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バイリンガル育児

日本は楽しい所? 将来子どもが日本に住みたいと言った時のために親が知っておきたい事

 

こんにちは。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようとしているまめちゃん(@mame_chang)です。 日本生まれ日本育ちの人で海外に移住した日本人にとって、一時帰国はたいていの場合は大イベントで楽しみなことです。何を食べようか、誰に会おうか、何を買おうかなどリストを作ったり日本の友達に連絡したりと忙しくもウキウキします。

 

一方で子連れの場合はどうでしょうか。子どもの年齢にもよりますが、普段外国に住んでいて親の一時帰国で一緒に日本に行くことを子ども自身はどう思っているんだろう?と考えたことがあります。

 

そして子どもたちの日本行きは「行く」なのか「帰る」なのか?! とも考えたこともあります。(私の場合は完全に「日本に帰る。」と言いますが......。)

 

今回は、海外で育つ日系の子どもたちにとって「日本文化は異文化なのか?」や「将来、子供が日本に住みたいと言った時のために親が知っておきたいこと」について、ある有名なモデル(理論)も紹介しながらお話ししたいと思います。





日本は楽しい所? 将来子どもが日本に住みたいと言った時のために親が知っておきたい事

海外に住む日系の子どもにとって日本文化は異文化なのでしょうか......? まず、海外に住む子どもで両親または親のうち一方が日本人である場合、親が日本で生まれ育っているのであれば親にとって日本は異文化ではありません。

 

海外生まれなのか、生まれて何歳で海外に移住したかでも変わると思いますが、例えばウチの子たちの場合、韓国生まれの韓国育ちで日本にはまだ住んだことがありません。

 

このブログでも何度か一時帰国の時の子どもたちの様子を言語の面と文化の面から書いていますが、普段韓国では食べないものや見られないもの、行けないところに行ってカルチャーショックを感じつつも楽しんでいるようです。

 

このようにうちの子たちの場合、普段住んでいる韓国が「日常」で日本への一時帰国が「非日常」であり、「非日常」の中でいつもとは違う文化の差を感じているのを見ると、うちの子どもたちにとって日本は「異文化」なのだと思います。



カルチャーショックはいつまで楽しめる?!

普段の生活の中で見られないものを見て新鮮味を感じ、驚いたり韓国と比べたりして文化の差をカルチャーショックという形で体験することは、中には不快なものもありますが、基本的には珍しくて楽しいものだと私は考えています。

 

しかし、新しいものに触れてカルチャーショックを受けてもすぐに慣れて適応できる人もいれば、慣れるのに時間がかかる人もいます。

 

そして、適応に時間がかかったり適応しきれない場合は自分がもともと属する文化に戻っていくこともあると思います。

「Wカーブ曲線」って何?!

さてここで、あるモデル(理論)をご紹介したいと思います。これはJ.ガルホーンという人によって提唱されたモデルで「Wカーブ曲線」や、「Wカーブ理論」などと呼ばれています。

 

これは、ある人が異文化に触れた時にどんな反応を示すかと曲線で表したものです。それによると、、、

 

1.外国などに移住や留学などで住むようになった場合、まず新しいものに触れて新鮮味を感じテンションが上がり楽しくなる。

 

 

2.そしてその後、なんだか嫌になって気分が落ち込む時期を経験をする。

 

3.そして再び気分が上昇し・・・

 

 

4.また沈む・・・

 

というように気分が浮き沈みする様子がローマ字の「W」のように見えるのでこのような名前がついたようです。

 

また、この「時期」については最初の楽しい時期を「ハネムーン期」、次の落ち込みを「ショック期」そして次の気分の上昇を「回復期」、そして「安定期」と呼びます。

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もし将来子どもが「日本に住みたい」と言ったら?!

一時帰国の時にすることを考えてみると、美味しいものを食べたり欲しいものを買ったり、久しぶりに会った親戚にお小遣いをもらったり、プールにキャンプなど、子どもたちにとっては幼稚園に行かなくてもいいし、小学校の体験入学にはいってもいつもの小学校ではないし塾にも行かなくてもいい、しかも一時帰国中ということで親も財布のヒモがゆるむ......

 

子どもにとっては一時帰国中の日本は楽しい場所だと思います。実際、去年の一時帰国の日本の小学校の体験入学が楽しかったのか上の子は、

 

このまま日本の小学校の子どもになりたい。?

 

と言っていました。もちろん、生活基盤が現在は韓国にあるので子どもが日本に住みたいと言ったからといってすぐにそのとおりにできるとは限りません。

 

しかし、もし本当に日本に住むことになったらどうなるでしょうか。

 

きっとこの「Wカーブ曲線」のような現象が起こると思います。つまり・・・

 

  1. 「ハネムーン期」 → 「住みたいと思ってた日本に住む!行きたいと思ってた小学校に正式に通える!」
  2. 「ショック期」→「日本ってこんな国だったのね......。なんか期待していたのと違うぞ......。韓国の小学校の友達に会いたいよ~!」
  3. 「回復期」→「まぁ、こんなもんなのかな。もうちょっとがんばってみるかな。よくないことばかりでもないかもしれない......。」
  4. 「安定期」→「いろんなことがあったけど、なんだかだんだん全てが普通になってきた。」

 

たぶん、こんな風に日本という異文化に適応していくんだと思います。私は韓国に住む前に何度も旅行で来てたのですが、住むようになってから

 

まめちゃん
旅行で来るのと、住むのは違うなぁ。

 

と思っていました。きっとうちの子たちも一時帰国は「旅行」のようであり、ちゃんと住むのとは違うはずです。



親にできることはあるの?!

親として一番心配なのは、この「Wカーブ曲線」の2.「ショック期」だと思います。親にとっては母国なので子どもに嫌いになってほしくないし、かといって気分的に落ち込んでいる子どもを見ているのも辛いし、元の国に戻すと・・・

 

もう二度と日本には、住まない。

 

などと言われたら悲しいし......。しかし、だからといって日本のよい面だけを見せるのもちょっと違うと思います。

 

そのため、親にできることは次の3つだと思います。

 

  1. 異文化適応の過程はどんなものか、知識を持っておく。
  2. 子どもに教えておく。
  3. 必要以上に日本を美化しない。

 

親としては子どもが日本に住んで「ショック期」が訪れてから慌てないように、知識を持っておくといいと思います。知識を持っておくと、もし「その時」が来ても焦らずにいられそうだからです。

 

また、もし日本に住むことになったら、異文化に適応するにはこのような段階があることを子どもにも教えておくといいと思います。そして、

 

日本に住んだら楽しいかもしれないけど、そのうち色んなことが嫌になる時期が来ると思うよ。でも、もし本当になってもそれはそういう時期だからビックリしたりしないでね。
まめちゃん

 

といった具合にです。

 

海外に住んでいて日本のものに触れると、つい

 

「日本って最高~!」

 

と感じる瞬間がくるかもしれません。しかし、子どもには自分の目で見て感じて「最高」だと感じてほしいので、親が必要以上に日本を美化しないほうがいいかなと思いました。



まとめ

今回は、一時帰国などで日本を気に入った海外生まれ海外育ちの子どもたちがもし将来「日本に住みたい!」と言いだしてそれが実現したら、きっと異文化適応の過程で遭遇すると思われる段階について書いてみました。

 

そして、「Wカーブ曲線」というモデル(理論)についてもご紹介しました。 それには4つの「~期」というのがあるのですが、海外在住の子供が日本に移住したとして当てはめてみると次のようになると思います。

 

  1. 「ハネムーン期」 → 「住みたいと思ってた日本に住む!行きたいと思ってた小学校に正式に通える!」
  2. 「ショック期」→「日本ってこんな国だったのね......。なんか期待していたのと違うぞ・・・。韓国の小学校の友達に会いたいよ~!」
  3. 「回復期」→「まぁ、こんなもんなのかな。もうちょっとがんばってみるかな。よくないことばかりでもないかもしれない......。」
  4. 「安定期」→「いろんなことがあったけど、なんだかだんだん全てが普通になってきた。」

 

そして、親としてできることは次の3つだと思います。

 

  1. 異文化適応の過程はどんなものか、知識を持っておく。
  2. 子どもに教えておく。
  3. 必要以上に日本を美化しない。

 

また、今回の話の中でご紹介したJ.ガルホーンの「Wカーブ曲線」については、他の研究者に批判されることもあります。また機会を改めて、その批判の根拠と私はどう思うか、、、、などについて書いてみたいと思います。




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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