こんにちは〜。 韓国で2人の子供達を日韓バイリンガルに育てているまめちゃん(@mame_chang)です。 子供って親や周りの人としゃべることによって言葉を覚えていき会話ができるようになります。
しかし、読み書きはたとえネイティブであっても小学校などに入って本格的に勉強することでちゃんとできるようになります。 その前段階として、幼稚園の年中組や年長組の頃から平仮名やカタカナを学び始める人もいます。
ところが幼稚園児は、机に座って鉛筆とノートを使ってする「お勉強」には、まだ慣れていないことも多いです。
今回は、幼稚園児にいかに文字学習に興味をもってもらい、自分で読んで自分で書けるようになってもらうかを考えて実践してみた方法「交換日記」についてお話したいと思います。
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幼児がひらがなを覚えて書く?! 交換日記の効果とは?
思えば上の子が幼稚園児だった時は、こどもチャレンジの海外受講をしていて、教材と一緒に付いてくる教育玩具でひらがなやカタカナなどの文字を覚えていました。 そのため、上の子が幼稚園の年長の頃のママ(←私)との交換日記を読み返してみると、多少の間違いは見られるものの短い文や文章で自分がママに伝えたい事を表現することができていました。
一方、下の子は赤ちゃんの頃から病気がちだったせいか、一人目の時ほど勉強には取り組んでおらず、
「まぁ、健康ならそれでいいか。」
ぐらいで考えていました。 しかし、幼稚園も半分を超えてふと上の子が幼稚園児の時に私としていた交換日記を読み返してみると、その差に愕然としてしまいました。
日本で生まれ育っている幼稚園児なら、このぐらいは書けるものだと思います。 しかしそこは海外で生まれ育つバイリンガル児・・・。下の子はたったこれだけの文章も書けません。 つまり、上の子の時に比べ下の子の方がかなり遅れているのです。
とはいえ、年中組の頃に日本で買ってきた教材で勉強したことはあります。 それは、ドリルでしたが問題がありました。 それは次の2つです。
下の子のために使ってたドリル
→2歳〜5歳までの教材「ポプラ社の知育ドリルシリーズ」
ドリルを使ってた時の下の子の問題
1.続かない。
2. 次々進むけど頭には入ってない。
ドリルは、やはり「お勉強」というイメージがあるのか、または単調なのか数日は続いてもなかなか長い期間は続きませんでした。 また、ドリルは機械的にこなすので書いて手が覚えるのにはいいのですが、次々と進もうと思えば進める割に頭には入ってないこともありました。
この理由は、いわゆる「棒覚え」にあると思います。 私も学生時代に英語の勉強をした時に、例えば「絵、picture、絵、picture...」などと唱えながら要らない紙に英語のスペルを書いて覚えました。
この方法は手がスペルを覚えるのには良かったのですが、「picture」という単語はどうやって使うのか、どんな文を作ることができるのかはわかりませんでした。
そこで、上の子の時のことを思い出しながら、幼稚園児が平仮名やカタカナを覚えて書けるようになるという目的で、交換日記をやってみたところドリルよりも効果的だとわかりました。
交換日記
交換日記と聞くとこれを読んでいる方はどんなイメージを持っているでしょうか。
私が持っていたイメージは次のようなものです。
1. 女子中学生や女子高校生がやるもの。
2. ノートに書いて毎日交換したいもの。
しかし、現代は仮にもIT、デジタルの時代です。 子供の教科書もデジタル化、ペーパーレスの時代、そして書くという作業もタブレットでという時代です。 今の子供達はデジタルネイティブと言われ、生まれた頃からパソコンやスマホがあり、親の世代はデジタル難民なんていわれます。
「交換日記なんて時代に逆行してるよなぁ・・・」
と思いつつ、なんとなく検索してみると・・・?! 意外とショッピングサイトでも「交換日記」のノートがが販売されていたりしてビックリしました。
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などなど・・・。 結構かわいいのがありますね~。
そして、やっぱりというか、交換日記のスマホアプリやウェブサイトもありました。 しかし、幼稚園児とスマホアプリやウェブサイトで交換日記・・・。 これはちょっと違うと思いました。
私の目的は幼稚園児に日本語の文字(ひらがなやカタカナ)を覚えてもらったり、自分で書いてもらうことなので、あえてオーソドックスなノートを使うことにしました。
効果的!と思った交換日記の使い方
ところで、「日記」とは言っても、まだまだ読める文字や書ける字がかなり限定的なのが幼稚園児。 「交換日記」というよりは半分「交換絵日記」にメッセージが1つか2つと言った感じです。
では、うちの幼稚園児とやってみた交換日記の流れです。
1.交換日記とは?を説明する。
2.ノートを準備する。
3.例を示すという意味でママから始める。
4.手渡しする。または書けたらどこにノートを置くか場所を決める。
5.ママからのメッセージを一緒に読んでみる。
6.子供が返事を書く。
7.親子で決めた場所に置いておく。
こんな感じです。
ここで、どんな部分が「効果的だ!」と思ったのかというと、、、
1.ママから交換日記を渡す時は、まず1人で読ませてみる。
2.最初は正しく読めないので、ママが文字の下に指を添えて一緒に読んでみる。
3.ママのメッセージにある文字の中で画数の少ない平仮名を選んでメモ用紙などに書いてみようと誘う。
4.ママからのメッセージを一緒に読んでいるうちに文脈とイラストで文字を覚える。
イラストについてですが、私は絵がお世辞にも上手とは言えないのでイラストがどのぐらい効果があるかはかなり謎なのですが、子供はそれでもこの交換日記を始めてから、少しずつ文字を覚えてきました。
なぜ効果があったの?!
こんな半分お絵かきの交換日記に効果があったと思えるのには、理由があります。 それは、
1. 文脈、視覚情報があるので記憶に残りやすいから。
2. 親子で楽しめるから。
3.単調ではないから。
親子でいっしょに過ごし色々な話をすることは、子供にとっては「体験」や「経験」になります。 そして、そのような体験や経験に基づいた話に関連する内容にすることで、子供の記憶に残りやすくなります。
具体例を出すと、以下の画像のようになります。
これは新しい緑色のくつを子供が履いた時に、書いたものです(絵が下手なのはご勘弁ください・・・汗)。 交換日記と言ってもメッセージはたったこれだけです。 しかし、
「新しい緑色のくつを履いた」
という子供の体験があるので、子供はすぐに
「あ、あのことだ!」
とわかります。 そして、ママと指で文字をなぞることによってそれは文字でありひとつひとつが違う読み方であることがわかります。 ママのメッセージも最初は短いもの、文字は画数が少なくて簡単なものがいいと思います。
この時点ですでに子供は、「ママ」の「マ」という文字と「ママへ」の「へ」は知っていたので、私がこの中で選んだのは「い」です。 理由は画数が少なく簡単だからです。
「この平仮名、書いてみようか。」
と言って、メモ用紙などに書いてみます。 いきなり自分で書かせると筆順がめちゃくちゃだったり、文字のバランスが悪かったりするので、点々などで完成図を見せたり、筆順を教えて
「い、は、左が長くて右が短いんだよ~。」
などと教えながら書いて見せます。 そして
「いいね! の、”い” だね~。」
などと言いながら、今度は子供自身に書いてもらいます。 筆順や文字のバランスは最初はあまり厳密にしすぎない方が子供も楽しく覚えられると思います。
そして、このような交換日記は毎日が理想ですが、それも重荷になったり適当にやっつけ仕事みたいになったら意味がないので、負担にならない程度に2日に1度でもいいかなと思います。
そして、次にママがメッセージを書く時も
「この前の、”い”って覚えてる? いいねの、”い”だよね。緑の新しいくつ履いた時の・・・。」
のようにエピソードを交えながら言うと記憶も戻ってくると思います。 この交換日記を始めて、
「お手紙をもらう人には、○○へ、書いた人は○○よりって書くんだよ。」
と教えたら、「○○より」と自分の名前を入れて書くようになりました。
こんなので五十音網羅できるの?
このような方法をご紹介すると、次のような声が聞こえてきそうです。
「こんな方法で果たして五十音は網羅できるんだろうか・・・?」
「全然体系的じゃない・・・。」
確かにこれだけだと全部網羅できるのかわからないし、市販のドリルの方がよさそうです。 そこで、我が家では、
「壁に五十音表を貼っておいて、覚えたものにシールを貼っていく。」
ということにしました。 ちなみにこの平仮名とカタカナの五十音表(学習ポスター)は、「ちびむすドリル」というサイトから無料でダウンロードできます。 このようにシールを貼っていくことで親は子供が覚えたものとそうでないものの区別が簡単にできるようになります。
ところで、これだけだと「が、ぎ、ぐ、げ、ご」のような濁音、「きゃ、きゅ、きょ」のような拗音などは、カバーできないのですが、それも追々にやっていこうと思います。
まとめ
今回は、平仮名やカタカナを幼稚園児に覚えてもらう方法として単調となりがちなドリルではなく、交換日記を使った実践をご紹介しました。
半分はお絵かきの交換日記ですが、効果があったのは以下のような理由によるものです。
1. 文脈、視覚情報があるので記憶に残りやすいから。
2. 親子で楽しめるから。
3.単調ではないから。
交換日記を始めてから、まだまだ「○○より」ぐらいしか読めて書けるようにはなっていないのですが、無理のないように負担にならないように・・・。そして何よりも親子で楽しめるのが一番ですね!
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