こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で二人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと今日も頑張っています。
私は日本で生まれ育ち、中学校は受験などはせず家の近くの中学校に通っていました。中学校時代は部活に明け暮れていたものです...。そんな私の中学校時代からウン10年。気づけば自分の子どもを中学校に行かせる準備をする年になりました。時間ってあっという間に過ぎていきますね。
子どもが中学校進学... とはいえ、自分が生まれ育った国でもないし時代も違います。一体どうなるんだろうと思いながら約2年前に調べることを始めました。子どもは日韓バイリンガルだし、ということでとりあえず調べたのが「国際中学校」でした。
・韓国の国際中学校について ↓↓
そうして下調べをして考えつくだけの選択肢を子供に提示しました。心のどこかで一般の中学校ではない中学校に行きたいと言ってくれるのを期待してたのかもしれません。また、国際中学校の説明会にも子どもと一緒に行って説明を聞いてきました。
・国際中学校の説明会 ↓↓
しかし... 子どもが出した答えは
でした。地域にある普通の中学校です。我が子とは言え子ども供には子どもの人生があるし、子供の選択は尊重したいと思いました。
というわけで、韓国の一般の中学校に行くことにした我が家の上の子。ここからは、韓国の地域の普通の中学校に行くにあたり、どんな風に中学校が決まるかなどについてお話したいと思います。
韓国の中学校は○○で決まる!願書や選択肢はこんな感じ。
私が中学校に上がったウン十年前の日本では、自分の住所がどこであるかによって中学校が自動的に決まりました。勉強ができる友達や塾で知り合った年上の先輩達はレベルの高い私立中学に進学したりもして、私も私立中学を受験したいなどと一時期思い親を困らせました。
でも結局、親に私立に行かせるお金はないと言われたり、そこまで成績もよくなかったので家の近くの中学校に進学しました。私の話はさておき、韓国の中学校にはどんな選択肢があるのでしょうか。
最初考えてた選択肢
韓国の中学校というとちょっと範囲が広いので、ちょっと狭めて「釜山の中学校」としたいと思います。最初、私が子どものために考えていた選択肢は次の通りです。
・一般の中学校
・日本人学校
・インターナショナルスクール
・国際中学校
・その他
しかし、ひとつ消えまたひとつ消え.. という感じで結局韓国の普通の中学校となりました。では、釜山の中学校は住んでいる家の住所によって自動的に決まるのでしょうか。
中学校は○○で決まる
韓国の一般的な中学校はどうやって決まるのか、最初はとにかく情報がなかったので近くにすむ韓国人のママ友に聞いたりしてみました。そこで得た情報は次のようなものでした。
・中学校は選べない。
・コンピュータで決められる。
・今年は◯◯小学校からは△△中学校にたくさんいったらしい。
なんだか話が断片的でイマイチ意味がわからなかったのですが、次のように決まります。
・住んでいる家の住所によって行く可能性がある中学校がいくつか名前がでる。
・願書を提出する。
・コンピュータ抽選により進学する学校が決まる。
もっと具体的に言うと、住んでいる住所によって
「A中学校」
「B中学校」
「C中学校」
と行く可能性がある中学校が決まります。次に願書を出します。私の感覚では願書を出すのは私立中学校や特別な学校だけで公立の普通の中学校は願書など出さなくても市役所や区役所からお知らせの葉書がくるというものです。しかし、そうでなく願書の提出が必要とのことで驚きました。
ちなみに実際の願書は↓こちらです。身バレしそうなので、一部だけ画像を載せます。願書といっても普通のA4の紙1枚で、紙の質もいつも学校からもらうお知らせと同じものでした。ちょっぴり拍子抜け...(汗)。
その後、コンピュータによる抽選(配置)が行われて進学する中学校が決まります。そうなのです。韓国の一般的な中学校は「コンピューター抽選」で決まるのです。
その後はその学校の説明会にでたり、教科書をもらったり制服を合わせに行ったりです。この中で驚いたのは複数ある中学校からコンピュータ抽選で中学校が決まること、そして願書を出すことです。
我が家の選択肢は?
我が家は結局公立の普通の中学校になりますが、そこでまだ選択肢があることに気づきました。
それは、次の通りです。
1.一般
2.体育特技者
3.国家功労者
4.双子
5.子どもが3人以上いる家庭の子ども
6.校内暴力の被害者
7.多文化家庭の子ども
8.特殊学校、特性化中学校などへの進学希望者
結構ありますね。では簡単にどういう対象者か説明します。
★.1.一般
→一般は普通にコンピュータ抽選で配置される者。
★.2.体育特技者
→体育特技生としての進学を希望し、体育特技生として選ばれた者。
★.3.国家功労者
→国に対して功績があった者の子女として選ばれた者。
★.4.双子
→双子で同じ中学校に進学したい者。
★.5.子どもが3人以上いる家庭の子ども
→3人以上子どもがいる家庭の子どもで兄弟が現在住所地の学区に在学中で、その兄弟と同じ中学校に進学したい者(但し、一番上の子供はこの優先配置は適用されず、一般となる)。
★.6.校内暴力の被害者
→「校内暴力予防及び対策に関する法律施行令」により校長の要請により転校した加害者の子どもと被害を受けた子供が同じ学校に配置となった場合。
★.7.多文化家庭の子ども
→韓国語力がまだ十分ではなく韓国文化をまだよく知らない子ども(小学校の途中で韓国に来た子ども)、外国人の家庭の子ども、難民家族の子どもなど。または韓国語力の不足により学校に適応するのが難しい脱北した子ども、国際結婚家庭の子どもなど。
そして、2019年の時点で韓国語力が十分ではない子どものための韓国語教室がある中学校の名前が三校、書いてありました。
★.8.特殊学校、特性化中学校などへの進学希望者
→特殊な学校や特性化中学校(国際中学校、芸術中学校など)、体育中学校などに進学を希望する場合。
この中では、うちの子は「国際結婚」の子どもなので7.の多文化家庭の子供となります。しかし、韓国語が十分ではないかというとそうではありません。韓国生まれ韓国育ちなので日本語よりも韓国語の方が強いので、韓国語力が十分ではない子どものための韓国語教室には通わなくても問題ありません。
そんなわけで、うちの子どもは2.~8.のどれにも該当しないので、普通に1.の一般配置となりました。
まとめ
今回は、子どもが中学校進学を考える時期にさしかかっていることで、日本とは違う決め方(とはいってもウン十年前ですが)をしていることに驚き、このブログに書いてみることにしました。
中学校が決まる流れは、次のとおりです。
ポイント
・小学校から中学校進学に関するお知らせがくる。
↓
・願書を提出する。
↓
・コンピュータ抽選により進学する学校が決まる。
↓
・教科書配布、制服購入など
上の子というのは、親にとっても初めてのことも多くわからないことも多いです。ママ友や小学校の先生からの情報、自分でインターネットなどで調べた情報をもとに子どもに選択肢を作っておくといいかな、と思います。
また、子ども自身も習い事で知り合った中学生から近隣の中学校の情報を集めていました(どの中学校の給食がおいしいとか、どの中学校に怖い先輩がいるかとか、制服代にいくらかかるとか……)。
コンピューター抽選というのが、どこまで公平なのかはちょっとわかりませんが、こんな方法もあるんだなと思いました。