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本の紹介『私も「移動する子ども」だった』

投稿日:2017年9月3日 更新日:

子供の気持ちが垣間見られる本

私は現在、韓国で子育てをしていて子供には日本語と韓国語のバイリンガルになってほしいと思いバイリンガル子育てをしています。

 

バイリンガルになる過程には、いろいろとあって国際結婚の夫婦の子供や、海外在住の日本人夫婦の子供、国際結婚または両親の言語は同じで子供を早期留学させた場合などさまざまです。

 

うちの場合は1年のほとんどを韓国で過ごし、夏休みや冬休みなどは日本、またはたまにその他の国に旅行に行く程度です。韓国に住みつつ日本語を親から教えられ一時帰国の時に日本/日本語という環境にいるといった感じです。

 

今日はうちのようなスタイルもありますが、親の都合などであちこち移動しながら成長した大人に幼少の頃を振り返ってもらうインタビューを分析してまとめた1冊の本をご紹介します。

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本の具体的な情報

 

タイトル : 『私も「移動する子供」だった』
編者 : 川上郁雄

出版社 :くろしお出版

出版年:2010年(初版)
値段 :1400円(税抜)

 

 

では、どんな内容なのかざっと見ていきます。

 

 

だいたいどんなことが書いてあるの?!

この本は、今では成長して大人になっていますが子供の頃はさまざまな事情により、世界のあちこちに住む経験をした10人にインタビューしています。

 

この10人はタレント、スポーツ選手、作家などさまざまな業界で活躍している人たちで、テレビなどで顔を見たり名前を聞いたことがある人が多いです。

 

そして、インタビューの中で幼少の頃、どんな言語に囲まれていたのか、それについてどう思っていたのか、今もそれらの言語ができるのかなど、バイリンガル子育てをしている親にとっては興味深い1冊だと思います。バイリンガル子育てといえば、言語が2つですが、2つ以上の言語に触れている人が多く、トリリンガルどころではなくマルチリンガルたなぁ、と思います。

 

しかし、移動すると新しい言語を覚える一方で今まで知っていたはずの言語が気がついたらわからなくなってしまったり、今まで知ってた言語は使わないようにと言われたり、マルチリンガルとはいえ、それぞれの言語のレベルとバランスはバラバラという人もいます。

 

そして、この本は言語だけではなく「子供の時にどう感じたか。」や「どんな扱いを受けたか。」など表面的にはわからないことを尋ねるもあり、複数の言語、複数の文化で育っていたらいつかは直面するであろう問題もインタビューの答えからちょっとヒントを得ることができます。

 

うちの子たちは、移動と言っても日本と韓国ぐらいなのですが、それでも「移動する子供」なのかな、と思います。

 

10人にインタビューしているということは、いろいろな言語で育った子供時代を過ごした大人の例が10個あるということになります。

 

自分の子供に複数の言語や文化を教えたいと思っている人で、もし

 

「今のような環境で大丈夫なのかな?」

「このままいくと将来どんな大人になるのかな?」

「こんな方法でいいのかな?」

 

 

など、考えたことがある人にはこの10人のライフストーリーは、場合によっては自分の子の将来の姿のように思えるかもしれません。「10人10色」と言いますが、外国や外国語に幼いときに触れて育つ子供の人生もきっと子供の数だけ種類があるように思います。

 

 

「うちの子の将来に近い」と思えるインタビューはあった?!

10人の中で、うちの子と近い状況の人がいました。ちょっとネタばれになるかもしれないので、詳しくは書きませんが「家の中は日本語、家の外では○○語」というやり方が似ていると思いました。これからの人生で、うちの子がその人のようになるかわかりませんが、ひとつの参考になると思いました。

 

 

最後に・・・

今日の話は『私も「移動する子供」だった』という本の紹介でしたが、10人の方々へのインタビューにより、それぞれがどのような理由で移動をして、その結果言語がどう変化したのかや、どんなものをどう見てどのように感じたかは、非常に興味深いです。

 

また、バイリンガル子育てをしている親にとって、2つの言語と2つの文化を子供に教えたいし受け継いでいってほしいと思うものなのですが、この本を読むと実際は子供たちは言語や文化はもちろんのこと、人間関係や周りの大人を観察して感じたことなど、子供が不思議に思うところの発想も注目したいなと思いました。

 

自分ではない誰かの「ライフストーリー」は、歩んできたその人の歴史だと思います。また、移動しながら、あるひとつの言語がしゃべれなくなったと思っていても現地に戻れば知らず知らずのうちに口から出てくる場合があったりするようなので、

 

「人間の脳って一体どうなってるんだろう?! 必要なら記憶の底から呼び出せるの?!」

 

 

と新たな疑問が湧いたりもします。

 

 

我が家の場合、「移動しない子供」(←私)だった人が親となり、「移動する子供たち」(←うちの子たち)を育てています。 そういう意味で、この本は異なる言語の間で育った子供たちのことを理解するための第一歩となると思います。

 

『私も「移動する子ども」だった」はこちらから! ↓↓

 

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  • この記事を書いた人

まめちゃん

韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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