわからないので、

 

まめちゃん
うーん、何だろうね…。ママはロシア語がわからないからわからないなぁ。

 

としか答えられませんでした。でも、よく聞こえる表現があり私も知りたくなって片仮名で検索してみました。「スパシーバ」という言葉です。もちろんロシア語では書けません。

 

「スパシーバ ロシア語 意味」

 

と検索すると「ありがとう」という意味だとわかりました。もし私がロシア語がちゃんとわかったら少しでも教えることができたのかもしれません。「ありがとう」なんて基本的な言葉ですが、それでも全くわからない外国語だとそれさえもわかりません。

 

でも、このようにあまりにも何度も聞こえたら、片仮名にして検索するとヒットして意味がわかることがあり、親子で勉強になります。でも、検索してもわからないものは、そのまま、

 

まめちゃん
う~ん、調べたけどわからないね...。

 

と答えるようにしています。



結局動画ばかりを見せるのはよくない?

このように考えていくと、動画ばかりを見せるのはよくないか?の回答はきっと

 

「動画だけを見せるのはよくない」

 

となると思います。しかし、100%よくないのではなくポイントは次の3つだと思います。

1.どのように見せるのか。

2.何を見せるのか。

3.見せた後、どうするのか。

 

例えば我が家でやってみたことを当てはめると、

 

1.どのように見せるのか。

→時間を決めてママの横で見せる。

 

2.何を見せるのか。

→韓国語以外のものを見るように言う。

 

3.見せた後、どうするのか。

→どんな動画を見たのかをママに話す。

 

となります。ただ単に見せるだけだと、それはインプットで留まります。また、理解できないインプットは忘れていくか、またはただ

 

さっき見た動画は、おもしろかった~。

 

で終わると思います。もちろん、楽しみのためだけならそれでもいいと思いますが、子どもにバイリンガル児になってほしいと思ったら、毎回でなくても3.のように見た後に親とのコミュニケーションいれるのがいいと思います。動画で見たことを親に自分の言葉で説明し、そこで聞いた言葉をアウトプットすることで頭の中に残りやすくなり引いては自分でも使える言葉となるものです。



まとめ

今回このブログでは、ちまたで言われる「子どもに動画ばかりを見せるのはよくないのでは?」ということから、海外で子どもを日韓バイリンガルに育てている立場から書いてみました。

 

やはり制限なく、そして親の代わりに子守りをしてもらうためだけに動画ばかりを見せるのはいいとはいいがたいように思います。そして、ポイントは繰り返しになりますが、次のとおりです。

 

ポイント

1.どのように見せるのか。

2.何を見せるのか。

3.見せた後、どうするのか。

 

従来のテレビやDVDがスマホの動画になり、いつでもどこでも手軽に動画が見られるようになったのでスキマ時間を使って子どもに

 

まめちゃん
時間がちょっとだけあるから、日本語なら見てもいいよ。

 

と見せてみたり、動画を見たあと内容を聞いて子どもが面倒くさがったり親が忙しすぎたり疲れがピークの時などであれば、 2~3回に1回だけ聞くなど様子を見ながら対応するのが長続きの秘訣です。

 

★上の子が小さかった頃の話↓↓




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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