こんにちは。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようとしているまめちゃん(@mame_chang)です。 海外だけではないと思いますが、同じ親の元に生まれた兄弟や姉妹でも顔や性格が違うように育つ環境も少しずつ違うと思います。 例えば、子どもが1人しかいなかったらひとりっ子として育てられるのに、妹か弟が生まれた瞬間からお兄ちゃんやお姉ちゃんとなり、ひとりっ子ではなくなってしまうのです。
また、ちまたでは「上の子のは要領が悪い、下の子は要領がいい。」などという場合もあって、子どもが複数いる家庭では同じ家庭に生まれた子供たちでも、性格や顔、学力などが違うというのを実感するのではないかと思います。 そして、日本で生まれて日本で育っていても日本ではなくてもひとりっ子と、兄弟姉妹がいるのとはいろんな意味で違うと思います。
今回は、韓国で上の子と下の子を育てながら私が感じた「上の子の時と下の子の時の違い」について、バイリンガル子育て(言語)の面から感じたことを書いてみたいと思います。
同じ家に生まれた兄弟でも○○が違えばバイリンガル子育てにも影響がある!
上の子の子育てが始まったのは約10年前ですが、初めての子育てで考えることや不安なことがたくさんありました。 例えば・・・
- 健康な子どもに育つかな?
- 病気をしたらどうしよう?
- 離乳食ってどうやって作って食べさせるの?
- オムツかぶれを起こしたらどうしよう?
などなどです。 でも、これは日本に住んでいても同じだと思います。 また、海外在住の日本人ならでは(?)の不安としては、
- 日本文化ってどう教えるの?
- 自分で「やろう」と決めたバイリンガル子育ては果たしてうまく行くのかな?
などがありました。 周りに小さい子もおらず韓国に住むようになってしばらくして上の子ができたので、バイリンガル子育てどころか子育て自体に全く知識も経験もない状態でした。 なんと......、今ではこんなブログを書いていますが私にもバイリンガル子育てや日本文化を受け継いでもらうにあたり、不安な時代もあったのです。
そのため、少しでもわからないことがあると本やインターネットの情報に頼っていました。 バイリンガル子育てについては、もともと私が言語が好きなことと学生時代に言語習得について学んだこと、日本語を教えた経験があること、本で得た知識などが本当に役に立ちました。
バイリンガル子育てについてはまず、
と自分の方針を決めて、子どもには基本的に日本語を貫くことにしました。 この方法でいいのかは子供が大きくならないと結果はでません。バイリンガル子育てについて、
と思ったのは上の子が4歳か5歳になった頃でした。
下の子のバイリンガル育児
上の子と下の子は年齢差が6年ほどあるので下の子が生まれた時は、下の子のバイリンガル子育てについて、こう思いました。
そして、下の子も上の子と同じように育て始めました。しかし、下の子が満2歳を超えて言葉を文で話し、家族とのやりとりも増えていくと、ひとりっ子じゃなくて兄弟がいるってこういうことなのかも?と思うようになりました。例えば次のような時です。
- 下の子は日本の童謡よりも上の子が聴くK-POPの方に興味を持つ。
- 上の子が使ってたおもちゃや教材がいっぱいで下の子が目移りする。
- 上の子が韓国語で話すと下の子も韓国語になる。
- 日本語も韓国語も言葉を比較的早く覚えた。
上の子が幼稚園児の時は、日本の童謡のCDなどを聞かせていたのと私が韓国在住なのにK-POPは全然聴かないので、上の子は保育園児や幼稚園児のときは歳相応の音楽(日本の童謡)を聴いていました。
しかし、下の子は上の子が家の中でK-POPをテレビで見たり音楽を聴いたりするので、いつの間にか幼稚園児が恋愛もののK-POPの歌を口ずさんでいたりするようになりました。
そして、上の子の時は「こどもチャレンジ」の海外受講をしていたので子どもの成長に合わせて毎月知育玩具や教材が日本から送られてきました。そのため、子どもの成長に合ったものを一番いいタイミングで渡せてたのですが、下の子の場合上の子が使っていたおもちゃや教材があちこにあり、常にあらゆる種類のおもちゃや教材に囲まれています。 そのため、保育園児のころから小学生用のDVDなどを見て、
と言っていました。保育園児だったので、
などと言って笑っていました。
・上の子が海外受講していた「こどもチャレンジ」について ↓↓
そして、上の子が小学生になり韓国語が増えていくと家の中でも韓国語をちょこちょこと話すようになりました。そして、上の子が下の子にも韓国語で話しかけると下の子は韓国語で返し、また上の子が韓国語を話し....... そして最後に私に、
と注意されたりしていました。
その中で、よかったと思ったのは「4.日本語も韓国語も比較的早く覚えた。」ということです。 下の子は、「ママ」「パパ」など、単語1つだけで話す、いわゆる「一語文」の時期が長く、
と思っていたのですが、通常はその次に「ママ、水。」「ワンワン、いるね。」など、二つの言葉から成る「二語文」の時期があって、その後単語が三つから成る「三語文」の時期に入るのですが、下の子は「二語文」の時期をほとんどすっとばしていきなり三語文となり、文をならべて文章でしゃべりだしてびっくりしたのを覚えています。
同じバイリンガル育児なのに何が違う?!
こうやって見てみると、上の子と下の子は同じくうちの子なのですが環境が少し違うなぁ、と改めて思います。 上の子の場合は家の中が上の子中心になるようにカスタマイズされたような感じだったのですが、下の子の方はそうではなく家の中は日本語と韓国語が飛び交い、おもちゃも自分の年齢に合っているものとそうでないものが溢れている中に放り込まれ、自分でおもしろそうなものを探して遊んでいると言った感じです。
言語に関しても上の子の場合は日本語にこだわっていたのですが、下の子の場合はいただきものの英語のDVDやCD,日本語のDVDやCDや、日本語や英語が聞こえるおもちゃに、上の子やテレビの韓国語など、3つの言語が聞こえる環境にいるように思います。
そのせいか、上の子は英語に無関心で、むしろ苦手意識さえあるのに比べて下の子は街中やテレビで英語が聞こえると、「あ、英語だ......。」と反応することがあります。 また、性格上の差もあって下の子はアジア人ではない人を見かけると、
と私に聞いてきたりもします。 やっぱり環境なのかなぁと思います。
どっちのバイリンガル育児がいいの?!
今回は、同じ家庭に生まれ育った兄弟や姉妹でもひとりっ子なのかそうでないのかによって、違うがあるということを言語の面から見てみました。自分用にカスタマイズされ、日本語に特化された環境で育ってきた上の子(そして今はK-POPが大好きなので韓国語も使う)と、いろんなものが混じった中に放り込まれるように生まれれてきた下の子......。
一体どっちがいいのでしょうか。 どっちがいいかはなかなか難しいところですが、同じ家に生まれてきてもこの環境の違いが、言語的な影響を与えるというのが一番大きく、それに加えて生まれもった性格、親が子どもを育てる時の心の余裕なども関係してくるのではないかと思います。
また、今ではこんなブログを書いていますが上の子がお腹にいた約10年前は不安に思ったりどうすればうまくバイリンガルにできるかなど、思い悩んだり以前勉強したことを頭の中で整理してみた自分自身のことも思い出しました。
まとめ
今回は、同じ家に生まれ育った兄弟や姉妹でも、上の子と下の子では違うなぁと思ったことを言語の面に焦点を当ててお話しました。 ひと言でまとめてしまうと「環境の違い」ですが、それに加えて子供本人の性格や親の心の余裕なども関わってくるように思います。
どちらがいいかは難しいところですが、それぞれの環境に生まれて来た子どもたちが、今後言語の面においてどのように成長していくか楽しみです。