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みんなのバイリンガル子育て

(後編)子どもに合わせた方法でゆっくりと!【実践!みんなのバイリンガル子育て⑧ うらぴょんさんの場合】

 

こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘しています。

 

このブログでは、世界のあちこちでバイリンガル(マルチリンガル)子育てをしている方々にインタビューをさせていただいて、その内容をブログに書いています。インタビューのたびに「家庭の数だけバイリンガル(マルチリンガル)子育ての方法がある」と思うほど、いろいろです。

 

今回は、第8弾ということで韓国在住の日本人ママ「うらぴょん」さんにインタビューをしました。うらぴょんさんには本当にたくさんのお話を聞かせてもらえたので。「前編」と「後編」に分けてブログに載せることにしました。

 

昨日の「前編」では、うらぴょんさんの心理的なな背景や韓国に対して持っていたイメージなどについてお話ししました。(「前編」は「合わせて読みたい」からご覧ください。)

 

・うらぴょんさんへのインタビュー「前編」

 

「後編」の今回は、いよいようらぴょんさんのご家庭の「言語」の部分に焦点を当ててインタビューした内容をお伝えしたいと思います。

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(後編)子どもに合わせた方法でゆっくりと!【実践!みんなのバイリンガル子育て⑧ うらぴょんさんの場合】

ここで、うらぴょんさんのご家庭の言語的な現状だけ振り返っておくと、、

 

★家族(大人)がわかる言語:(夫)日本語、(妻)日本語、韓国語、(うらぴょんさんのお母様)日本語、韓国語少々。

 

そして、私がした質問にうらぴょんさんは次のように答えてくれました。

 

  • どんな方法でバイリンガル子育てをしていますか。: (実際のところ、今のところは「バイリンガル子育てをしている」と声高に言えるかどうか分かりません。実践方法としてのバイリンガル子育てと言えるかは不明ですが、、)
  • 「うまく行った!という方法を教えてください。」: 実践としてバイリンガル子育てを始めたのとは違うので(自然に覚えている)、方法としてはお伝え出来ないのですが、子どもの状況や気持ちに沿っていった方が上手くいきやすいのかなと思います。

 

そして、他の質問にも次のように答えてくれました。

 

  • 「もうちょっとこうすればよかった・・・というのがありますか。」:しまじろうの教材はかなり良いと聞いてるので使ってみたら良かったかな、と思っています。あるいはこれから使うかもしれません。
  • 世界のあちこちでバイリンガ子育てをしているみなさんへ一言お願いします!:皆さんそれぞれ大変だと思いますが、お子さんを第一に、お子さんの将来の為に出来るバイリンガル子育てをしたいですね!お互い頑張りましょう!
  • 使ってみた教材などがあれば教えてください:(日本語教材について)現時点までについては、まだ特にありません。しかし、こちらで知り合った日本人の方から譲って頂いたアンパンマンの日本語のおもちゃは使っています。ただ結構、本人に任せっきりで特に誘導などはしてません。日本語の本は少しずつですが、韓国語の本と一緒に読んでいます。

 

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<アンパンマンのおもちゃ>

うらぴょんさんによると、実際のところ「バイリンガル子育てをしている」と声高に言えるかどうかわからないとのことですが、それでは現在の状況はどうなのかもう少し具体的に見ていきましょう。

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<日本語の絵本>



うらぴょんさんのご家庭の日本語と韓国語

言語的にこのような家庭のうらぴょんさんですが、日本語と韓国語については、次のように話してくれました。

 

★日本語について 

我が家では実母が同居してくれているので、

  1. 私と母が日本語を話す機会が多く、子どもたちはそれを聞いて日常的に日本語を覚えています。
  2. また母は日本語中心に孫に話しかけているので、その中で簡単な日本語は覚えています。

 

 

★韓国語について  

家の中では(夫が多忙で不在も多い為)、どうしても日本語中心の環境になります。日本語を覚える上では有利であり、これからは充分な環境として活かせるのですが、最初は子どもらの韓国語の遅れを私が心配し、

 

  1. オリニチッ(保育園)には子どもら全員早めに行かせ、言葉と韓国社会に早くから慣れさせるようにしていました。
  2. また、間の子どもらだけ頑張らせるのは大変かと思い、子どもたちだけではない、私もともに寄り添っているという姿勢を示したく、私は家の中でも韓国語で子どもたちに話しかけるようにしています。

 

うらぴょんさんは周りの韓国在住の日本人からは「最初から日本語で話した方が良い!」と言われたそうです。しかし、妊娠中にうらぴょんさんが感じた心理的な不安がお子さんに伝わったのかも?と思うことや、「母国語が決まってからバイリンガル子育てをした方が良い」という記事をネットで見た事があるのでそうで、うらぴょんはお子さんの母語が確立してから日本語を、と考えたそうです。

 

また、日本のお母様が韓国で一緒に住んでいるという状況から、日本語的には充分な環境だったため余裕があった部分が大きいとも振り返っていました。

 

今回で8回目となる「実践! みんなのバイリンガル子育て」ですが、海外で日本人のお母様と一緒に住んでいる方は初めてです。韓国在住ということで韓国語を母語として確立することを目指しつつ家の中ではうらぴょんさんのお母様とは日本語や日本語混じりの韓国語、うらぴょんさんとは韓国語で話しているとのことで、家の外は韓国語、家の中は韓国語がメインですが日本語も使わないことはないという印象を受けました。




今後のうらぴょんさんは・・・

最後に、今後どのようにするのかについてもうらぴょんさんは話してくれました。最近では一番上の娘さんが小学校に入学し、夏休みも過ぎてだいぶ韓国語にも不安がなくなってきたようにうらぴょんさんは感じているそうです。

 

韓国語に関しては、小学校入学前から元々心配する程ではなかったのですが、お子さんご本人が周りに比べて自分自身の遅れを気にしていたそうです。

 

そして色々な事に自信も出てきたようなので、2年生になったら日本語の勉強もスタートする予定だとのことです。つまり、母語としての韓国語がしっかりしてきたようなので、2年生になったら日本語を......ということのようです。




まとめ

今回は昨日に引き続き、うらぴょんさんのご家庭のバイリンガル子育てについてお話を伺い、その内容を「後編」として書きました。子どもが生まれたらすぐ始める家庭や、生まれる前から始める家庭、子どもの様子を見ながら段階的に進めていく家庭など、本当にさまざまです。

 

どの方法を取っても、その子どもにとって一番いい方法となるのが一番だと思います。

 

うらぴょんさん、お忙しい中インタビューに答えてくださったり追加の質問や内容のチェックまで対応してくださり、本当にありがとうございました!(今日の内容の「インタビューの後半部分」と「日本語と韓国五の現在の状況」の部分はうらぴょんさんの承諾を得て載せました。)

 

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    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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