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韓国のあれこれ

韓国の文化の違い!人付き合いや子育て、仕事はどう違う?

 

こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国に住み始めて約15年。韓国で子育てをして約10年になります。

 

国が違えば言語や文化が違うのはよく知られている事だと思います。そしてその文化の違いは面白いものだったり、逆に誤解や摩擦を生むものだったりします。文化の違いは旅行だけでも感じることができますが、住んでみてさらに子育てまですると子供を通して本当に色々なものが見えてきます。それを楽しんだり、困ってしまったり...。

 

今回はこのような文化の違いについて、韓国に約15年住んでいる私の目から、

 

・人付き合いや仕事など生活全般。

・子育てに関する事

 

と、大きく2つに分けてお話をしたいと思います。

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韓国の文化の違い!人付き合いや子育て、仕事はどう違う?

韓国は隣の国で、他の外国に比べたら近いです。釜山から一番近い対馬だと高速船に乗ってたったの1時間。釜山から福岡まで飛行機で1時間もかかりません。しかしそれでもやはり外国は外国。いざ韓国に来てみると日本とは違うということが旅行だけでもわかるし、住んでみるとさらによくわかります。

 

それは表面的な違い(食べ物、服装、道路が右か左か、聞こえてくる言語など)もあれば、その国の人と接触がないとわからない違い(考え方、価値観、生活に密着した言葉や行動など)もあります。

 

旅行だけだとその違いを楽しむだけでいいのですが、実際住んでみると楽しむだけでは済まないこともあります。しかも、海外で子どもを育ててそれが自分の子どもにも関係があるとしたら、きっとそれらの違いもとらえ方が変わってくるように思います。

 

私は韓国に住んで約15年ですが、最初は旅行しかしたことがなかったです。その後、ちまたの韓流ブームよりも前に自分だけのブームがきて韓国語を学ぶために韓国に住んでみました。当時は独身でしたが旅行では見えない部分が見えて新鮮であり驚きでもありました。そして独身の時も韓国で働いていましたが、働いてみると韓国語を学ぶ「学生」の立場では見えなかったことがどんどん見えたり、日本でも働いた経験があったので日本と比べてみたりもできました。

 

そして、さらも同じ韓国で同じ都市に住んでいても韓国人と結婚して「嫁」や「母親」「妻」「父兄」など、独身の時にはなかった立場になると、人間関係や考え方、価値観、やり方などに文化の差をとても感じました。

 

それでは私の話はこれくらいにして、実際にどんな文化の差があるのかを具体的に例を挙げながらみていきたいと思います。

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    バイリンガル育児の始め方

人付き合いや仕事など生活全般

それではまず、人付き合いや仕事など生活全般についてです。頭に浮かんだことを、箇条書きでざっと書いてみます。

 

・人と人との距離が近い

・時間の観念が違う(コリアンタイム)

・ドタキャンもアリ。

・知り合いに会うと子どもにお小遣いをくれることがある。

・ジェスチャーが違う。

・宅配はピンポンダッシュ

・仕事の依頼がきて期限を聞いたら「できるだけ早く」と言われる。

 

では、このぐらいにして簡単に1つずつ見て行きます。

 

★.人と人との距離が近い 

これは歩くときだったり、バスや地下鉄を降りるとき、そして誰かと向かい合って立って話す時などです。なんだか距離が近くて

 

まめちゃん
近いなぁ(汗)

 

と思ってしまうことがあります。韓国に住み始めて長いのでだいぶ慣れたとは思うのですが、それでも時々感じることがあります。詳しくは参考記事をご覧ください。

 

・人と人との距離について ↓↓

 

★.時間の観念が違う(コリアンタイム)

「コリアンタイム」なんて言葉を使うこともあるのですが、要するに「時間厳守」ではないことです。もちろん、人によるので一概には言えませんが、日本でいう「5分前行動」ではないな、というのがよくあります。約束した時間に韓国人と日本人で集まったら、時間どおりに来たのは日本人だけだった… なんて事もあります。

 

★.ドタキャンもアリ。

これも人によりますが、日本人同士の約束よりもドタキャンが多いように思ったことがあります。逆に言うと

 

まめちゃん
こちらもドタキャンしても申し訳ないと思わなくてもいいのかな?

 

と思ったこともありますが、まぁその辺はやっぱりやらない方がいいかなと思います。




★.知り合いに会うと子どもにお小遣いをくれることがある 

親戚などでも子どもにお小遣いをくれるのは、お正月とかお盆ぐらいかなと思うのですが、韓国で子育てを始めて知り合いなどと会った時、ママ友同士や家族ぐるみの場合はないのですが、会った相手は子連れではない時や社会人である時は、別れ際などにおむむろに財布から現金(たいてい1万ウォン)をさっとだしてきてお小遣いをくれることがあります。

 

最初は、本当にビックリしました。どうして子どもに小遣いをくれるのか、しかもポチ袋や封筒などナシの現金そのままです。こちらはもらってもお返しする物もなく、恐縮してしまいました。これも在韓15年で慣れてはいますが、やっぱり恐縮するし逆の立場になることが(私が1人で相手が子連れで会う)ほぼないので、お小遣いをあげることを忘れてしまいそうです。

 

★.ジェスチャーが違う 

日本と韓国で使われるジェスチャーは、同じだったり似ている物も多いです。しかしちょっと違うと物もあり、そのためにうまくコミュニケーションができなかったり誤解されたりすることがあります。

 

例えば、数字を1から10まで指を使って数える方法だったり、物の大きさを自分の手や指を使って表す時などです。

 

★.宅配はピンポンダッシュ 

家にいる時に玄関のベルが「ピンポ~ン」となったとします。そしてドアを出てみると、玄関のドアの前に宅配の箱や袋がポンと置かれていて、配達員の姿は見えず…。そして、自分のスマホのSNSに

 

「○○様が注文した商品が配達されました。」

 

というメッセージが来たりします。最初は唖然としましたが、慣れると意外と便利だったりします。そして、配達完了のSNSが来て数時間後に帰宅してもちゃんとドアの前に配達された物があるということは、泥棒されるわけでもなくある意味平和だなと思ったりもしました。




★.仕事の依頼がきて期限を聞いたら「できるだけ早く」と言われる 

韓国人はせっかちな人が多いせいか、何かをしようと思ったら速攻実行します。しかしその

 

「即!」

 

を、相手にも要求することもあります。仕事などの依頼が来た時に

 

まめちゃん
いつまでにやったらいいですか。

 

と聞いたら、納期を知らせてくれることもありますが、

 

できるだけ早く

 

と言われることも多いです。そうするとはっきりと納期を知らされている仕事にもし余裕があったら

 

できるだけ早く

 

と言われた仕事を済ませないと…と考えてしいまうため、本当にできるだけ早く仕事を終わらせることもあります。



子育ての文化の違い

では次に子育てだけに焦点をしぼってみます。思いついた順に書くと、例えば次のような違いがあると思います。

 

・赤ちゃんにはとにかく厚着をさせる。

・親戚から子どもへのお小遣いにポチ袋はナシ

・子どもの予防接種のタイミングが違う

・外国語学習への考え方や塾

 

これも簡単に見て行きます。

 

★.赤ちゃんにはとにかく厚着をさせる

これは赤ちゃん連れで特に冬に出歩くと、知らない人(特に年配の方)から

 

赤ちゃん、寒いんじゃないの?もっと着せたら?

 

と言われたり

 

ベビーカー、寒いんじゃないの?抱っこひもにしたら?

 

と言われたり…。また、服からちょっとでも肌が見えているとアウトみたいです。そして親戚も私がいない間に子どもを見てもらっていたら、帰宅してビックリ!オンドル(床暖房)で暖かい部屋にも関わらず、うちの子はズボンを2枚はかされフリースも重ね着でまるで雪だるまでした。汗をかいてたので脱がせたらシオモニ(義母)には驚かれ…。




★.親戚から子どもへのお小遣いにポチ袋はナシ

旧盆や旧正月には親戚が甥っ子、姪っ子にお小遣いをあげます。しかしポチ袋も何もありません。旧盆や旧正月ならいいのですが、それ以外の時に親戚に会った時も少しお小遣いをくれます。

 

親としては子どもがいくらもらったかは把握しておきたいものだと思うのですが、私が家にいない時に子どもにポチ袋なしで現金だけでお小遣いを渡されると、形跡がないため全くわかりません。

 

幸い、うちの子ども達は私がいない間にお小遣いをもらってもそれを勝手に使うということはせず、私に言ってくれますしもらった現金も私に渡してくれます。そして買いたいものがあったら親子で一緒に考えてお金を使うことにしています。

 

・子どもが親戚からもらうお小遣いについて ↓↓

 

★.子どもの予防接種のタイミングが違う

自分が子育てを始めるまで、予防接種についてはインフルエンザぐらいしか知らなかったのですが、子どもを育ててみると予防接種って種類や回数、タイミングが日本と韓国で違うことに気がつきました。韓国は予防接種の記録がオンラインに管理されているので、いちいち手帳を確認しなくてもよく便利は便利です。

 

・子どもの予防接種について ↓↓

 

 

★.外国語学習への考え方や塾

「英語は基本」という言葉を韓国でよく聞きます。外国語として英語は基本的にできないとね!という意味ですが、実際は英語ができない韓国人もたくさんいます。親の世代はそのようなコンプレックスのせいか、または自分の夢を子供に投影しているのか、英語の塾に行かせたり留学させたり親子で移住したりするケースもあります。

 

日本よりも英語、英語というし、子どもをどんどん海外に出す…というイメージの韓国。お金を稼ぐために父親だけ韓国に残るという「キロギアッパ」なんて言葉もあります。

 

周りがそうだから…ではなく、うちでは英語も取り入れた日本語、韓国語、英語のトリリンガル育児をするのではなく、日本語と韓国語だけにしぼったバイリンガル育児としました。

 

・韓国の英語教育について ↓↓





保育園〜小学校の文化の違い

もう違いを書いていたらキリがないのですが最後にもうちょっとだけ…。保育園、幼稚園、小学校と子どもを行かせてみて気付いた文化差を最後にいくつか挙げておきます。

 

・持ち物に必ず名前を書かなくてもなぜか無くならない。

・小学校低学年からスマホを持っている子がいた。

・復習よりも予習。

・子どもの先生とはSNSで連絡OK

・保育園の給食から子ども用のキムチがでる

 

ではこれらの簡単に見ます。

 

★.持ち物に必ず名前を書かなくてもなぜか無くならない。

日本の保育園に一時保育、そして小学校に体験入学をした時は子どもの持ち物全てに名前を書いたりビニール袋に入れたりと、親がすることがものすごく多くてびっくりしました。

 

しかし韓国で通っていた(いる)保育園や幼稚園、小学校では名前はもちろん多少書くのですが全てではないし、名前は書かないのになぜか物がなくならないこともありました。

 

★.小学校低学年からスマホを持っている子がいた。

これは韓国全部というよりも、うちの子が通ってる小学校など一部ではないかと思いますが、小学校低学年からスマホを持っている子がいて、友達と一緒にYouTubeなどの動画を運動場などで見ていてびっくりしたことがありました。

 

韓国にもキッズフォンや、子ども用の料金プランがあるのでそういうのを利用していたかも知れませんが、とりあえず衝撃でした。




★.復習よりも予習。

勉強をする時に予習復習は大切ですが、どちらを重視するか…ですね。韓国の子ども達は学校の授業を先取りするためか、復習よりも予習を塾でやってしまってから学校の授業を聞くという子も多いです。

 

そうなると学校の授業をまじめに聞かない子どもが出てきたり、先生達も

 

塾で習って知ってるでしょ?

 

ぐらいの気持ちで授業をしている先生もいるそうで、塾に通ってない子どもも塾に通わざるを得ないこともあるそうです。それでも通わない子は通わないですが…。

 

★.子どもの先生とはSNSで連絡OK

子どもを日本の保育園や小学校に短期間入れてみて思ったのは、保育園や小学校への連絡は基本的に電話で、メールもほぼ使ってないようでした。連絡網もないと聞いたときは驚きました。

 

韓国の保育園、幼稚園、小学校にも連絡網はありませんが、SNSや先生が指定するスマホアプリが連絡手段です。また、先生の携帯電話の番号も学年が新しくなったら教えてもらえるので、文字メッセージを送ったりもできます。

 

・先生との連絡。一時帰国で感じたギャップ ↓↓

 

★.保育園の給食から子供用のキムチがでる

保育園に上の子を預けてみてびっくりしたのは、お弁当箱(空のお弁当箱を朝持たせてそれで給食を食べて、使用済みのお弁当箱を家にもって帰ってきて洗う)に、キムチのようなものが入っていたことです。

 

先生に聞くと、辛くない子ども用のキムチがあるそうでそれを給食に食べているとのこと。幼稚園の時は冬になったらキムチ漬け体験もして来ました。韓国といえばやっぱりキムチなのですね。



まとめ

ちょっと長くなってしまいましたが、今回は日本と韓国の文化差について、例を挙げながらお話しました。文化の差は最初は驚きますが、慣れると楽だったりなんとも思わなくなったり…。

 

最後に例としてあげた部分だけまとめます。

 

ポイント

★人付き合いや仕事など生活全般。

・人と人との距離が近い

・時間の観念が違う(コリアンタイム)

・ドタキャンもアリ。

・知り合いに会うと子供にお小遣いをくれることがある。

・ジェスチャーが違う。

・宅配はピンポンダッシュ

・仕事の依頼がきて期限を聞いたら「できるだけ早く」と言われる。

.

★子育てに関する事

・赤ちゃんにはとにかく厚着をさせる。

・親戚から子どもへのお小遣いにポチ袋はナシ

・子どもの予防接種のタイミングが違う

・外国語学習への考え方や塾

.

★保育園〜小学校の文化の違い

・持ち物に必ず名前を書かなくてもなぜか無くならない。

・小学校低学年からスマホを持っている子がいた。

・復習よりも予習。

・子どもの先生とはSNSで連絡OK

・保育園の給食から子ども用のキムチがでる

 

異文化も「楽しい」だけでなく、子どもがからむとなぜ違うのか?などの理由や自分はそこでどうしたいのか?なども考えておくとよさそうですね。




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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